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問19 プロジェクトマネジメントにおけるリスクの対応例のうち、PMBOKの分類における転嫁に該当するものはどれか。

ア あるサブプロジェクトの損失を、他のサブプロジェクトの利益で相殺する。

イ 個人情報の漏えいが起こらないように、システムテストで使用する本番データの個人情報部分はマスキングする。

ウ 損害の発生に備えて、損害賠償保険を掛ける。

エ 取引先の業績が悪化して、信用に不安があるので、新規取引を止める。

解説

PMBOXにおけるリスクの対応例には「回避」「受容」「軽減」「転嫁」の4つがあります。

ア 不正解
 PMBOXのリスク対応における「受容」の対応例です。
「リスクの受容」とは、リスクの発生する可能性や損害額を元に「リスクを受け入れる」ことです。
この例では、「あるサブプロジェクトの損失が発生するリスクを仕方がない物として受け入れて、他のサブプロジェクトの利益で相殺したという格好になります。

イ 不正解
 PMBOXのリスク対応における「軽減」の対応例です。
「リスクの軽減」とは、リスクに対して何らかの対策を行い、リスクが発生する可能性・損害額を低減させることです。

ウ 正解
 PMBOXのリスク対応における「転嫁」の対応例です。
「リスクの転嫁」とは、他者とリスクを共有することでリスクが顕在化したときの損害を分散することです。
この例では、「保険会社」とリスクを共有し、リスクが顕在化したときの損害を「保険会社」にも分散させています。

エ 不正解
 PMBOXのリスク対応における「回避」の対応例です。
「リスクの回避」とは、リスクが発生する行為そのものを行わないことです。「リスクが発生しないように対策を取ること」ではないので注意が必要です。
この例では、「信用に不安のある取引先」との新規取引を行わないことでリスクの回避を行っています。

最終更新:2014年03月08日 02:50