『ジョジョの奇妙な冒険』(ジョジョのきみょうなぼうけん、Part1 - 4, 6 - 8: JOJO'S BIZARRE ADVENTURE, Parte5: LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO)は、荒木飛呂彦による日本の漫画作品。略称は「ジョジョ」。


作品解説

集英社の少年向け漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』に1986年から2004年まで、集英社の青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』に2005年からと長期にわたって連載されている。シリーズの単行本は100巻を越え、累計発行部数は2013年2月時点で6891万部[1]。2006年の文化庁による文化庁メディア芸術祭10周年記念アンケート企画、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で2位に選ばれた[2]。

作品全体のテーマは「人間讃歌」。仲間たちとの絆・強敵との死闘など少年漫画の基本を押さえながらも、個性的な表現方法・独特の不気味さなどで世界観を築き上げており、その作風は「王道を行きながら実験的」と評されている[3][4]。

メディア展開は概ね各部毎に行われており、Part1はアニメーション映画化、Part1、Part2はテレビアニメ化、Part3はオリジナルビデオアニメーション化、Part1とPart3、Parte5はコンピュータゲーム化、外伝としてオリジナルストーリーの小説化もされた。詳細はメディアミックス作品を参照。

外伝作品も複数発表されており、Part4のサブキャラクターを主人公に据えた『デッドマンズQ』『岸辺露伴は動かない』の2本は短編集『死刑執行中脱獄進行中』に収録されている。『岸辺露伴は動かない』はその後『ジャンプスクエア』に別作(2作目)が掲載された(『岸辺露伴は動かない -六壁坂-』)。さらに2012年には『週刊少年ジャンプ』に3作目が掲載された(『岸辺露伴は動かない 〜エピソード5:富豪村〜』)。2010年には『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(全123ページ)がウルトラジャンプに連載され(2010年4月号 - 6月号)、2011年5月に単行本として発売された。さらに2011年8月にはファッションブランド『GUCCI』のブランド設立90周年と自身の執筆30周年を記念してファッション雑誌『SPUR』に「岸辺露伴 グッチへ行く」が掲載された。その他に、Part3に登場したオインゴとボインゴ兄弟の番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』(文庫本・全1巻)もあるが、現在は絶版になっている。
ストーリー

ジョースター一族と、邪悪な吸血鬼と化したディオやその後継者たちが、2世紀以上に渡って繰り広げる戦いを描く大河群像劇である。

現在までにPart1からPart8までの8部(Part8は2013年現在連載中)が発表されている。各部にはPart6(第6部)執筆時以降に副題が与えられており、以下のとおりに構成されている。
Part
(Parte) 副題(日本語) 副題(英語)
(Parte5のみ伊語) 連載時のサブタイトル 作品ごとのテーマ 単行本収録巻
Part1 ファントムブラッド Phantom Blood 第一部 ジョナサン・ジョースター ―その青春― ホラー・アドベンチャー 第1巻 - 第5巻
Part2 戦闘潮流 Battle Tendency 第二部 ジョセフ・ジョースター ―その誇り高き血統 バトル・アドベンチャー 第5巻 - 第12巻
Part3 スターダストクルセイダース Stardust Crusaders 第三部 空条承太郎 ―未来への遺産― アクション・アドベンチャー 第12巻 - 第28巻
Part4 ダイヤモンドは砕けない Diamond is unbreakable 第4部 東方仗助 サスペンス・ホラー 第29巻 - 第47巻
Parte5 黄金の風 VENTO AUREO
(英語圏:Golden wind) 第5部 ジョルノ・ジョバァーナ 【黄金なる遺産】 バトル・アドベンチャー 第47巻 - 第63巻
Part6 ストーンオーシャン Stone Ocean 第6部 空条徐倫 ―『石作りの海』(ストーンオーシャン) アクション・アドベンチャー Stone Ocean 第1巻 - 第17巻
Part7 スティール・ボール・ラン STEEL BALL RUN なし ホラー・アドベンチャー STEEL BALL RUN 第1巻 - 第24巻
Part8 ジョジョリオン JoJolion なし ジョジョリオン 第1巻 - 第5巻(連載中)

Part1『ファントムブラッド』
   舞台は19世紀末のイギリス。英国の青年貴族である主人公ジョナサン・ジョースターと、下層階級の出身ながら類稀なカリスマ性と野望の持ち主ディオ・ブランドーの抗争劇。「石仮面」や「波紋」を背景に、2人の成長や対立が描かれている。
Part2『戦闘潮流』
   舞台は1938年のアメリカ。再び世界大戦の足音が聞こえ始めた中で、ジョナサンの孫のジョセフ・ジョースターもジョナサンと同じく「波紋」を身に付けていた。そんな中、人類を遥かに凌駕する知的生物「柱の男」たちが発掘される。人類の脅威となりうる「柱の男」を倒すため、ジョセフたちは各地を奔走する。
Part3『スターダストクルセイダース』
   舞台は1989年の日本。100年の時を経て、ジョナサンの肉体を乗っ取ったDIO(ディオ)が復活した。それと共鳴するかのようにジョセフの孫の空条承太郎に、幽波紋(スタンド)という能力が発現する。DIOの影響によって危篤に陥った母の空条ホリィを救うため、承太郎はジョセフらと共にDIOの潜むエジプトを目指す。
Part4『ダイヤモンドは砕けない』
   舞台は1999年の日本。ジョセフの隠し子の東方仗助の住む杜王町では、スタンド使いが増え続けていた。その原因を調べて杜王町を守るため、仗助と仲間たちは町に潜むスタンド使いと闘いを繰り広げていく。
Parte5『黄金の風』
   舞台は2001年のイタリア。DIOの息子のジョルノ・ジョバァーナ(汐華 初流乃)は、街を救うギャング・スターになるため、ギャング組織「パッショーネ」の内部抗争に身を投じていく。
Part6『ストーンオーシャン』
   舞台は2011年のアメリカ。承太郎の娘の空条徐倫は、罠にはめられて刑務所へ収監されてしまう。そこで徐倫は、来襲するスタンド使いたちを退けつつ、この悪夢を仕掛けた見えざる敵への戦いを挑む。
Part7『スティール・ボール・ラン』[注 1]
   舞台は1890年のアメリカ・サンディエゴビーチ。この地で世紀の大レースが開催される。謎の鉄球を操る男のジャイロ・ツェペリと、下半身不随の元騎手のジョニィ・ジョースターは、それぞれの目的のためにゴールのニューヨークを目指す。
Part8『ジョジョリオン』
   舞台は日本・S市杜王町。大震災を機に隆起した断層「壁の目」で、広瀬康穂は記憶を失った謎の青年を発見する。

