(1) 本文中の下線④について、ウイルス定義ファイルの更新のたびに発生する管理者の作業と利用者の操作を、それぞれ25字以内で述べよ。


公式解答例:
管理者の作業:ウイルス定義ファイルの自動配信を設定する。(21文字)
利用者の操作:NTをオフィスLANに接続する。(16文字)
管理人解答:
管理者の作業:修正パッチの適用及びファイルの配信の設定作業(22文字)0点!
利用者の操作:NTをオフィスLANに接続する(15文字)

解説

下線④抜粋
 このうち、対策(B)については、リスク(ウ)への対策として仕様(ii)の機能を利用することを前提とした場合、高い頻度で行われるウイルス定義ファイルの更新のたびに、④管理者の作業と利用者の操作が発生してしまうので、現実的には難しいと考えた。そこで、対策(A)、対策(C)及び対策(D)をリスク(エ)への対策とすることにした。
対策(B)とは「(B) ウイルス対策ソフトをNTにインストールする。 」
リスク(エ)とは「ウイルスの感染」
仕様(ii)とは「(ii) ファイルシステムをもっており、データの保存ができるが、書込み制限機能を有効にすることによって、NTの電源を切ったときに、NTは初期状態に戻る。」
NTとは「N主任が採用候補としたV社製のNT」

これらの材料から、この問題の主題はいかになります。
  • H社の業務システムへのリモートアクセスに
  • V社製のNTを採用し、書き込み制限機能を有効にした。
  • ウイルスの感染リスクに対して
  • ウイルス対策ソフトをNTにインストールした場合
  • 高い頻度で行われるウイルス定義ファイルの更新のたびに
  • 管理者と利用者にどんな作業が発生するか?

V社製のNTの仕様は以下の通り

図5 V社製のNTの仕様(抜粋)

(i) H社か現在のPCで使用しているものと同じOSが稼働し、V-PC接続ソフトがインストールされている。
(ii) ファイルシステムをもっており、データの保存ができるが、書込み制限機能を有効にすることによって、NTの電源を切ったときに、NTは初期状態に戻る。
(iii) 管理者が設定することによって、修正パッチの適用及びファイルの配信を自動で行うことができる利用者がNTをオフィスLANに接続すると、自動的に書込み制限機能が解除され、修正パッチの適用及びファイルの配信が行われる管理者による設定は、修正パッチの適用及びファイルの配信ごとに行う必要がある
(iv) 管理者が設定することによって、利用者によるアプリケーションのインストールを禁止できる。

図5 V社製のNTの仕様(抜粋)(ここまで


(iii)がほぼ答えのようなものですね。
利用者の作業は本文から「NTをオフィスLANに接続する。(16文字)」で確定です。
管理者の作業は、管理人は本文から抜き出すことに夢中になりすぎて「修正パッチの適用及びファイルの配信の設定作業(22文字)」としてしまいました。管理人の解答では、ほとんど点は貰えないと思います。
今回の問題は「ウイルス定義ファイル更新のたびに発生する作業」なので、公式の「ウイルス定義ファイルの自動配信を設定する。(21文字)」が正解です。これを公式の解答例を見る前に考えられていれば…

最終更新:2013年08月11日 21:38