キャラなりきり雑談所 > in追憶の湖 > 湖底の庭 > 第4層・時間の西方


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  • 屍姫「……………。」
    (気が付くと、HROは屍姫に見つめられていた。)
    (無表情なその顔は相変わらず…なのだが、なんだか自身におかしな感覚が残っている。)
    (なにか、何か大切な、大事なことをしていた気がする。だが具体的に何をしていたのかが、ハッキリと思い出せない。)
    (目に焼きついたハズの光景は揺れる煙のように曖昧で、耳に入れたハズの音声は反響が掛かって言葉として理解できない。ただ、最後に溢れた感情だけが自分に残っている。なにをしてこの感情になっているのか思い出せない。そんなもどかしい感覚が。)
    屍姫「……………。」 -- 追憶の湖
  • …なんだい? -- HRO
  • ……………。
    (暫しの沈黙)
    記憶は。時に逆境の中において希望を見出す。
    …私は少し、私が怖くなった。
    お前達にできて私にできないものがある。これは恐らく代償なのだろう。
    ……………。 -- 屍姫
  • (そういえば、と。居たハズのアミの姿が見当たらない。) -- 追憶の湖
  • …さあ?そんな気はしないけど。 -- HRO
  • ………。
    …何千年という歳月をアルト・ユミレースの中で過ごしてきた。
    …昨今ではユミレースではない外の世界に触れる機会もできた。
    …だが、肝心の『鍵』がまったく見つからない。
    ………。 -- 屍姫
  • 鍵…?何の鍵だ -- HRO
  • 私の活動をと…。………。
    …平穏の鍵だ。みなが穏やかに暮らせる平穏の鍵。それがあれば、お前の苦痛もなくなるだろう。 -- 屍姫
  • …苦痛ねぇ。まぁなくはないけどさ。 -- HRO
  • ……………。
    (目を閉じ、沈黙。流れを断ち切るかのように。…開眼)
    …自由。自由の現世に飛び込まないのか? -- 屍姫
  • そういう願望はなくはない。でもね、あの人のために、いない方が、もっと言えば嫌われた方が好都合なんだよね。 -- HRO
  • …あの人のために。そうか。 -- 屍姫
  • だが、嫌われる道を選ぶのは筋が違う。魂を呪われてしまう。
    お前はそれを罪滅ぼしだと考えるのかもしれないが、お前と女両人が不幸を歩む道だ。 -- 屍姫
  • …そうじゃない。多分あの人はまたさっきみたいなことをする。
    今回だって貴方がいたからたまたま上手くいっただけ。次はあぁはいかない。
    同じことを防ぐには、こうするしかない。 -- HRO
  • …なぜ覚えている。 -- 屍姫
  • 最初は気に食わないって思ってたヤツが強力したんだ。そんな大事なこと、忘れる筈がない。 -- HRO
  • ………。
    …フフフフ(目を閉じ、不敵に笑いながら、背を向けてHROとの距離をあけた。)
    (霧のかかる湖の空を見上げ、やや声を張って言う)


