遅延器
z変換の基礎ではあまりに数学的な説明になったのでより直感的に。
z変換の式は改めて書きますと
でした。ここで
の係数はk番目にサンプリングしたデータであることに注意します。
さて、これに
を乗算すると
となります。この式は上の説明によれば「
がk+1番目のサンプリングデータとみなされる」ということなので
1クロック分の
遅延器を表すということが分かります。
差分方程式と伝達関数
遅延器と加算器と乗算器を駆使してフィルタを設計してみます。
xの各値とyの各値との関係を表した関係式を
差分方程式といって、たとえば次の式は
移動平均を表しています。
これをz変換すると
となるのでその
伝達関数は
となります。伝達関数は「入力と出力の比」でしたね。
javascript plugin Error : このプラグインで利用できない命令または文字列が入っています。
最終更新:2012年10月16日 16:30