設問1  [WLCとAPの検討]について、(1)、(2)に答えよ。

(2) 図2のL2SWに、4台目、5台目のAPを追加すると接続構成はどのようになるか。省略されているスタック接続も含め解答欄に示せ。

解説

本文抜粋
inとoutの結線の根拠
 このL2SWは、スタック接続が可能であり、スタック専用のポートを使用して構成する。その方式は、1台のL2SWのoutポートと別のL2SWのinポートを接続し、リングを構成するというものである。
「outポートとinポートを接続してリングを作れ!」という指示にしたがって線を結べば出来上がりです。「リングに見えない」という方のために以下の図も用意してみました。

無理やりずらして線を引いてみましたが、なんとなくリングに見えますよね?
 ちなみに、スタック接続というのは実際に対応してる製品

APの接続の根拠
 PoEは、IEEE【 ア 】afとして規格化されており、給電側の機器をPSE(Power Sourcing Equipment)、受電側の機器をPD(Powered Device)という。【 イ 】は、機器が接続されると、【 ウ 】に対応している機器かどうかチェックする。したがって、同一のネットワーク内に対応機器と非対応機器の混在が可能となる。導入予定のL2SWは、各イーサネットポートに対して最大15.4W、装置全体で56Wの給電能力をもち、データ伝送において通常使用されるLANケーブルの1,2,3,6番以外の【 エ 】番のピンを給電に使用するAlternative B方式なので、結線には注意が必要である。機器によっては電力が不足する場合があるので、各ポートに30Wの電力を供給できる【 オ 】という規格もあるが、導入予定のAPの最大消費電力は12Wなので、今回は採用しない。
APの接続は、物理的に重ねた上段のL2SWから順にそのL2SWの給電能力の限界まで行うことにした。そして、各L2SWでは、8番目のポートから順に接続し、残りのポートには有線LAN用機器を接続する。

  1. 上のL2SWから
  2. 給電能力の限界まで
  3. 8番目のポートから順番に接続
  4. L2SWの給電能力は最大56W
  5. APの消費電力は最大12W
この条件に従うと、一番上のL2SWに4つ目のAPを5番のポートに接続して、最大消費電力が48Wとなり、5つ目を接続すると給電能力56W近くを越えてしまうので、5つ目のAPは二番目のL2SWの8番に繋いで正解になります。

最終更新:2013年10月12日 15:59