問9 クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
ア 機密性の高いデータに対する処理を特定のプロシージャ呼出しに限定することによって、セキュリティを向上させることができる。
イ システム全体に共通な処理をプロシージャとして格納しておくことによって、処理の標準化を行うことができる。
ウ データベースへのアクセスを細かい単位でプロシージャ化することによって、処理性能(スループット)を向上させることができる。
エ 複数のSQL文から成る手続きを1回の呼出しで実行できるので、クライアントとサーバの間の通信回数を減らすことができる。
解説
情報処理試験の定番ストアドプロシージャに関する問題です。
ア 不正解
ストアドプロシージャをセキュリティ向上のために使うのはレアケースではないかと思いますが不正解です。
ストアドプロシージャは複数のDB問い合わせを1つにまとめられるため、気密性の高い情報を通信経路に流す回数を削減できる可能性はありますが、それよりは普通にSSLなどを用いて通信経路を暗号化する方がよいと思われます。
イ 不正解
ストアドプロシージャの特徴として正しいです。
ウ 正解
「細かい単位」でプロシージャ化するのはあまりスループット向上に貢献しません。なるべく多くの処理を一つのプロシージャに詰め込む方がスループットの向上に役立ちます。
エ 不正解
ストアドプロシージャの特徴として正しいです。
最終更新:2014年02月23日 21:33