愛した人はNEET


愛した人はNEET

「愛した人はNEET」 は、同年のヒロシ木賞作家、四乃森蒼紫の実体験(あくまで原作者によるとだが)を元にした小説を原作とした映画、および連続テレビドラマである。
同名の映画がヒットし、続いてドラマ版も作られることとなった。

映画版「愛した人はNEET」概要

四乃森蒼紫原作の小説版「愛した人はニート」 (原作の小説版のタイトルは「NEET」ではなく「ニート」とカタカナである)はそれほど知名度はなかったが、その昼ドラ的な泥沼な展開が主婦層および一部スイーツ(笑)層には受け、熱狂的な支持を受けベストセラーとなった。
そしてこの作品により、原作者である四乃森蒼紫は大衆的流行小説を生み出した作家に送られる「ヒロシ木賞」を受賞したのである。その人気を受け映画化されたのが 劇場版「愛した人はNEET」である。この映画は原作を忠実に再現した点では評価は高いものの、邦画によく見られる低予算の影響と、配役を主婦層に受けのいい昼ドラの役者を中心に添えたため、いわゆる昼ドラをただ映画化しただけと批評されるとおりの安っぽい作風になってしまった点で批判は絶えないうえ、興行的にも一部熱狂的な支持はあったが大成功とまではいかなかったようである。
とはいえこれにより 「愛した人はニート」という作品は広く知れ渡ることとなり、原作者の四乃森蒼紫の知名度もこれによりはるかに上昇したのも事実である。

ドラマ版「愛した人はNEET」概要

あの 「愛した人はNEET」が一般大衆に広く愛される作品となったのはこのドラマのおかげであると言っても過言ではない。そのドラマ化のきっかけは以下の通りである。

当時、ガトチュTVのスタッフは火10のドラマの視聴率低迷に悩んでいた。
火10の視聴率低迷に悩むスタッフは、当時熱狂的な人気を誇っていた 「愛した人はNEET」 に注目し、何とかドラマ化できないかと考えていたが、そのシリアスでドロドロした話が広く大衆に受けるのか疑問に思っていた。
さらに一般的にガトチュTVのドラマ枠では、月9に恋愛物、火9および10にはコメディを入れるのが通例であったのである。
そんな中、火10に抜擢されるにあたり、同時期の月9 『天にいかせてくれた~最後の440日間~』 が恋愛というより社会メッセージ性に重点を置いたものであったため、それと差別化をするため比較的軽い作風の方がよいと判断し、恋愛要素を含んだコメディドラマにリメイクされる事となったのである。

このようにして ドラマ版「愛した人はNEET」は6人(登場人物が原作版より一人多い)の人間が繰り広げる複雑なドロドロの愛憎劇と戦いを、笑いや涙も交えラブコメディ風に描くことにより原作におけるのドロドロした印象を払拭させた画期的作品となったのである。

ドラマ版は原作派から某巨大掲示板「2ちゃ○ねる」を中心にかなりの批判の声の上がっているが、映画版と比べスタッフや予算面でも充実しているうえ、大衆にはこの方が受けがよかった面もあり、おおむね評価は高い(その金に任せた姿勢も原作派から批判されているのだが)。またドラマ版のもう一つの画期的な特長として、各回ごとに視点人物がで切り替わり、様々な立場に立って愛憎劇が楽しめる点があげられる。

ドラマ版は全11話で構成されている。
平均視聴率は16.0%と、新人作家であり、さらにマニアックな原作であるにもかかわらず、まずまずの数字を稼いでいる。

ちなみによく誤解されるが 特撮ではない。
また、本作に影響を受けたと思われる 『愛した人はプレパラート』 (著:マコトCCO)なるオマージュ小説もあるが、一切関係は無い。

あらすじ


注意:以降に作品の結末など核心部分が記述されています。

人斬りCCOはある戦争の最中、官軍の陰謀で両親を殺された少女を拾った。CCOは彼女を夜伽の由美にちなんで「歩美」と名付け養子として育てることを決意する。最初は人斬りであるCCOを恐れていた歩美だったが、次第に歩美とうち解けてゆき、人斬りCCOも人間としての感情に目覚め始める。歩美とCCOはともに10年あまりに渡り時を過ごし、お互いに恋愛感情も目覚め始めるかと思われた。

