Lady Mojito


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Lady Mojito

【人物】【奇譚】

Lady Mojito(レディ=モヒート)は奇異國中央図書館に顕れる奇譚の一。

洋酒と薄荷の香り

彼女は、はち切れんばかりに膨らんだ下腹と熟れすぎた果実の様に垂れ下がった乳房を揺らしながら地下書架を闊歩して不用意な闖入者を脅かす。腫れぼったい二重まぶたの奥で黄色く淀んだ瞳を輝かせ、サイドを刈り上げた灰色の髪は疾走の中でも乱れぬ様プレジデンタルにべっとりと固められている。口元は濃い朱の紅で塗りつぶされ、厚い唇の隙間からは乱杭歯が覗く。幸薄き犠牲者が彼女の顕現に気づくのは、人がマッチ棒大に見える距離にあっても漂うむせ返るような強い酒精、そして薄暗がりの書架におよそ相応しくない清涼なミントの芳香が為である。片手にウォトカの小瓶を携えて、身に纏うものといえばシトラスグリーンのバタフライひとつきり。哀れな生贄は黒のピンヒールで跳ねるように走る彼女が目と鼻の先まで近づいてきてそこで初めて気づくのだ、一瓶丸ごと振りかけたような香水の香りに隠された肉食の獣臭に。

「あたしゃあ、ぼーやとぼーやとぼーやが好物さ。」

外町少年自警団の少年たちが啼き女の囀る夜半、町を隔てる嘆きの壁を果敢にも乗り越えて図書館に忍び込んだに際してレディに遭遇し、恐るべき災禍に巻き込まれたとされる。彼らは文字通り彼女に『味見』され、『一齧り』にされたのだと云う。



















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