設問3 [新方式によるシステム設計の検討]について、(1)~(4)に答えよ。

(3) 処理手順(4)において、最適なIPアドレスを応答するためにSLB-Mが利用するWebサーバの負荷情報の具体例を、二つ挙げよ。
公式解答例
Webサーバの応答時間
Webサーバのデータ通信量

解説

処理手順抜粋
(4) SLB-Mは、Webサーバの負荷情報とセッション情報を基に、Webブラウザに対して最適なIPアドレスを応答する。

 普通に考えてWebサーバに振り分けたセッション数だとか、CPU使用率?と思いましたが、調べてみるとロードバランス方法にも色々あるようです。

Round Robin(均等) 静的な振り分け、DNSラウンドロビン
Ratio(比率) 静的な振り分け、[DNSラウンドロビン方式の検討]で検討された方法に該当しそう
Least Connection(最小接続) 最もコネクションの少ないサーバに振り分け
Fastest(最速) レイヤー7リクエストを最も貯めこんでいないサーバに振り分け
Least Session(最小セッション) セッション数が最も少ないサーバに振り分け
Weighted Least connections(重み付け最小接続) 最大コネクション数に対するコネクションの比率に応じて振り分け
Observed(監視) 過去の負荷効率と現在の状況に応じて動的に振り分け
Predictive(予測) Observed(監視)と似ているみたい
Dynamic Ratio(動的比率) SNMPエージェントのようなサーバに常駐するエージェントからの情報で負荷を監視して振り分け

 上記から静的な振り分けを除くと、「Webサーバに振り分けたコネクション数」「Webサーバが保持しているセッション数」が公式解答例の「Webサーバのデータ通信量」に近いながらも正解を貰えそうです。「CPU使用率やメモリ使用量」はエージェントに関する記述が問題文にないためダメな気がします。

最終更新:2013年10月10日 00:09