ドラゴンクエストVI > 50年の月日

背景

人々が氷漬けにされた街で1人暮らす老人ゴラン。彼は50年前雪山で行き倒れていたところを雪女に助けられ、その事を口止め
されていたにも関わらず友人に話してしまった。雪女はこれに怒り、ゴランを除く街のすべての人間を氷漬けにしてしまった。

そして50年後、街を訪れた主人公達が雪女のことを聞いても、ゴランは何も話さなかった。
それを知った雪女はゴランが十分に反省していると考え、街の人々の呪いを解いた。

街は蘇り、事件は一件落着となるが…自分たちが50年間歳もとらず凍っていたことを知らない街の人は、老人となったゴランを見ても全く誰だかわからない。
唯一事情を知る主人公達がゴランに話しかけると、彼は己の50年間を振り返り、その心情を打ち明けた。


内容

ゴラン
「あの日 わしは 友人と
酒を のんでおった。

そして つい 雪女……
ユリナのことを ポロッと
もらして しもうた。

あんなに かたく
口どめ されていたのに……。

ユリナは 怒り
この町の者を 氷づけに
してしまった。

わし 1人を のぞいて。

あれから 50年……。
わしは たった1人で……
長かった……。

なあ 旅の人よ。
若い頃の あやまちは 誰にも
あるものだと いわれておろう。

だからこそ おそれずに
信じた道を 進むべきじゃと…。
そして 人は 成長すると…。

ならば わしの おかした
あやまちも わしの人生にとって
意味のある事だったのじゃろうか?

わしには よく わからん。
50年の月日は……
あまりにも長すぎた。



解説

空白の50年を過ごし、虚無感に苛まれる老人の言葉がプレイヤーに重く圧し掛かるシーン。
実はある重要人物がゴランの巻き添えで50年間凍らされたおかげで延命しており、そのことが主人公達が世界を救うことにつながったので、
ストーリー全体を俯瞰するとゴランのあやまちは「意味のある事」だったと言える。
しかし当人のゴランはそれを知らないので、結局彼の心が救われることは無いのかもしれない。



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最終更新:2013年12月01日 19:06
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