設問2 [W社におけるメールの利用]について、(1)~(3)に答えよ。

(1) メール転送時のウイルススキャンを外部メールサーバではなく内部メールサーバで行う目的を40字以内で述べよ。
公式解答例:従業員間で送受信するメールによるウイルス感染の可能性を減らすため(32文字)

解説

 「表2 各サーバのメールに関する機能及び動作概要」及びその直前の以下の文言を基にメールの流れを図にしてみました。
  • 情報システムのサーバのうち、メールを扱うのは、外部メールサーバ、内部メールサーバ及びWFサーバである。
  • 外部メールサーバ:SMPTを使用し、インターネットと内部メールサーバとの間でメールを転送する。
  • 内部メールサーバ:SMTPを使用し、外部メールサーバとの間でメールを転送する。
  • 内部メールサーバ:SMTPを使用し、WFサーバ及びPC上のメールソフトから送信されたメールを受け付ける。
  • 内部メールサーバ:POP3を使用し、PC上のメールソフトから内部メールサーバのメールボックスへのアクセスを受け付ける。
  • WFサーバ:SMTPを使用し、内部メールサーバにメールを送信する。WFサーバでは、申請及び承認が行われたときにだけメールを従業員用メールアドレス宛に送信する。

赤い線は社外からW社従業員に向かうメールと、W社従業員が社外に送信するメールです。
青い線はW社従業員同士とWFサーバがW社従業員に送付する、社内で送受信されるメールです。

 赤い線は、内部メールサーバと外部メールサーバ両方でウイルススキャンできますが、青い線は内部メールサーバしかウイルススキャンできません。この青い線の社内で送受信されるメールをスキャンするのが内部メールサーバでスキャンする目的ですね。

 これに対する公式解答例が「従業員間で送受信するメールによるウイルス感染の可能性を減らすため(32文字)」です。「ウイルススキャンするため」ではなく、「ウイルス感染の可能性を減らすため」なのが熱いですね。管理人は「従業員間及びWFサーバ~従業員間のメールをウイルススキャンするため」と書いてしまいました。

最終更新:2013年09月15日 20:42
添付ファイル