副題について

現在使用されている副題は先述のとおりPart6の執筆時に後から付けられたものであり、それまでは日本語で第何部と表記し、主人公名と副題が付けられていた。作者はPart3の執筆時から副題を付けるつもりであったが、既存のジャンプコミックスとの整合性が取れなくなるという理由で編集部から却下された[5]。

これと同様に、単行本収録の際の各話の副題でも、Part1・2は雑誌掲載時のものがそのまま使われたが、Part3以降は副題を付け直し、『○○ その (1) 』のように1つの副題を何話かに分ける方式をとった。後にこの方式は、Part3以降との整合性からPart1・2の文庫版収録時にも採用され、各話の副題が付け直された。

英語表記 「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE」 も連載開始時から用意されており、たびたび使用されているが、Parte5(第5部)でのみイタリア語表記 「LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO」 が代わりに使用され、ジョジョの綴りが「JOJO」から「GIOGIO」に変更されている[注 2]。

なお、週刊少年ジャンプ掲載時は「ロマンホラー!-真紅の秘伝説-」という編集部の考案した[6]キャッチコピーが添えられていたが、単行本収録時やPart6以降は削除されている。
世界観

主人公はいずれも「ジョジョ」 (JoJo, GioGio) という愛称を持つ。ただし劇中でジョジョの愛称がよく用いられていたのはPart3初期までである。

Part1およびPart2は、波紋(はもん)と呼ばれる特殊能力を身につけた人間たちが吸血鬼や「柱の男」という人間よりもはるかに長命で強力な生物に立ち向かうという作品で、格闘戦が主体であった。

Part3以降は、スタンド(幽波紋)と呼ばれる精神エネルギーを具現化した能力を使う人間同士の戦いとなり、様々な能力があるスタンドの攻防が作品の骨子となる。最後の敵は時間に関する能力を持つ傾向があり、作者は「時間を支配できる奴がいたら無敵だろうな、どうやって主人公は勝つだろう、と思う」と答えている[7]。

荒木作品の特徴としてよく「擬音」と「ポーズ」が挙げられる。擬音はヘヴィメタルやホラー映画などから思いつき[8][9]、擬音によって「引き込まれる感じが違う」と答えている[10]。コミックスの表紙などで見られる「ジョジョ立ち」と呼ばれるポーズに関しては、20代の頃に初めて行ったイタリア旅行においてミケランジェロの作品に強い衝撃を受けたことをきっかけに、彫刻のように肉体を捻るポーズを自分なりに漫画の中に取り入れたかったと語っている[10]。
ジョースター家・家系図

Part1 - 6













メアリー
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ジョージ・ジョースター(1世)
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(不明)
























エリナ・ペンドルトン
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ジョナサン1
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ディオ・ブランドー
(養子)Flag of England.svg

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(不明)


























































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(不明)













ジョージ 2世
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リサリサ(エリザベス)
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スージー・Q
(妻)Flag of Italy.svg





ジョセフ2
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東方 朋子
(愛人)Flag of Japan.svg


















































































空条 貞夫
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ホリィ
Flag of the United States.svg(Flag of England.svg)

























































































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空条 承太郎3
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(養女)Flag of Japan.svg

東方 仗助4
(隠し子)Flag of Japan.svg


















































ジョルノ・ジョバァーナ5
(汐華 初流乃)Flag of Italy.svg












空条 徐倫6
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ウンガロ
リキエル
ヴェルサス













Part7 -



グレゴリオ・ツェペリ
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ジョージ・ジョースター
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ダリオ・ブランドー
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ジャイロ・ツェペリ7
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ジョニィ・ジョースター7
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ノリスケ・ヒガシカタ
(初代 東方 憲助)Flag of Japan.svg



ディエゴ・ブランドー
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理那 	

東方憲助
(二代目)











































































ジョージ・ジョースター
(Ⅲ世 )

エリザベス 	









東方 憲助
(三代目)



























































ジョセフ・ジョースター 	

スージーQ 	
























































ホリィ・ジョースター 	

吉良 吉輝 	



東方 憲助
(四代目)

花都









































































京
(虹村 京)

吉影 	

東方 定助8
(養子)Flag of Japan.svg



常敏 	





蜜葉 		


































鳩 	


































常秀 	

剣 	
































大弥 	










ジョースター家の血統者に共通する特徴として、首の後ろや左肩の辺りに星形のアザがある(ただし、仗助のみ作中ではアザが確認できない)。ジョルノ(Part5・主人公)とヴェルサス他2名(Part6・敵)はジョナサンの身体を奪ったディオの息子であるためにジョースター家の血を引き、星形のアザを受け継いでいる。

ジョースター家の男性はほとんどが高身長かつ頑健な肩幅など、恵まれた体格を持つ。イギリス貴族のジョージI世やニューヨークで不動産王になったジョセフ、マフィアのボスまで登りつめたジョルノなど、社会的に誰からも信頼されてトップ水準の地位を得るが、家族関係は薄幸。性格は好奇心旺盛で、旅行好きである。また、ジョースター家の男子には「生涯1人の女性しか愛さない」「代々短命である」というジンクスがあるが、ジョセフのみは唯一両方のジンクスを破っている。東方仗助はジョセフの隠し子であるため、承太郎から見た仗助は「年下の叔父」となり、年齢は一回り離れている。しかし作中では、年齢による常識的な関係が描かれている(仗助は、承太郎を尊敬すべき年上の親族として敬っている)。
作風

