布陣について


兵法は、一に曰く度、二に曰く量、三に曰く数、四に曰く称、五に曰く勝


武力戦争に当っては、地理的要素、兵力的要素、幾何学的要素を把握して、敵と我の形勢を比較評価して我の優勢化を図り勝算を得ることが大切である(孫子の兵法より)




上の図は武田信玄と上杉謙信が戦った1561年の川中島の戦いの両者の布陣です。

この時当初は謙信は妻女山に軍を構えていましたが、信玄は軍師、山本勘助の策を用いて 妻女山の背面に別働隊を送り奇襲攻撃をし上杉軍が妻女山から下りてきたところを武田軍本隊と挟みうちにしようと企てました。

ところが、武田軍に動きがあると見抜いた謙信は、その裏をかきすばやく下山して八幡原へと移動しました。これにより、待ち伏せするのは武田軍ではなく上杉軍という形になりました。こうして信玄は形勢不利な状態で川中島合戦の大乱闘が始まったのです。


大戦略においても この布陣は勝敗の重要な鍵となってきます。相手より有利な布陣を構えられるように足場基地をすばやく確保していく必要があります。
また個人には基地枠制限がありますので他の連合員との連携をとって対応しなければなりません。

相手の戦力、布陣を調べこちらの戦力、戦場とすべき場所を選び そのための足場確保をすることから戦争は始まっていますし、それで勝負がつく場合もあります。それほど布陣は大切なことだと思っています。 







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最終更新:2012年12月05日 19:09