    あなたは面白い人ですよ。その犠牲的行為は必ず成就すると断言しましょう。 -- 屍姫
  • どんなに憎まれてもいい。あの人が生きていてくれるなら、自分がどうなっても…! -- HRO
  • ハッハッハッハ!!
    そうして全ての人間を憎みながら!リマ・カーマイン・リンドーは地獄に落ちるだろう!!
    (振り返った屍姫は、笑ってもなく、怒ってもなく、)
    それがうぬの望みだ!!!
    (泣いている) -- 屍姫
  • い、いや、別にそういう意味じゃ… -- HRO
  • 違わない!死・死人を憎むことは何の解決にもならない!それは私がもっとも理解している!
    お前と言う風は鎖となり、女はお前を失ったこと以上の足枷を自らに科するだろう!思い出はすべからく憎悪となり、女の魂を蝕むだろう!
    そうして気高き道化師は過ちを正すスベを失う!六界においては鬼と化したリマに魂を貪り食われ、尽きない呪縛と激痛がお前を延々と苛むだろう!
    私はそんなものは望まない! -- 屍姫
  • グルルルルイ……眠りを妨げる騒音の主を辿ってみれば、麗しの姫ではないか。何を憤っておられるのだ。
    (眠りから目覚めたとおぼしき巨獣が現れた。) -- キルビオン
  • うぉ!めっちゃびっくりした! -- HRO
  • ッ………。
    ………。
    …口を出すべきではなかったな。
    HRO。お前の願い、汲み取ろう。
    いかな理由や目的であろうと、私は死として寄り添う者だ。 -- 屍姫
  • …はて…? -- キルビオン
  • …願いね。ないわけではないよ。 -- HRO
  • ふむ。
    さて、我はキラメスタの山々の『見回り』にでも参ろうかな。
    我が死したをよいことに山を荒らす不届き者が居るでな…。まったく、死んでもなお安らげぬわ。 -- キルビオン
  • ………。 -- 屍姫
  • そ、まーいってらっしゃい。 -- HRO
  • …おや、こたびは来ないのか?姫や。
    お忍びの旅も良いものぞ。 -- キルビオン
  • ………。 -- 屍姫
  • …ふむ、ご機嫌麗しゅう。
    では、早めに戻る。
    (足元に飛び込み、姿を消した…) -- キルビオン
  • ………。 -- 屍姫
  • …チィ、なんて奴らだ。 -- HRO
  • …痛かろう。
    (HROの背後から突然声がした。) -- 屍姫
  • …日も浅い。まだ「痛みの恐怖」が残っているだろう。
    だが、お前が望む限り、生きる人のように苦しむこともできる。
    …それはやはり、此岸から来たゆえに。此岸を求めるゆえに。 -- 屍姫
  • 生きる人のように過ごすなんて執着ないねぇ。
    ただ俺は好き勝手やる。そしてアンタへの借りを返すだけさ。 -- HRO
  • …貸した覚えは無い。 -- 屍姫
  • グルルルルイ…只今戻り仕った。 -- 音速の巨獣・キルビオン
  • …どうだか。あれ、おかえり。 -- HRO
  • …言った手前、好きにしなさい。
    キラマ公、訊ねたいことがある。
    燕尾服の少女をそちらで見なかったか。 -- 屍姫
  • ふむ?
    ………。
    …否。アルトユミレースには来ていない筈であるが。 -- 巨獣キルビオン
  • ………。 -- 屍姫
  • …姫も久しく見ていない、ということか。
    確か……その少女も屍の身であろう。
    誰の記憶からも消え去ったのであれば、無縁坂に入ったのであろう。
    そうなれば、最早我々『狭間の者』の手の及ぶところではない。行ってしまったのだから。 -- 巨獣キルビオン
  • …行く筈がない。 -- 屍姫
  • …それは、『姫が望んでいるから』か? -- キルビオン
  • ……………。
    …違う。
    彼女は私の目をしかと見て、生きたいと言った。
    …愚かにも、私を望みながら。
    ……流零は死なない。 -- 屍姫
  • ………。
    高貴なる屍姫がそう言うのであれば、少女の魂は死なないのであろう。…だが屍だ。
    …おや、どちらが魅せられているのやら。我は首を傾げようぞ。 -- 巨獣キルビオン
  • (ぬらりと、水面から湧き出でて姿を現す)
    …おや。お集まりだったかな。 -- 箒銃の魔女アミ・シャリクラ
  • あーあ。こっぴどくやられちまったもんよ。で、流零がどうのこーのだっけか… -- HRO