キャラクターの名前
   登場人物およびスタンドの名前の多くは洋楽のグループ名から引用したものである。例えば各部の主人公達の通称である「ジョジョ」の 由来は、ビートルズの楽曲『ゲット・バック』の歌詞に登場する人名「ジョジョ」から引用されている[11]。荒木はこれについて「ロック大好き。ロック少年だったから。で、バンドから名前を借りたんだけど、ルールがある。バンド名とキャラ(名前や設定、能力など)がマッチしていないとダメなんだ。だから、敵だったり味方だったりというのは、そこに理由がある」[12]と説明しており、Part3やPart4のようにコラムで公表されたり、先述のジョジョや吉良吉影、岸辺露伴のように、対談の中で荒木が回答している例もある(詳細は各項目を参照)。
   作中のファッションも海外のバンドなどを参考にしている。(Part6ではキャラクター名としてファッション関連のデザイナーやブランドの名前に因んだ命名も散見される。)また「スタンド」という呼び方はベン・E・キングやジョン・レノンで知られるミディアムバラード曲「スタンド・バイ・ミー」から取られたことが筆者本人から明かされている。
ジャンプでの掲載
   『ジャンプ』掲載時の掲載順は、看板作品のように常に前の方ではなく、良くても中間、時には最後尾になる時もあった。巻頭カラーになることが少なかったが、単行本の売り上げは順調であったため打ち切りにならなかった。敵キャラクターや悪役について、作者は「本当に強い人っていうのは悪い事はしない」「弱い人間がその弱さを攻撃に向けたときが一番怖い」と述べている[13]。Part3(28巻)までは椛島良介(現新書編集長)編集者が担当し、28巻の巻末で荒木にコメントを寄せている。
   編集部からは『ジョジョ』以外の作品を描くことを薦められているが、作者は「何を描いても『ジョジョ』になってしまう」[14]「もう『ジョジョ』しか描かないし、『ジョジョ』しか描けない」[15]と発言している。また、雑誌のインタビューで、2004年の時点でPart9(第9部)までの構想があるとも語っている[16]。
初代編集者の影響
   『ジョジョ』という作品は、初代編集者の意見と影響があまりにも大きく、違う編集者に会っていれば、『ジョジョ』は違う作品になっていたであろうとまで単行本79巻で語っている。本シリーズにはOVAやアニメ映画化された作品 (Part1、Part3) があるが、テレビアニメ化には荒木は対談の中で「たぶん、子供に見せるマンガじゃあないんで、(それは)ないと思いますけど」と答えている[8]。
作中での矛盾
   作中で度々大きな矛盾が生まれたり、設定がいつの間にかなくなっていたりする。特にシーザー・アントニオ・ツェペリの存在自体に関わる重大なミスに対しては、単行本4巻でそのミスを修正するとともにあとがきにて「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」と謝罪している (Part1 - Part2) 。

書誌情報

すべて集英社刊。
雑誌連載

Part6までの通算:『週刊少年ジャンプ』1987年1・2号 - 2003年19号(Part1 - 5:全63巻、Part6:全17巻)

   Part1 ファントムブラッド
       『週刊少年ジャンプ』 1987年1・2号 - 46号(44話:1 - 5巻)
   Part2 戦闘潮流
       『週刊少年ジャンプ』 1987年47号 - 1989年15号(69話:5 - 12巻)
   Part3 スターダストクルセイダース
       『週刊少年ジャンプ』 1989年16号 - 1992年19号(152話:12 - 28巻)
   Part4 ダイヤモンドは砕けない
       『週刊少年ジャンプ』 1992年20号 - 1995年51号(174話:29 - 47巻)
   Part5 黄金の風
       『週刊少年ジャンプ』 1995年52号 - 1999年17号(154話:47 - 63巻)
   Part6 ストーンオーシャン
       『週刊少年ジャンプ』 2000年1号 - 2003年19号(158話:1(64) - 17(80)巻)
   Part7 スティール・ボール・ラン
       『週刊少年ジャンプ』 2004年8号 - 2004年17号(11話:1 - 2巻)
       『週刊少年ジャンプ増刊 青マルジャンプ』(1話:2巻)
       『週刊少年ジャンプ』 2004年29号 - 2004年39号(10話:3 - 4巻)
       『週刊少年ジャンプ』 2004年46号 - 2004年47号(2話:4巻)
       『ウルトラジャンプ』 2005年4月号 - 2011年5月号 (5巻 - 24巻)
   Part8 ジョジョリオン
       『ウルトラジャンプ』 2011年6月号 - (1巻 - )

単行本

   新書版〈ジャンプ・コミックス〉
       『ジョジョの奇妙な冒険』 全63巻(1 - 63巻)
       『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』 全17巻(64 - 80巻)
       『スティール・ボール・ラン』全24巻 (81 - 104巻)
       『ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン』既刊4巻 (105巻 - )
   文庫版 〈集英社文庫コミック版〉 既刊50巻+番外編1巻
       『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』 全3巻(1 - 3巻)
       『ジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流』 全4巻(4 - 7巻)
       『ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース』 全10巻(8 - 17巻)
       『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』 全12巻(18 - 29巻)
       『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』 全10巻(30 - 39巻)
       『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』全11巻(40 - 50巻)
       番外編『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』 全1巻
   廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』 全11巻(1 - 11巻)※一部抜粋収録
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全17巻(12 - 28巻)※一部抜粋収録
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全2巻(29 - 30巻)※全話収録
   廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉ワイド版 B6判
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartII 戦闘潮流』 全3巻(31 - 33巻)※全話収録
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartIII スターダストクルセイダース』 全10巻(34 - 43巻)※全話収録
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartIV ダイヤモンドは砕けない』 全10巻(44 - 53巻)※全話収録
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartV 黄金の風』 全10巻(54 - 63巻)※全話収録
   雑誌版〈『ウルトラジャンプ』2007年3月増刊〉B5判
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド 究極総集編 OVER DRIVE(オーバードライブ)』全1巻 ※全話収録 雑誌連載時カラー・2色カラー完全再現
   廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉新ワイド版 B6判
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartI ファントムブラッド』 全1巻(64巻)※全話収録
   廉価版〈集英社ジャンプリミックス〉B6判
       『ジョジョの奇妙な冒険 PartVI ストーンオーシャン』(1 - 10巻)※全話収録

