正解 ウ 次の問題へ

問21 販売管理システムにおいて、起票された受注伝票が漏れなく、重複することなく入力されていることを確かめる監査手続のうち、適切なものはどれか。

ア 受注データから値引取引データなどの例外取引データを抽出し、承認の記録を確かめる。

イ 受注伝票の入力時に論理チェック及びフォーマットチェックが行われているか、テストデータ法で確かめる。

ウ プルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリスト又は受注伝票上の照合印を確かめる。

エ 並行シュミレーション法を用いて、受注伝票を処理するプログラムの論理の正当性を確かめる。

解説

ア 不正解
 「例外取引データが正しく承認されているか」確認する手順のため不正解です。

イ 不正解
 「テストデータ法」とは、テストデータと予想される処理結果の組を作成し、該当プログラムの正当性を確認する手法です。
この手法では、受注伝票の入力を受け付けるプログラムの正当性は確認できますが、「受注伝票が漏れなく、重複なく入力されているか」は確認できないため不正解です。

ウ 正解
 「プルーフリスト」とは、証拠・証明・試験を意味する単語「proof」を冠する、入力ミスを確認するために、入力データをそのまま印刷した紙の事を指します。
多くの会計ソフトは「プルーフリスト」の出力機能を持っているため、以下の手順でプルーフリストによる入力ミスチェックが行えます。
1.「受注伝票」をオペレータが入力
2.「プルーフリスト」を印刷
3.確認者が受注伝票とプルーフリストの照合を行い、問題がなければ照合印を捺印する。
そして、問題文の「起票された受注伝票が漏れなく、重複することなく入力されていることを確かめる」には、3.の手順で捺印した「照合印」を確かめるのが有効なため正解となります。

エ 不正解
 「並行シュミレーション法」とは、本番データに対して「監査人が用意したテストプログラム」で処理を実行し、処理結果を比較することで該当プログラムの正当性を確認する手法です。
「テストデータ法」と同じく、該当プログラムの正当性を確認できるだけなので不正解です。

最終更新:2014年03月09日 00:41