芝村黒歴史

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【もしもの箱庭】 別の世界の芝村は、あの月をWTGであるとしていた。 我の考えは違う。あれは現実と虚構の間に穿たれた穴なのだ。 敵はここを第五の世界と呼んだが、あれは半分嘘だろう。 ここは、もしもから始まった箱庭である。 しかし、全てが奴の支配下というわけではない。 我らと同じく、世界を渡りここに介入する者たちがいる。 【敵の目的】 敵の目的は、この世界の人類を滅ぼすことではない。 敵は現実に存在する第五の世界を模して、架空の箱庭を作った。 そして介入者たちを呼び寄せ、そこに影響を与えさせた。 人類の滅殺が目的であれば、このようなことをする必要はない。 世界にわざわざ幻獣を呼び寄せ襲わせたことは、 一つは介入者を呼ぶための餌、一つは人類に戦わせることだろう。 戦うことで人は強くなる。生き延びる意思が世界に定着する。 【全能の証と鍵】 敵にたどり着く鍵、奴の上位次元に至る道具がある。 別世界の我らも、それらを所持していたことは間違いない。 上位次元の鍵は、全能の欠片である。 それを使用できることは、敵の支配下にいないこと、 敵と対等な存在であることの証明だ。 銃を送らせた時、その使い方も手に入れることができた。 天草に存在する一方通行のゲートにそれを投げ入れることで月への門が開く。 【敵を倒す】 その方法を知っている者があるとすれば、敵の管理下にいない者だろう。 我は知らなかった。士魂号に宿った者ならあるいは。

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