画集

JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]
   Part4連載中に発売された画集で、幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。また、Part3の舞台設定が1989年から1987年に変更されているが、Part6連載時には1989年に戻されている。
JOJO A-GO!GO!
   Part6連載前に発売された画集で、幾人かの人名やスタンド名はここで設定されている。また、新しいサブタイトルの仮名称も発表されている。
JOJOVELLER
   Part8連載中に発売された画集で、幾人かのスタンド名はここで設定されている。

アニメ
OVA

詳細は「スターダストクルセイダース#OVA」を参照

原作の途中のエピソードから映像化する形が取られている。ストーリーは一部が改変されている。

   『ジョジョの奇妙な冒険』 (1993年 - 1994年、全6話) - Part3の後半部のアニメ化作品。エジプトでの戦いを描く。
   『ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE』 (2000年 - 2002年、全7話) - Part3の前半部のアニメ化作品。後半部OVAとほぼ同じスタッフにより制作されている。

2007年5月25日に、上記のアニメ作品を全て収録したDVD-BOXとして『ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース DVD-BOX』が発売された。
劇場アニメ

詳細は「ファントムブラッド#劇場アニメーション」を参照

『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』(2007年2月17日全国公開)は、Part1のアニメ化作品で、OVAとほぼ同じスタッフにより制作されている。ストーリーがかなり簡略化されており、スピードワゴンなど多くの主要人物も登場しない。
テレビアニメ
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この節には放送開始前の番組に関する記述があるため、方針に従い独自研究の予測などは載せず、出典に基づいて正確な記述を心がけてください。(2013年10月)

第1シリーズ
   2012年10月5日から2013年4月5日まで、TOKYO MX、MBS、CBC、東北放送、RKB毎日放送、BS11にて放送された。全26話(第1部9話+第2部17話)。当初は全24話予定だったが、それでは収まらないということで全26話になった[17]。
   第1話から第9話までが原作のPart1『ファントムブラッド』、第10話から第26話(最終話)までが原作のPart2『戦闘潮流』となる[18]。第26話のラスト数分ではPart3の冒頭部分も描写された。
   「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」の記者発表会が2012年7月5日に行われた際、Part1とPart2のテレビアニメ化が発表された。過去にOVAや劇場版アニメとしてアニメ化はされているが、テレビアニメ化は今回が初である。
   原作漫画を可能な限りほぼ忠実に再現しており(ディオの左耳に存在するほくろやPart3から描写されていたジョースター一族の首筋に存在する星型の痣など、原作の後付け要素の辻褄を合わせた部分もある)、ナレーションは大川透が務める。作品の特徴である擬音は、原作で描かれた文字をそのまま画面に表示して表現しつつ、同時に効果音でも演出している。また、原作でPart3の途中から各話ラストで使用されるようになった矢印「TO BE CONTINUED」が、第1話から使用されている。
   原作のPart2に登場していたナチス・ドイツについては、全てドイツ軍へ置き換えられている。そのため、ナチスに関連した台詞もそれに沿った内容へ変更されている。
   テレビ放送版ではグロテスクな描写をシルエットなどの編集で規制していたが、DVD・BD版ではシルエットを削除した無修正版での収録となった他、本編映像へのエフェクト追加や作画修正を加えている[注 3]。
第2シリーズ
   2013年10月18日、テレビアニメ版公式サイトなど各メディアにおいて、原作のPart3のテレビアニメ化が正式に発表された。テレビアニメとしては第2シリーズということになる。『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のタイトルで、2014年より放送を開始する予定。メインスタッフは第1シリーズと同様になる予定だが、キャラクターデザインは第1シリーズで作画監督を担当していた小美野雅彦へ変更された。

スタッフ

   原作 - 荒木飛呂彦(集英社ジャンプ・コミックス刊)
   プロデューサー - 大森啓幸、森亮介、福田順、林俊安
   製作協力 - 川瀬浩平
   プロデュース協力 - 里見哲朗
   シリーズ構成 - 小林靖子
   キャラクターデザイン・総作画監督 - 清水貴子(Part1・2)、小美野雅彦(Part3)
   サブキャラクターデザイン・プロップデザイン - 町田真一
   美術設定 - 青木薫、ソエジマヤスフミ
   美術監督 - 吉原俊一郎
   色彩設計 - 村田恵里子
   撮影監督 - 山田和弘
   編集 - 廣瀬清志
   音響監督 - 岩浪美和
   音響効果 - 奥田維城(Part1)、小山恭正(Part2)
   音楽 - 松尾早人(Part1)、岩崎琢(Part2[19])
   音楽制作 - IMAGINE(Part1)、Office Without(Part2)
   アニメーションプロデューサー - 梶田浩司
   ラインプロデューサー - 笠間寿高
   アニメーション制作 - david production
   ビジュアルディレクター - ソエジマヤスフミ
   シリーズディレクター - 鈴木健一
   ディレクター - 津田尚克
   製作 - ジョジョの奇妙な冒険製作委員会(Part1・2)、ジョジョの奇妙な冒険SC製作委員会(Part3)

