問13 公開鍵暗号を使ってn人が相互に通信する場合、全体で何個の異なる鍵が必要になるか。ここで、一組の公開鍵と秘密鍵は2個と数える。

ア n+1
イ 2n
ウ n(n-1)/2
エ log2


正解 イ


解説

ア 不正解

イ 正解
公開鍵暗号方式では、それぞれの利用者が一組の秘密鍵と公開鍵を持ちます。よって正解は2nのイです。

 Aさんが秘密鍵で暗号化した文書は、Aさんの公開鍵で解読できます。
この時、盗聴した他人がAさんの文書を改ざんしようとしても、Aさんの秘密鍵がなければ「Aさんが秘密鍵で作った文書」を再現できません。
この性質により、公開鍵で暗号化された文書を「この文書はAさんが作った文書で改ざんされていない」と証明できるのです。

 逆に、盗聴されて困る文書は「送信する相手の公開鍵で暗号化」します。
「送信する相手の公開鍵で暗号化した文書は、相手の秘密鍵でなければ解読できないため、盗聴の危険が低くなります」

ウ 不正解
ウは共通鍵暗号方式を利用する場合の、鍵数を求める式です。
共通鍵暗号方式では、利用者のペアごとに1つの鍵を用意するため、2人なら1つ、3人なら3つ、4人なら6つと増えていきます。

エ 不正解
log2nは二分探索に必要な計算量を求める式です。

最終更新:2013年07月10日 02:04