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グランプリ観戦
F1は、モナコGPを除き、金曜にフリー走行と呼ばれる練習走行が2回、土曜にフリー走行と予選が行われ、日曜に決勝を戦うというスケジュールで1回のグランプリが進行する。モナコGPでは、金曜の走行がない代わりに、木曜日にフリー走行が2回行われ、土曜と日曜のスケジュールはほかのレースと変わらない。

フリー走行で何をするのか?
合計3回(1時間30分が2回、1時間が1回)のフリー走行では、各チームがそれぞれの目的を持って走行を重ねる。ここでどういった作業をこなすのか、チームごと、ドライバーごとに異なっており、フリー走行のタイムがそのドライバーの純粋なパフォーマンスを示しているとは限らない。

このフリー走行で、予選や決勝に向けてクルマを微調整していくことになる。また、現在のF1はシーズン中のテストが厳しく制限されていることから、フリー走行中に新パーツの実走テストを行うことも多い。限られた時間の中で多くの作業をこなすため、各チームとも細かくスケジュールを決めている。

しかし、どのチームがいつ何をしていたのか明かされることはほとんどない。さらには、自分たちの実力をライバルに悟られないため、あえて全力で走らない場合もある。フリー走行では、どのチームが何をしているのか、そして記録されたタイムが本当の実力なのか、そんなところを想像しながら見てみるのも楽しいだろう。

決勝に向けた戦いは予選から
3回のフリー走行を終えると、予選が行われる。予選はQ1、Q2、Q3と3つに分かれており、Q1では下位の7名が脱落し、Q2に進めなくなる。Q2でも下位7名が脱落し、残った10名でQ3が戦われる。そして、Q3へ進出したドライバーは、2種類あるドライタイヤのうち、自身がQ3の最速タイムを計測したときに装着していたのと同じ種類のタイヤで決勝をスタートしなければならない。

Q3に進出したドライバーが、決勝をスタートするタイヤで予選タイムを記録しなければならないというルールによって、ちょっとした波乱が起きることもある。一般的には、軟らかめのソフト側タイヤの方が、予選ではいいタイムが出やすい。しかし、サーキット、クルマ、そしてタイヤの相性によっては、硬めのハード側タイヤで決勝をスタートした方が有利になる場合もある。

こういった場合に、決勝を重視して、予選での順位を犠牲にしてもハード側のタイヤで予選を戦うか。それとも、まずは予選で1つでも前の順位になることを目指してソフト側のタイヤで予選を戦うのか、これはチームの考え方が表れる見どころポイントの1つだ。また、予選11番手以降のドライバーは自由に決勝スタート時のタイヤを選べるため、10番手になるよりも11番手の方がよかったというコメントがチーム関係者やドライバーから出てくることもある。

決勝は戦略が重要に
予選の順位によって決勝のグリッド順(スタート時の並び順)が決まり、日曜にいよいよ決勝が行われる。2009年までF1では、レース中の給油が認められていたことから、非常に複雑な戦略が駆使されていた。2010年からはレース中の給油が禁止されたものの、今でも戦略は非常に重要な要素になっている。

決勝中は、ウエットタイヤを使用しない限り、2種類あるドライタイヤを両方とも使用しなければならないため、どのタイミングでタイヤ交換を行うのかが重要になるのだ。そしてF1は、順位を争うスポーツである。つまり、ライバルよりもクルマの速さでは少し劣っていたとしても、先にゴールすれば勝ちなのである。

現在のF1はコース上で追い抜くことが難しくなっているため、これを逆手に取り、一度ライバルの前に出てから戦略を駆使してライバルの前に居続け、純粋なクルマの速さでは1番ではないドライバーがレースに優勝することもある。

また、現在のF1はエンジンやギアボックスの使用数が制限されており、複数のレースでエンジンやギアボックスを使わなければならない。そのため、次のレースのことを考え、エンジンやギアボックスをいたわる必要もある。そして、むやみに攻めた走りを続けていては、いたずらにタイヤを傷めてしまうことから、タイヤやエンジン、そしてギアボックスをいたわりつつも、必要な場所では攻めた走りをするという戦略的な戦い方が現代F1では要求される。
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