主題歌

オープニングテーマ

   「ジョジョ 〜その血の運命(さだめ)〜」(第2話 - 第9話)
       作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 田中公平 / 編曲 - 大谷幸 / 歌 - 富永TOMMY弘明
       第26話は挿入歌に使用。
   「BLOODY STREAM」(第11話 - 第16話、第18話 - 第25話)[18]
       作詞 - こだまさおり / 作曲・編曲 - 大森俊之 / 歌 - Coda
       第1話・第10話・第17話・第26話はOPがないため、各オープニングテーマは未使用。第26話はEDに使用。

エンディングテーマ

   「ROUNDABOUT」[注 4](第1話 - 第2話、第4話 - 第15話、第17話 - 第19話、第22話 - 第25話)
       作詞・作曲 - Jon Anderson、Steve Howe / 歌・演奏 - YES
       話ごとに原曲の適当な位置から歌が始まる。第3話・第16話・第20話・第21話・第26話はEDがないため、エンディングテーマは未使用。

各話リスト
話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 原作分量
Part1 ファントムブラッド
第1話 侵略者ディオ 小林靖子 津田尚克 奥野耕太 横山謙次、かどともあき
高乗陽子、石川晋吾 1巻1話(第1話) - 1巻5話(第5話)
第2話 過去からの手紙 加藤敏幸 小谷杏子、秋田学 1巻6話(第6話) - 2巻3話(第11話)
第3話 ディオとの青春 東出太 宝谷幸稔、小澤円 2巻3話(第11話) - 2巻9話(第17話)
第4話 波紋疾走
(オーバードライブ) ヤスカワショウゴ 阿部雅司 小林利充、山村俊了 2巻9話(第17話) - 3巻6話(第23話)
第5話 暗黒の騎士達 ふでやすかずゆき 滝沢敏文 米田光宏
江副仁美 増田敏彦 3巻7話(第24話) - 4巻1話(第28話)
第6話 あしたの勇気 吉田泰三 内田信吾 武本大介 4巻2話(第29話) - 4巻7話(第34話)
第7話 うけ継ぐ者 ヤスカワショウゴ 加藤敏幸 津熊健徳、かどともあき 4巻7話(第34話) - 4巻9話(第36話)
第8話 血戦!JOJO&DIO 小林靖子 滝沢敏文 藤本ジ郎 小美野雅彦 4巻10話(第37話) - 5巻4話(第41話)
第9話 最後の波紋! 鈴木健一 秋田学、町田真一 5巻4話(第41話) - 5巻7話(第44話)
Part2 戦闘潮流
第10話 ニューヨークのジョジョ 小林靖子 吉田泰三 間島崇寛 横山謙次、小谷杏子 5巻8話(第45話) - 6巻2話(第49話)
第11話 ゲームの達人 猪爪慎一 米田光宏 宝谷幸稔、小澤円
かどともあき、Shin Hyung Woo 6巻2話(第49話) - 6巻6話(第53話)
第12話 柱の男 ふでやすかずゆき 西本由紀夫 赤尾良太郎、増田敏彦 6巻6話(第53話) - 6巻10話(第57話)
第13話 JOJO vs. 究極生物 ヤスカワショウゴ 東出太 南康宏
鈴木健一 小美野雅彦、Shin Hyung Woo
横山謙次、青井清年
村司晃英、かどともあき 7巻1話(第58話) - 7巻4話(第61話)
第14話 太古から来た究極戦士 加藤敏幸 津熊健徳、河野眞也 7巻5話(第62話) - 7巻9話(第66話)
第15話 ヒーローの資格 吉田泰三 佐々木真哉 関崎高明 7巻9話(第66話) - 8巻3話(第70話)
第16話 波紋教師リサリサ ふでやすかずゆき 戸越公太朗 町田真一、秋田学 8巻4話(第71話) - 8巻8話(第75話)
第17話 深く罠をはれ! 吉田泰三 高村雄太 高橋昌 8巻8話(第75話) - 9巻4話(第81話)
第18話 シュトロハイム隊の逆襲 猪爪慎一 内田信吾 内田信吾
米田光宏 横山謙次、小澤円
宝谷幸稔、Shin Hyung Woo
小谷杏子 9巻4話(第81話) - 9巻7話(第84話)
第19話 死の崖へつっ走れ 阿部雅司 敷島博英、森田実 9巻7話(第84話) - 10巻2話(第88話)
第20話 シーザー孤独の青春 小林靖子 加藤敏幸 秋田学、小美野雅彦
白石達也(エフェクト) 10巻2話(第84話) - 10巻7話(第93話)
第21話 100対2のかけひき ヤスカワショウゴ 江副仁美
西本由紀夫 江副仁美 津熊健徳、芦谷耕平
河野眞也、張益 10巻8話(第94話) - 11巻2話(第97話)
第22話 真の格闘者 猪爪慎一 三沢伸 中山奈緒美 原修一、寺井佳史 11巻3話(第98話) - 11巻8話(第103話)
第23話 風にかえる戦士 ふでやすかずゆき 吉田泰三 藤本ジ朗 かどともあき、Shin Hyung Woo 11巻8話(第103話) - 12巻2話(第106話)
第24話 JOJOを結ぶ絆 小林靖子 大脊戸聡 宝谷幸稔、横山謙次 12巻3話(第107話) - 12巻4話(第108話)
第25話 超生物の誕生!! 鈴木健一 秋田学、町田真一
小林亮、小谷杏子
白石達也(エフェクト) 12巻5話(第109話) - 12巻7話(第111話)
第26話 神となった男 加藤敏幸 清水貴子 12巻7話(第111話) - 12巻9話(第113話)
放送局
放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
Part1・2
東京都 TOKYO MX 2012年10月5日 - 2013年4月5日 金曜 24:30 - 25:00 独立局
近畿広域圏 毎日放送 2012年10月6日 - 2013年4月6日 土曜 25:58 - 26:28 TBS系列 アニメシャワー 第1部
福岡県 RKB毎日放送 2012年10月8日 - 2013年4月7日 月曜 26:25 - 26:55
宮城県 東北放送 2012年10月9日 - 2013年4月9日 火曜 25:30 - 26:00
中京広域圏 中部日本放送 2012年10月10日 - 2013年4月10日 水曜 26:30 - 27:00
日本全域 バンダイチャンネル 2012年10月11日 - 2013年4月11日 木曜 12:00 更新 ネット配信 36時間限定無料配信
ニコニコチャンネル 第1話無料、第2話以降有料
ニコニコ生放送
ShowTime [注 5]
BS11 2012年10月12日 - 2013年4月12日 金曜 24:00 - 24:30 BS放送 ANIME+枠
バンダイチャンネル 2012年10月19日 - 2013年4月19日 金曜 24:00 更新 ネット配信 第1話無料
個別課金による有料配信
アニマックス 2013年1月29日 - 7月30日 火曜 19:30 - 20:00 アニメ専門BS/CS放送 リピート放送あり[注 6]

