金色のガッシュ!!の最終回

LEVEL323 最終話ガッシュからの手紙

清麿「ん!?」「お・・・おおお・・・」
華「どーしたの、清麿?高校から帰ってくるなりあわてて・・・」
清麿「これ・・・これ!」
清麿は一枚の封筒を手に持っていた。
華「!?それ・・・封筒?」
清麿「ガッシュからの手紙だよ!!!」

清麿「オレの所に来たということは・・・きっと、他の人もそれぞれの魔物から・・・」

恵、サンビームとシスター・エル、フォルゴレ、シェリーの所にも手紙は来ていた。


清麿は封筒を開ける。
清麿(お・・・魔界の文字だが、意味は心に伝わるぞ)

ガッシュ『清麿、元気かの?ガッシュなのだ。清麿とお別れしてから大体一か月かの・・・』
『魂だけとなった魔物は、私が全ての者に肉体を与え、魔界は今、皆の者が平和に暮らしているのだ』

向かい合ったガッシュとウマゴンがリズムに合わせて踊っている。
ガッシュ「ウーマゴーン♪、ウーマゴーン♬」
ウマゴン「メールメール♪、メールメール♬」
ガッシュ「ウーマゴーン♪、ウーマゴーン♬」
ウマゴン「メールメール♪、メールメール♬」

そこにティオとコルルが来た。
ティオ「ガッシュ・・・王様になってまで何やってるのよ?」
「あなた(ウマゴン)、シュナイダーじゃなくていいの?」
(*ウマゴンの本名はシュナイダーだったが、誰にも分ってもらえなかったので、本人もウマゴンでいいと納得していた。)
ガッシュ「ヌ!?コルル、ティオ」
「イヤ・・・今日から再開する学校にウマゴンと行くところなのだ」
ティオ「え!?私たちと同じ学校なの?王様になれたのに?」
ガッシュ「ウヌウ・・・みんなと同じ学校でもよいではないか・・・」

ガッシュ『子供のみんなも学校に通い、新しい友達もたくさんふえたのだ』
キャンチョメは、父親に見送られ、人間界で友達になったパピプリオとゴームと一緒に学校に行った。

学校では、ガッシュのクラスに千年前の魔物のベルギム・E・Oが編入されていた。
ベルギム「僕の名前はベルギム・E・Oです!!せ、先生!!!歌の時間はまだですか!!?」
ガッシュ「あの者・・・私と同じ学年なのか・・・」

教室にパティとピョンコの2人も入ってくる。
パティ「いや~~ん、何て偶然!!私がガッシュちゃんと同じクラスだなんて――!!」
ガッシュ「ウヌ?パティ!!?」
ピョンコ「偶然じゃないゲロ・・・パティの親が学校に無理を言ったゲロ・・・

ティオ「レイラとパムーンは2つ上の学年だって・・・」
ガッュ「なんと・・・一緒の学年ではなかったのか・・・」


ガッシュ『みなが同じ学校ではないが・・・』
本を読むブラゴに、ゾフィスが扉の外で震えている
ウォンレイとダニーにカマックが談笑している。
座りながら威圧感を放っているバリー・ロデュウ・ツァオロンに3人の威圧感に冷や汗をかいてるキース。

『みな楽しそうに暮らしておるぞ』
2人の竜族の神童、アシュロンとエルザドルが小人族のビールを飲んでいる。
ロップスにデモルト、トラック状に変形したコーラルQが開拓作業に勤しんでいる。
図書館で、サバス、ブリガロ、ロブノス達と一緒にモモンは本を読んで勉強していた。
キッド、スギナ、ザルチムらもいる。
リーヤ、パランシャ、バルトロ、ソボロン達がヨポポと一緒に踊っている。
レインは、テッドとチェリッシュと一緒に子供たちと住む家を建てている。
ビクトリームは、メロンの畑に生えた芽を楽しそうにしながら見ている。