  • (白い衣服に身を包む少女が水面から勢いよく飛び出し、ふわりと居直る)
    ふー。おひさし! -- 翼の少女スニメグ
  • ………。(アミとスニメグの姿を確認した)
    …成仏する筈もなく、か。 -- 屍姫
  • お久ー。マギバスターズ、だっけか…数の暴力ってこえぇわ。 -- HRO
  • …遊戯ゆえに。
    お前(HRO)が来るとは思わなかったが。 -- 屍姫
  • なーに、楽しそうなことやってたのー? -- スニメグ
  • …異なことをするのだな。生者と戯れたのか。 -- アミ
  • まーね。ちょっとお仕置きが必要だと思ったんだが…このザマさ。 -- HRO
  • はっはっは。
    HROよ。数の暴力なら、姫が得意とするところではないか。 -- キルビオン
  • ………。
    私が見たかったものは出なかった。
    求める場所を違えたのだろう。 -- 屍姫
  • アレそうなん?ぐぬぬ…なんか余計なことした感じか… -- HRO
  • …構わない。むしろ都合が好かった。
    …先に提唱したのは銃の男(ジョン)。実に行ったのは土着神(モレヤ)。
    …だが形には成らなかった。 -- 屍姫
  • 小さな個が、寄り集まっているだけ。それが実態。
    …だが、「一つの生として」…あの発想は的を得ている。 -- 屍姫
  • 生者ひとつが如何に強かろうと、姫が「死」である以上は危機に落ちうる。
    だが、緻密かつ強固な塊となれば、それだけで「生」というものは力強く輝くものなのだ。
    …屍姫が見る生者らは、過去にそのような団結をしたことがあるのではないかな? -- キルビオン
  • それも今は昔…だな。
    万人の敵というものが居なくなって久しい。小さな異変は勃発するが。 -- アミ
  • お、おう? 万人の的…あの帽子屋みたいな奴か? -- HRO
  • 帽子屋しかり。青い鳥の連合もしかり。
    さて。我々は。 -- 屍姫
  • 悪役になったつもりはないが、外から見れば悪なのだろうな。 -- キルビオン
  • …悪。そうか。 -- 屍姫
  • 正義だの悪なんてどうでもいいだろう?とにかく俺はやりことをやるさ。
    帽子屋をぶっ潰して、アンタらには協力して…後はアイツとのケリをつけて。 -- HRO
  • (静かに、大きく息を吐いた)
    ………いいだろう。
    (屍姫の手が湖面に向けられ、空気を撫でた。暗かった湖の底に別の場所が映し出される。)
    (…広い木造の部屋。オレンジ色の髪をポニーテールにした女が黙々と腕立て伏せをしている。)
    (よく見ると、部屋の隅の机にはHROの顔が映った写真が飾られている) -- 屍姫
  • …リマか。結局は生き延びたんだな。 -- アミ
  • 生きていたんだな…(先程のケリをつける、といった発言とは裏腹に、安心した様子) -- HRO
  • 葉は華を惟ひ華は葉を惟ふ。
    リマの心は穏やかだ。お前を思い偲べど、涙に溺れることは無くなった。
    お前が見守っていることを信じ、会う事叶わくも立ち止まらず、前を向いて歩く。
    リマの心は穏やかだ。 -- 屍姫
  • そっか。それなら、いいんだがな… -- HRO
  • ………。
    安堵か?諦観か? -- 屍姫
  • 安堵…でありたいがな…どうも前と同じことになりそうな気がするのだ。 -- HRO
  • …そうしてリマの一生を見果てる気か。 -- 屍姫
  • 生き返ればいい。(唐突にそう発言した) -- アミ
  • (その言葉に、咄嗟にアミを睨みつけた) -- 屍姫
  • おやおや…黄泉返りを促すのか。見上げた考えよ。 -- キルビオン
  • …?(不思議な、という顔を屍姫に返した)
    おかしなことを言ったか? -- アミ
  • そういう気はない。ただ、彼女には俺のことを忘れてそのまま生きてくれれば良いのだ。 -- HRO
  • …それは叶えられない。 -- 屍姫
  • …クク、面白いな。それは死者には不可能な我侭だな。 -- アミ
  • …どういうことだ? -- HRO
  • ………。
    近しいことは時の流れがリマを変えるだろう。
    だが覚えておけ。人は愛したものを忘れることはないと。 -- 屍姫
  • 言葉の相違だねえ。
    屍姫達の使う「忘れる」っていうのは完璧忘れることだよ。存在していたことすらわからないくらいにね。