auひかりビデオ・チャンネルほかでも配信された[20]。
Webラジオ

タイトルは「JOJOraDIO(ジョジョレイディオ)」。パーソナリティはスピードワゴン役の上田燿司。放送サイトは#外部リンクを参照。全35回。

アニメ関連のラジオとしては珍しくコーナーなどがなく、パーソナリティがゲストと共にアニメのジョジョの収録・制作秘話を語り合うというものになっている。

ゲスト

[表示]
Blu-ray Disc / DVD
巻 発売日 収録話 規格品番
BD初回版 BD通常版 DVD初回版 DVD通常版
Part1・2
1 2013年1月30日 第1話 - 第3話 1000361842 1000361843 1000361841 1000361844
2 2013年2月22日 第4話 - 第6話 1000361836 1000361837 1000361835 1000361838
3 2013年3月29日 第7話 - 第9話 1000361830 1000361831 1000361832 1000361833
4 2013年4月26日 第10話 - 第12話 1000361825 1000361826 1000361824 1000361827
5 2013年5月31日 第13話 - 第15話 1000361820 1000361821 1000361799 1000361822
6 2013年6月28日 第16話 - 第18話 1000361810 1000361811 1000361809 1000361829
7 2013年7月26日 第19話 - 第21話 1000361805 1000361806 1000361804 1000361807
8 2013年8月30日 第22話 - 第24話 1000361801 1000361802 1000361800 1000361803
9 2013年9月27日 第25話 - 第26話 1000361587 1000361588 1000361586 1000361589
サウンドトラック
発売日 タイトル 規格品番
2013年2月22日 ジョジョの奇妙な冒険 O.S.T Phantom Blood [Future] 1000377817
2013年3月29日 ジョジョの奇妙な冒険 O.S.T Battle Tendency [Musik] 1000377818
メディアミックス作品

メディアミックスで制作された、アニメ以外の各メディア派生作品群について記載する。
小説

   『ジョジョの奇妙な冒険』 (1993年、ジャンプ ジェイ ブックス)

詳細は「スターダストクルセイダース#小説」を参照

   『ジョジョの奇妙な冒険 II ゴールデンハート/ゴールデンリング』(著:宮昌太朗、大塚ギチ、2001年、ジャンプ ジェイ ブックス)

詳細は「黄金の風#小説」を参照

   『“The Book”jojo's bizarre adventure 4th another day』(著:乙一、2007年、ジャンプ ジェイ ブックス)
       Part4を題材にした小説作品(当初は2002年『読むジャンプ』掲載の『ジョジョの奇妙な冒険 テュルプ博士の解剖学講義』を大幅加筆した話になる予定だった)。
   『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』(著:上遠野浩平、2011年、ジャンプ ジェイ ブックス)
       Parte5を題材に、パンナコッタ・フーゴを主人公とした小説作品。
   『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』(著:西尾維新、2011年、ジャンプ ジェイ ブックス)
       本シリーズにおける宿敵、DIOを主人公とした小説作品。
   『JORGE JOESTAR』(著:舞城王太郎、2012年、ジャンプ ジェイ ブックス)
       ジョセフの父ジョージ・ジョースターII世を主人公とした小説作品。

CDカセットブック

詳細は「スターダストクルセイダース#CDカセットブック」を参照

1992年から1993年にかけて全3巻で発売された。

   『ジョジョの奇妙な冒険第1巻 空条承太郎見参の巻』
   『ジョジョの奇妙な冒険第2巻 アヴドゥル死すの巻』
   『ジョジョの奇妙な冒険第3巻 DIOの世界の巻』

ゲーム

ファミコンジャンプ 英雄列伝
   ファミリーコンピュータ。1989年、バンダイ
   16人のヒーローの一人としてPart2時代のジョセフ・ジョースター、敵キャラクターとして「柱の男」のサンタナとエシディシが登場する。原作での「柱の男は太陽の光に弱い」という設定がゲーム中でも反映されており、孫悟空の太陽拳でエシディシの弱点を突くことができる。
ファミコンジャンプII 最強の7人
   ファミリーコンピュータ。1991年、バンダイ
   7人の主人公の内の一人として空条承太郎が登場。Part3が舞台となっており、承太郎の他にジョセフ、アヴドゥル、ポルナレフ、花京院が登場する。本作のオリジナルキャラクターとして、対象を石化させる能力を持つスタンド使いが敵として立ちはだかる。
ジョジョの奇妙な冒険
   スーパーファミコン。1993年、コブラチーム
   Part3のロールプレイングゲーム。承太郎が住む街の中で不良や吸血鬼、スタンド使いなどと戦う、原作に登場するキャラでも登場する場所やスタンドの様子が違うなど、原作とはかなりかけ離れた内容となっている。承太郎は「ときのガクボウ」を装備することによって時間停止能力を手に入れることになっている。
Part3の格闘ゲーム作品