ガッシュ『そして、私は戴冠式というものをしたのだ・・・』
ゼオン「ガッシュ ブローチが曲がってるぞ・・・」
ガッシュ「ウヌ、スマンのだゼオン・・・」
ガッシュは正装していた。
ゼオン「なかなかだ・・・式場で待っている父上、母上も喜ぶだろう」
ユノ「フフフ・・・立派ですよ、ガッシュ様」
ゼオン「ユノ、こんなところでサボってないで、掃除を続けたらどうだ?」
「働けるだけありがたいと思え。ガッシュにした仕打ちを考えれば、牢獄暮らしでもおかしくはないんだ!!」
ユノ「ハ・・・ハハッ!!ガッシュ様やゼオン様にはご無礼はいたしません!!」

神官「そなたがこの後千年・・・我々、魔界の民を幸せに導きますように・・・」
ゼオンにガッシュの両親も喜んで見ていた。
竜族の神官がガッシュの頭に王冠をかぶせる。
神官「魔界の王、ガッシュ・ベル!!!」
ガッシュの姿に城下に集まった全ての魔物達が歓声をあげる。

ガッシュ『その式が終わってから、少しずつ王の仕事を学び始めておる』
『今、法律というものを学んでおる。難しいが、アースが何とか教えてくれるのだ』
『そんな忙しさも少し落ち着いたときに・・・私達魔界の王を決めるために選ばれた100名の魔物の子供に・・・このお手紙セットが現れたのだ』
ベッドにバルカンと寝ていたガッシュの前にお手紙セットが出現した。
『望むならば、人間界に一度だけ手紙を送れると言う』

ガッシュ「魔界の文字で書いても、相手は読めるのか」
ガッシュが手紙を書き始めた。

ガッシュ『清麿、私は今になって思うのだが、この王を決める魔物同士の戦いは正しきものではないかと思ってる。確かにこの戦いは、つらきことやひどいことがたくさんあった』
『しかし、私はこの戦いで清麿と友達になれた』
『協力できることの嬉しさを知った』
『悪い現実を良くしようと話し合える大切さを知った』
『そして・・・どんなひとい現実でも、光り輝く心の姿を見ることができた』
『この「神の試練」と呼ばれた戦いは、これからの千年を生きるため、こんな大切なことを私達に教えてくれるものではなかったのだろうか?』
『そして、清麿達人間の力を借りて戦うことも、同じようなことを人間に教えるためではなかろうか?』
『最後の敵クリアは、自分の事を人間界の「核兵器」と言っていた』
『魔物や人間は、そのような恐ろしい力を生み出してしまう。そのような恐ろしい力から我々を守るのは、我々の持つ強き心の力ではないか?』
『ヌ、そうだ、清麿、実はクリアは生きておる。私達のバオウが食べたのは、悪い消滅の力だからの・・・』
『力を失ったクリアは、前の記憶、性格、姿はもうない。「ワイト」という名の魔物の子として、学校に通っておるのだ』

元クリアのワイトは無邪気な子供そのもので、
フィッシュサンドを美味しそうに食べている。

ガッシュ『ちなみにそのワイトがクリアの生まれ変わりだということは、私しか知らない秘密なのだ。フフフフフ・・・』
『清麿、いつかまた会おう。残念ながら、本が消えた今は、人間界へ行く
道が閉ざされてしまったようで、ファウードの転送装置を使っても、人間界へは行けなくなった。だが、いつか人間界へいく方法を見つけ、清麿に会いに行く』
ガッシュが書き終えた手紙を封筒に入れる。
封筒は光りながら、空へ飛んで行った。

ガッシュ『また会う時は、お互いに胸を張って会える大人に成長していよう』
『約束だぞ、清麿』

封筒には、これまで出会い、戦ってきた全ての魔物達が一緒に遷った写真が同封されていた。

清麿「ああ、約束だ。次に会う時はもっと大きく・・・」
机に置かれていた封筒が光ながら浮かび、本の形になって空へ飛んで行った。
清麿「地球を救うほど大きくなって、お前を驚かせてやる!!」

他のパートナーだった人達も魔物からの手紙を読んで、
涙を流し、笑っていた。

清麿「また会おう!ガッシュ」



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最終更新:2015年08月31日 18:30