    HROの言ってることは「俺に縛られない程度にフツーに生活して結婚して幸せになってくれ」ってヤツだよね。 -- 解説席:猫尾のリノティ
  • いぇす!そういうことです! -- 解説席:コダマ
  • …そ。まっ、アイツが幸せならなんでもいいさ。 -- HRO
  • …案ずるな、若者よ。
    女は悲劇の壁を越えた。越える方法を知った。これは、人の心の強さだ。
    …女を信じてみては如何かな。そう悪い道にはならんだろう。 -- キルビオン
  • ………。
    リマが、お前に関係のないもので生を諦めた時。
    その時は遠慮もなく、「お迎え」に行く。
    それを嫌だと感じるなら、お前の意思で対処するといい。 -- 屍姫
  • 俗に言う「守護霊になる」というものか。
    フッ、人は面白いことを考えるのう。 -- キルビオン
  • そ。まぁ、何もなければいいのさ。壁を越えて、そのままならね。 -- HRO
  • (リマ「さて、と…」)
    (リマがひとしきりの運動を終えると、机の上の飲み物を摂り、大部屋を出る。そこで湖の目は終わる。)
    (再び底の見えない黒に支配された。) -- 追憶の湖
  • …フン。 -- アミ
  • (和に入らないところで散々暇そうにしていた)
    クヲンちゃんはどうなのー?ルレちゃんのお迎えどうするのー? -- スニメグ
  • ……………。
    …お前達の知るべきところではない。 -- 屍姫
  • あんらら。
    他人の世話は焼くのに。 -- スニメグ
  • …高貴なる屍姫よ。御主、少々 -- キルビオン
  • 人に生きる意味など…ありませんわ。 -- 屍姫
  • ………であろうなあ。 -- キルビオン
  • あ、そーだキーちゃん! -- スニメグ
  • ………ふむ。 -- キルビオン
  • ねーキーちゃんってば -- スニメグ
  • …うん?我のことか…? -- キルビオン
  • そーだよキーちゃあん
    ちょっとキラメスタに来てよぅ。お仕置きしたいヤツ居るんだよ。 -- スニメグ
  • スニメグ一人ではどうにもならん相手なのか。我に仕置き人が務まるかね? -- キルビオン
  • キーちゃんの速さがあればイチコロっすよぅ -- スニメグ
  • …詮無いのう。
    姫や、少々行って参る。
    (スニメグとともに水面に沈んだ) -- キルビオン
  • 奮ってきな。(手をやや上げて見送る) -- アミ
  • ………。 -- 屍姫
  • …HROが居るが…どうせ理解はできまい。本題を切り出そう。
    …単刀直入に聞く。クヲン、お前はキフィアンらの仲間だろう? -- アミ
  • ……………。
    意味がわからない。 -- 屍姫
  • とぼけるか。
    お前は時を操る魔法使い。死者の生と死の狭間を留めて抜き出し、さも死の遣いかのように振舞う。
    時が止まっているのならばその不朽の体すら説明が付く。いくらでも傷が付こうが「時」がそれを許さずに癒えようとする。
    そういうタネだろう。違うか! -- アミ
  • ……………………。
    私の「まわり」を嗅ぎ回っていたのはお前だったか。 -- 屍姫
  • 認めるのだな。 -- アミ
  • ……………。
    残念だが、違う。
    仮にそうなのだとしたら、私は身分を忘却し、死ねる筈もないままに何千という歳月を死ぬことに奉げていた哀れな魔法使いということになる。 -- 屍姫
  • そうだ。それがお前だ。 -- アミ
  • ありえない。 -- 屍姫
  • なぜ言い切れる。 -- アミ
  • 私は死だからだ。
    私が操るは死だ。時ではない。 -- 屍姫
  • お前の思い違いだろう。
    死とは終焉だ。モノが死ぬまで時を巻けばいいのだ。
    …この湖の変化のなさは何だ。過去を映す投影術は何だ。
    死したのち腐ることのない我々の体は何だ!
    お前が時の魔法使いだからだろう! -- アミ
  • ……………。
    (屍姫は目を閉じた) -- 屍姫
  • …お前が本当に死ならば、なぜ死の世界に行けないのだ?
    なぜ人の形を保つ?
    聞かせて頂きたい。 -- アミ
  • ……………。
    (ゆっくりと、右手を持ち上げて自分の顔に向け、目を開けた。)
    ………。
    (じっと見つめ。ただじっと見つめ。それをゆっくりと、アミに向けた。) -- 屍姫
  • おい。