   ジョジョの奇妙な冒険
       アーケードゲーム、PlayStation。1998年 - 1999年、カプコン
   ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産
       アーケードゲーム、ドリームキャスト。1999年、カプコン

   アーケード版を発売するに当たり、原作でたった1コマしか本体を表さなかった「ミドラー」を荒木飛呂彦が新たに描き下ろすなど、登場人物を増やした2D対戦型格闘ゲームである。ゲーム内でもスタンドを出して戦い、スタンドゲージというゲージが無くなるとスタンドが一時消えるというシステムである。隠しキャラとして、Part2の若きジョセフも登場する。
   PlayStation版は『未来への遺産』のキャラクターが追加されているものの、ハードスペック上の問題から、大幅にアレンジされている。新たに「スーパーストーリーモード」が作られ、原作のうち、格闘ゲームに向かない部分をミニゲームで補っている。これを通してポイントを貯めることで新たなコーナーやキャラの選択が可能となる。原作に準拠したプレイをすることで高得点を得られる。ポケットステーションとも連動。
   ドリームキャスト版は『ジョジョの奇妙な冒険』『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』の両方を収録している。アーケード版の内容をほぼ完全に移植しているが、PlayStation版のスーパーストーリーモードは収録していない。

   ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 HDVer.
       Xbox360、PlayStation 3。2012年、カプコン。

   『未来への遺産』をHD画面出力に最適化してグラフィックを精緻化した移植版。ダウンロード販売専用タイトル。
ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風
   PlayStation 2。2002年7月25日、カプコン
   Parte5の3Dアクションゲーム。一部シーンの削除、「キング・クリムゾン」や「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」といったスタンドの能力がゲーム向けに修正されているなどの改変がある。
ジャンプスーパースターズ
   ニンテンドーDS。2005年8月8日、任天堂
   『週刊少年ジャンプ』のオールスターによる対戦アクションゲーム。Part3から承太郎、ディオがバトルキャラとして、Part7からジャイロがサポートキャラ、ジョニィがヘルプキャラとして登場している。
ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド
   PlayStation 2。2006年10月26日、バンダイ
   Part1の3Dアクションゲーム作品。
ジャンプアルティメットスターズ
   ニンテンドーDS。2006年11月23日、任天堂
   『ジャンプスーパースターズ』の続編。part1~4,parte5,part6,7の歴代キャラがバトルまたはサポートキャラ、ヘルプキャラとして登場。
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル
   PlayStation 3。2013年8月29日、NBGI
   Part1からPart8の歴代主要キャラクターたちが登場する対戦型格闘ゲーム。

アパレル

2002年FIFAワールドカップに向けたアディダスの企画、『adidas MANGA FEVER』(雑誌)に参加。アディダスとのコラボレーションTシャツ発表(2002年7月) デザインはジョルノ。

ビームスとのコラボレーションTシャツ発表(2003年8月)。ジョルノと徐倫が描かれている。

ユニクロの『UNIQLO CREATIVE AWARD 2006』に荒木飛呂彦が審査員として参加し、自らもデザインを手がけたコラボレーションTシャツを発表(2006年4月)。Part4に登場した吉良吉影のスタンド「キラークイーン」からスピンオフしたキャラ「キラー・タイガー・クイーン」、「キラー・ダンシング・クイーン」の2種の絵柄。

ultra-violenceからPart5に登場したブローノ・ブチャラティ仕様のカットソー「Sticky Fingers Buccellati」(2007年)。荒木飛呂彦の原画とコラボレーションした『ultra-violence×ジョジョの奇妙な冒険 コラボTシャツ』。第2弾まで各弾4種類ずつと限定モデル1種と石仮面モデル1種が発売されており全10種。(2008年)
トレーディングカードゲーム

バンダイより『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card』の名で発売。同社のトレーディングカードゲームの特徴を色濃く引き継いでいる。

第1弾
   2007年3月9日発売

       スターターボックス
       ブースターパック
       拡張シート

第2弾
   2007年7月20日発売

       構築済みスターターボックス オラオラデッキ
       構築済みスターターボックス 無駄無駄デッキ
       ブースターパック 〜そこにシビれる! あこがれるゥ!〜

第3弾
   2007年11月9日発売

       スターターボックス DIO & 9栄神スターター
       ブースターパック 〜魂をかけよう!〜

タロットカードエディション
   2008年2月14日発売
第4弾
   2008年3月27日発売

       構築済みスターターボックス 癒しのオレンジデッキ
       構築済みスターターボックス 静けさのブルーデッキ
       ブースターパック 〜コッチヲ見ロッ!〜

第5弾
   2008年7月10日発売

       スターターセット ジョースター家の血族デッキ
       スターターセット ジョースター家の血統デッキ
       ブースターパック 〜バイツァ・ダスト〜

第6弾
   2008年11月29日発売

       スターターセット 黄金の風
       ブースターパック 〜黄金なる遺産〜

第7弾
   2009年3月14日発売

       ブースターパック 〜鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる〜

第8弾
   2009年6月13日発売

       ブースターパック 〜時は一巡した〜

フィギュア

ヘビーゲイジより『スターダストクルセイダース』の登場人物およびスタンドを題材としたガレージキット、「フィギュアコレクション」が1997年に発売。全10種。『戦闘潮流』『黄金の風』を題材とするフィギュアの発売も予定されていたが、発売中止となっている。

コトブキヤ ARTFXより『スターダストクルセイダース』と『黄金の風』を題材にしたシリーズが2000年に発売。それぞれスタンドと本体の2体セットとなっている。

超造形魂よりファントムブラッドを題材にしたフィギュア『ジョジョの奇妙な冒険 1』が2006年8月に発売。全10種。

HGIFシリーズより『ファントムブラッド』と『戦闘潮流』を題材にしたガチャポン『HGIFシリーズ ジョジョの奇妙な冒険』が2006年9月に発売。全5種。

超像革命メディコス・エンタテインメントよりジョナサン・ジョースターをモデルにしたフィギュア『超像Artコレクション ジョジョの奇妙な冒険 ジョナサン・ジョースター』が2007年10月に発売。2008年には空条承太郎モデルも発売された。どちらも全2種。