しかし、人斬りであるCCOの手から歩美を救出しようとするものが現れた。
彼は同じ人斬りであった過去を持ちながら、維新を経て平和になったおかげで日々だらだらと過ごし、仕事も探さないただのニートとなってしまった 自称 正義の味方「ケンちゃん」である。

彼は二人の関係をよく思っていない夜伽の由美と手を組み、歩美を連れ去ってしまう。
CCOの過保護で何一つ不自由なく育った歩美は、伝説のニートであるケンちゃんの影響を受けたせいか、彼女もまた、ニートになってしまった。さらに歩美に一目惚れしたケンちゃんは歩美がCCOのもとに帰らないようにCCOの悪口を言いふらし、歩美は次第にCCOを憎むようになる。

またガチホモのキワミもケンちゃんを奪った歩美に対し、激しい憎悪を抱くようになる。(ドラマ版のみの追加要素)

しかしそんな中、歩美は自称ゴリラ人間魔邪の後継者と名乗るAOCと運命的な出会いをとげる。そして今度は歩美はAOCに恋いこがれるようになるのであった。
AOCはケンちゃんの悪事を見抜き、この泥沼の状況から逃れ、誰にも邪魔されないところで二人で生きていこうと歩美に説得する。

そんな中、誘拐犯がケンちゃんであると確信したCCOは秘密兵器 「EVAの新型」で歩美を連れ戻そうと企てる。
一方それを察したケンちゃんは 「ヒテンミツルギスタイル」 でそれを迎え撃つ準備をし始めた。

この事態を打破するにはホモレモンにより封印された 「親撃退機」 しかないとAOCは歩美に伝える。
そしてついに歩美はAOCと組んで禁断の 「親撃退機」 に手を出してしまう…

サブタイトルリスト


1 歩美、いつ帰った? 人斬りCCOと遺児歩美
2 伝説のニート、ケンちゃん現る!
3 歩美失踪!?嫉妬に駆られた由美の裏切り
4 歩美洗脳計画、始動。
5 本音ははさの好き!?板挟みになったケンちゃんの苦悩
6 歩美覚醒!即売会での奇跡
7 CCOの涙!歩美の本当の姿
8 歩美の反抗!ついに・・・
9 禁断の撃退機
10 最終決戦!?ヒテンミツルギとEVAの新型と親撃退機!

登場人物・キャスト

歩美
映画版では主人公。
ドラマ版でも中心的人物でありほぼ全話に登場、さらに第1話と第10話、および最終話の視点人物である。タイトルの通り様々な人から愛されるが、そのことがこの泥沼愛憎劇の発端でもある。
全く罪な人物である。

CCO
映画版では準主役。
この作品は「徐々に心を開いてゆき、ついに愛した人を救い出そうとする彼の成長物語でもある」と原作者は語る。

ケンちゃん(緋村剣心)
ドラマ版第2話、第4話および第5話の視点人物。
ちなみに『ケンちゃん』は某SNSで使用しているハンネで、本名は劇中で明かされていない。本名は 放火魔「ヒムラバットウサイ」 であるとされるがこれも定かではない。維新後の平和な社会に飽き飽きしているせいか、28歳にもなって一向に定職を見つける気すら起こさず、知り合いの剣道場に居候するダメ男。キワミとはアッー!な関係である。
暇つぶしか、変な正義感か(余計なお世話である)、歩美の誘拐を企てる。

AOC(四乃森蒼紫)
ドラマ版第10話の視点人物。どうやら原作者らしい。突然現れて、なんかおいしい役どころである。そもそもこの小説が事実かどうか疑わしいが。

由美(駒形由美)
ドラマ版第3話、第4話の視点人物。歩美とCCOの関係をよく思っておらず、嫉妬に駆られている。

キワミ(相楽左之助)
注;原作および映画版では登場しません

ドラマ版第5話の視点人物
ドラマ版限定キャラらしくギャグキャラを勤める。
そのせいか彼は原作派からは嫌われるものの、その可笑しさゆえ特に小中学生を中心にかなりの人気キャラとなった。
シリアスな原作の雰囲気を一変させ、この作品の人気を家族層に広めた立役者である。
ケンちゃんにぞっこんの、ガチホモのキワミ。ケンちゃんを奪った歩美に激しい嫉妬心を抱く。

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最終更新:2016年12月27日 21:11
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