    ───────────────


    (アミの時が止まった)
    -- アミ
  • ……………。
    (ゆっくりと、腕を戻し、再び自分の手を見つめる。)
    ……………………。
    (屍姫は涙を流す。) -- 屍姫
  • ………何故だ。
    (泣く屍姫が睡蓮を見る。…視界に入った睡蓮たちがみるみるうちに枯れていく。)
    ………何故だ。
    (泣く屍姫がアミに触れる。…アミの体に鼓動が戻り、生気に溢れていく。)
    ……………だとしたら。
    (自分の首に人差し指を当てる。…ダークレイが首を貫く。)
    ……………どうして。
    (膝を着く。天を仰ぐ。)
    …どうして過去に戻れないのですか。
    (首の傷が癒えていく。)
    …どうして死ねないのですか。
    (ぽろぽろと涙が溢れ出る。)
    …どうして己を見失ったのですか。
    (もはや涙は止まらない。)
    …わたしはなんてひどいことを。


    (崩れ落ちたクヲンは泣き続ける。)


    -- 屍姫
  • な、なんてこった…(唖然) -- HRO
  • ─────


    おい、聞いているのか。…!?
    (アミの時が動き出した。前方の屍姫に話しかけたつもりが、その相手がいつのまにか自分のすぐ横で崩れ落ちて泣いているのを見て驚く。)
    ………脈を感じるぞ。…やはり私は「生者の体のまま」だったか。
    (自分の胸に手を置き、脈動を感じ取る。)
    …死が死者を蘇らすことなどできまい。お前は私とHROを生きた状態で時を止め、巧妙な演技で操っていたにすぎない。…時を操る術を、死を操る術と『勘違い』したままな。 -- アミ
  • …なんだって!? -- HRO
  • (屍姫は立ち上がれない。未だ泣き続けている。) -- 屍姫
  • じゃあ、我らはもうここには留まれないのか…? -- HRO
  • うう……う………


    …人だ。最初にそう…認識した。
    私を満たしたのは……人として在ることの慶び。
    人と人が接する時の心の動き。喜怒哀楽、心の揺れはそのどれもが心地良く私を人たらしめた。
    …私は自分が他とは異なる存在だと気付く。
    切られど刺されど癒える体。他が老けゆく中で私だけ歳を取らず。
    …毎日が。毎年が。毎秒が。ひどく虚しかった。
    逝く者の後も追えず。老いることもできず。悩むほどまわりは先立っていく。
    愛せば悲しむのは既に掟だった。


    …怪物だ。次にそう認識した。
    私を満たしたのは怪物として忌まれることの恐れ。
    もはや人は私を人として見ない。敵対する人外と見做されるのみ。
    こんなにも温かかった人々が私を避ける。
    叩かれたくない。叩かれたくない。叩かれたくない。
    私は人の目すら、声すら足音すら怖くなった。
    私は逃げた。逃げ続けた。それでも居場所などなかった。