マスクコレクションシリーズより、第5部に登場するスタンドの頭部を立体化した『ジョジョの奇妙な冒険スタンドコレクション』が2009年10月に発売。
菓子

2012年3月21日、グリコから『ジョジョの奇妙な冒険』オリジナルパッケージがセブンイレブンで先行発売。さらに対象商品を2個買うと先着20名に「オリジナルカレンダー」《全2種》1コがもらえる。[21]パッケージ商品は下記のとおり。

   ジョジョ 細切りプリッツ トマト&チーズ
   ジョジョ かるじゃが うましお味
   ジョジョ パキッツ チョコレート
   ジョジョ パキッツ ストロベリー&チョコ

スマートフォン

LGエレクトロニクス製の「Optimus Vu L-06D」をベースにした端末で、「L-06D JOJO」として1万5000台限定で2012年8月30日に発売。
その他
漫画家

   大亜門 - 『太臓もて王サーガ』では、作品全体に『ジョジョ』のパロディが溢れている。『赤マルジャンプ』にて荒木とのコラボが実現。『太臓もて王サーガ』5巻に収録されている。
   CLAMP - 過去に『ジョジョ』の同人誌を発行している。1994年の「CLAMP IN WONDERLAND」で配布したこともある。
   高橋和希 - 『週刊少年ジャンプ』30周年企画の「すごいジャン!!!」にて、「ジョジョがすごく好きでした。ジャンプというと、僕の作品ははっきり言って『ジョジョの奇妙な冒険』に影響を受けています」と語り、オススメジャンプマンガとして『ジョジョの奇妙な冒険』を挙げている。

小説家

   乙一 - 本作のファンであることをきっかけに第4部のノベライズ本を執筆。『ウルトラジャンプ』2007年12月号で荒木と対談も行っている。
   上遠野浩平 - 本作及び荒木のファンとして、自身でも「荒木先生のパクリのような小説を長年書いている」と語った。「VS JOJO」の企画において第一弾作品を担当し、第5部のノベライズを行っている。
   西尾維新 - 本作のファンとして、荒木との対談が実現した際には「全人類に読んで欲しい漫画」として『ジョジョ』を挙げた。「VS JOJO」の企画において第二弾作品を担当し、DIOを主人公としたノベライズを行っている。

テレビ

2010年に放映されたTVドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』は、時を止める能力者ニノマエジュウイチ(一十一)が登場するなど『ジョジョの奇妙な冒険』へのオマージュとして話題になっていた。その後、2012年に公開された劇場版『劇場版 SPEC〜天〜』では、上映開始前に同作の公式ツイッターへ「ちなみに『SPEC 天』には『ジョジョの奇妙な冒険』が出演します。ちゃんと許諾をいただきました」とのコメントが出され、劇中に『ジョジョの奇妙な冒険』の単行本が小道具として使用されている。

雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!でジョジョ好き芸人を集め『ジョジョの奇妙な芸人』が放送されている。

   2007年8月2日 第一回放送。
   2012年7月12日 ジョジョ連載25周年のメモリアルイヤーとして第二回が開催された。

日本国外での反響

日本国外では、イタリアで "Le bizzarre avventure di Jojo"、台湾では『JOJO冒険野郎』のタイトルで知られる。イタリア語版の本作品のタイトルも「JOJO」である。柔道がjudoであるように、外来語としては J の字もあり得るため、オリジナル準拠の表記とされている。ただし、Parte5が開始している70巻(日本語版とは巻数が異なる)の表紙はGioGioと表記されている。2005年9月からはPart3のみアメリカ合衆国でも発売されている。アメリカ版では権利関係の問題を回避するため「エンヤ婆」が"Enyaba Geil"に、「呪いのデーボ」が"Soul Sacrifice"になっているなど、アーティスト由来の人物名が変更されている。アーティストに由来する名称だが、一般に見られる姓名であるポルナレフやアヴドゥルはそのままとなっている。

OVA『ジョジョの奇妙な冒険 Adventure6 報復の霧』の中でディオ・ブランドーがアラビア語の書物を読みながら主人公一行の殺害を部下に命じるシーンがあり、この書物の文章がコーランのものであった。鑑賞した一部の人間が、これを「イスラム教に対する侮辱で受け入れられない」として反発。原因は制作会社が雰囲気を出すためにアラビア文字の資料を探したところ、コーランをそれと知らずに転写してしまったため(原作ではコーランは描かれていない)。集英社と制作会社は「心よりおわび申し上げます。イスラームとその文化についての理解を一層深めるべく、努力する所存です」とコメントし、該当DVDの出荷を停止。また原作にもモスクの描写に不適切な表現があったとして、第3部の単行本・文庫版に加え、画集2冊の計29冊について出荷停止の措置がとられたが[22][23]、その後の2009年2月より原作の該当箇所を訂正した改訂版が販売再開されている[24]。

米NBCで放送されたドラマ『HEROES』に登場する日本人キャラクターヒロ・ナカムラ(演:マシ・オカ)の有する特殊能力「Time Manipulation(時空間コントロール)」はヒロが憧れているマンガキャラの一人、空条承太郎(及びディオ・ブランドー)の時を止めるスタンド能力に由来するものであり、ヒロ自身のブログのHNも「Jotaro Kujo(空条承太郎)」にしている。なお、「ジョジョの奇妙な冒険」へのオマージュとして『HEROES』の2、3シーズンでは複数のエピソードで「無駄無駄無駄無駄無駄」という台詞が使用されている(英語版ページより)。

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最終更新:2013年12月02日 15:05