    -- クヲン
  • …呪われし者だ。次にそう認識した。
    私を満たしたのは呪う者として人の上に立つことの慶び。
    …私は自分の秘められた能力に気付いた。屍骸を呼び起こす力。
    この奇跡は私を大いに感動させた。手から離れたものがまた戻ってくるのだと。
    …人々はこの奇跡を「呪い」と呼んだ。死霊使いであると。
    私を妬んでいるのだと感じた。もう言葉に力は無かった。
    私は奇跡を振り撒いた。みな生き返った。私は感激していた。
    これがあれば。私は愛した者の眠る土を掘り起こした。骨を擁いた。だが帰ってはこなかった。


    -- クヲン
  • …私こそは死だ。そう認識した。
    私は死霊使いとは決定的な違いがある。それは決して滅ばないこと。
    なぜ滅べないのか。滅んではいけないもの。なくなってはいけないもの。それこそが私なのだろうと。
    私こそが死。遍く生命に寄り添い、擁いて迎える者。
    私こそが死。死者の悲願を汲み、安ませる者。
    愚者の塔の建つを急ぐ人類のための案内人なのだと。
    …今まさに緑を枯らし、天高く聳え、大地とともに崩落せんとする愚者の塔。
    そんなことはしなくていい。
    私が愛してあげる。
    生の定めをとうの昔に置き去った人類よ。終末に嘆かなくてもいい。
    私が居る。


    …死…とはそういうものだった。
    私は死…だった。 -- クヲン
  • …それなのに。
    それなのに、全ては『勘違い』?
    私が時の魔法使いだと?


    …愛した者が死した時の涙はなんだったのですか。
    私を罵る人々の目はなんだったのですか。
    私を呪った恐怖はなんだったのですか。
    人々に抱いた憎しみはなんだったのですか。
    滅んだ文明はなんだったのですか。
    オロチ…アミ。スニメグ、キラマ公、真北、由香、HRO、全て!
    全てが!!全てが無駄たったのですか!!! -- クヲン
  • …そうなるだろうな、時の魔法使い。
    …お前は今ここで、私の時を止めただろう。自ら証明してみせただろう。
    …酷だろうが、現実だ。 -- アミ
  • ……………。
    (こうべを垂れたままとなった屍姫は、ぽつりぽつりと涙を滴らせながら立ち上がった) -- 屍姫
  • ………。
    私のを解いたんだ。HROの止まった時間も解いてやってくれ。 -- アミ
  • …その…必要は無い…
    (涙ぐんだ声で言った屍姫が、合掌。…キッと、誰も居ない前を見つめ、ゆっくりと両手を離していく。)
    (…屍姫から風が吹き荒れる。追憶の湖が大きく揺れだした。) -- クヲン
  • な、なんだいなんだい!? -- HRO
  • …お前、まさか -- アミ
  • …私自身の時間を解くことも巻くことも、どうしてか出来ませんでした。理由はわかりません。
    …では。世界を。全てを、あの日へ。私の始まりの日へ。
    (その腕が全て伸びきった。空間が悲鳴を上げている。いびつな、不可解な衝撃がHROとアミを襲う。) -- クヲン
  • …世界を巻き戻すつもりか…ッ 血迷ったか…!
    (HROを庇う位置。箒銃クリュージンを盾にして耐えるのがやっと、という様子) -- アミ
  • そんな馬鹿なっ!?(バリア発生装置を設置し、防御態勢) -- HRO
  • (…一寸を置いて、屍姫の顔が苦痛に歪む。)
    …やっと。やっと見つけた『鍵』…。退くものか。手放すものか…!
    (景色が滲んでいく。全てが混ざっていくような感覚すら覚える。空気と水の境界は曖昧に混ざり合う。屍姫の姿すら滲んでいく。とても奇妙で、気味の悪い感覚。)
    (唐突に、世界がまばゆい光に包まれる) -- クヲン
  • くそ、何がどうなると言うのだ!…くッ!
    (咄嗟に目を手で隠した) -- アミ
  • ちぃっ!(腕で目を覆う) -- HRO