ふたりはプリキュアの第1話

ベローネ学園


「なぎさ!」
なぎさ「任せて!」

シュートを決めるなぎさ

「凄い、なぎさ!」
「やったね!」

なぎさ「えへへへ、まだまだいくよ!」

「ほのか、今度は何なの?」
ほのか「この二つの液体をかけると一瞬で凍ります。」
「へええ。」
ほのか「かけます。」

爆発する
「ほのか~…」
ほのか「ほら、大成功!」



私たちが変身!?ありえない!


「なぎさ!」
「おはよう!志穂。」
「おはよう!」
「なぎさ、おはよう!」
「おはよう!莉奈。」
「ねえねえねえ、昨日の流れ星、見た?」
なぎさ「え?」
「見た見た!凄かったね。」
なぎさ「そうなの?」
「うん!最近凄いたくさん乗ってるよ。」
「あたし、いっぱいお願い事しちゃった!」
なぎさ「へえ、全然知らなかった。」
「でも、流れ星って色んな事が起こる前兆って言うよね。」
なぎさ「そうなんだ。」
?「そんな事、ないわよ。」
「雪城さん。」
ほのか「流れ星って言うのは宇宙を彷徨う小さな星屑なの。地球の重力に引っ張られて、上空100kmくらいで大気で運んで飛行する物。
昔の人はそんな不思議な光景を見て、流れ星に願い事を託したんだと思うの。でもね、その方が不吉な事を考えるより、いいんじゃない?きっといい事が起こるかも。」
三人「あああ…。」
ほのか「じゃ、お先に!」
なぎさ「て言うか、博学?」
「なぎさ、一年の時、うちのクラスだったから、よく知らないかもしれないけど、雪城さんは薀蓄女王って呼ばれてたのね。」
なぎさ「薀蓄女王?」
「しかもしかもしかも、男子部にモテモテみたいで、芸能部の中島君にも告白されたらしいよ。」
「マジで!?中島君、タイプだったのになあ…。」
なぎさ「凄いなあ…。爪の垢でも煎じて飲もっかな~。」
「飲むんでしょ?」
なぎさ「飲むんだっけか?」
「これってラブレターじゃない!」
「なぎさ、モテモテじゃん。」
なぎさ「いや~…。?」
「でもでもでも、全部女の子でした!」
「さすが、なぎさ、モテモテ。」
なぎさ「やかましい!」

「美墨!美墨なぎさ!」
「なぎさ!」
なぎさ「は、はい!」
「この問題、解いてくれ!」
なぎさ「え、えっと…。(うっひゃあ!最悪!)」
「どうした、美墨?もう二年生なんだから、こんなの普通だろ。」
なぎさ(そんな事言われても、急には…)
ほのか「先生!この問題は解けません。」
「何だ、雪城。美墨の頭じゃ解けっこないって言うのか?」
なぎさ「カチンて震えてるわ。」
ほのか「そうじゃなくて、0=26と言う変な答えになってしまうですけど。」
「?」
ほのか「7、19+Xは、19-Xの書き間違いじゃないでしょうか?それなら、X=13と言う答えに見せますが。」
「いや、ほんとだ。以後、気をつけます。」
ほのか「いえ。」
なぎさ「ふーん…。」

なぎさ「雪城さん!さっきは…どうも。」
ほのか「いいえ。」

「そうだ!いい事思いついた!」
「なになに?」
「今度、決めるクラス委員だけど、なぎさと雪城さんでやるって言うのはどう?」
なぎさ「え?」
「それ、いい!男子にモテモテの雪城さんと女子にモテモテのなぎさのコンビって訳ね?」
「ねっねっねっ!」
なぎさ「やーよ!あたし、そんなキャラじゃないし。」
「ええ?いいと思うけどな。」
なぎさ「! …。」

マンションにて
なぎさ「ただいま~。」
なぎさの母「おかえりなさい!」

自室のベッドに寝転がるなぎさ

なぎさ「あ~あ、女の子ばっかり人気あるのになあ…。その内に男の子にモテたいなあ…。」

流れ星が落ちる

なぎさ「?」

窓を開け、ベランダに出るなぎさ

なぎさ「流れ…星?あ!あたしも何かお願いしなくっちゃ!素敵なボーイフレンドができますように!足が細くなりますように。
お洋服がいっぱいいっぱい買えますように。チョコレートケーキがいっぱい食べられますように。え?」

光が飛来する

コンパクトとカードが出現する。
なぎさ「な、何よ、これ?」

帰宅するほのか
ほのか「忠太郎?」
駆け寄る忠太郎
ほのか「忠太郎、どうしたの?」
その場を去る忠太郎
ほのか「忠太郎?」

ほのか「忠太郎!」
?「ほのか、帰ったのかい?」
ほのか「ただいま、おばあちゃま!」
ほのかの祖母「忠太郎、どうかしたのかい?」
ほのか「うん!多分、大丈夫!」
倉庫に向かうほのか
ほのか「ここに何かあるの?」

玉手箱が光る
ほのか「これ?」

玉手箱を開くほのか

ほのか「何かしら?」

コンパクトを突っ突くなぎさ
なぎさ「な、なあああっ!」
?「メポー!」
なぎさ「ええええっ!?」
?「お前、誰メポ?」
なぎさ「しゃ、喋った…。しかも日本語だよ…。」
?「女の子メポ?」
なぎさ「うわあああっ!近寄るなー!」
メップル「僕のお世話をするメポ。」
なぎさ「はあ?」
なぎさの母「亮太、何か騒々しいわね。ちょっと見て来て。」
亮太「ええ?ほっとけばいいじゃん!」
なぎさの母「いいから見て来なさい!」
亮太「ちぇ~…。お姉ちゃん、お母さんがどうしたのって。」
なぎさ「…!」
亮太「何だよ?」
なぎさ「いい?亮太。今から見せる物は夢じゃないんだよ、現実よ。落ち着いて見るのよ。」
亮太「落ち着いた方がいいのはおねえちゃんの方だろ?」
なぎさ「実は、変なモンがいるの。ほら!」
亮太「お姉ちゃん、ずるい!携帯、買った!」
なぎさ「携帯?じゃなくて!この中に変な生き物が入ってて…。」
亮太「この中に?」
なぎさ「ちょ、ちょっとやめなよ!噛まれるかも?」
亮太「何も聞こえないじゃん!何、これ!?」
なぎさ「おかしいなあ…。確かにさっき、こいつ喋ったけどなあ…。」
亮太「寝惚けてんじゃないの?まだ夕方だぜ。」
なぎさ「ムカ!」
足をかけ、亮太を転ばすなぎさ
なぎさ「亮太、気をつけなよ。」
亮太「お母さん!なぎさがまたいじめた…。」
なぎさ「言いつけんじゃないわよ!」

カードが具現化する
なぎさ「ん?こんなのもあったっけ?何なの、このカード?」

なぎさ「あっ、歩いてる。どうした?」
?「やっぱり自分で動くのは辛いメポ。おい、そこの女子!僕を希望の姫君ミップルの所へ連れて行くメポ!」
なぎさ「はあ!?何、それ?やーよ!」
?「お願いメポ…他に頼る人がいないメポ…。」
なぎさ「そんな事、言ったって…。」


道中
?「ところで、何で網メポ?」
なぎさ「文句、言わないの!」
?「そこを右に曲がるメポ!」
なぎさ「はいはい。」
?「やっぱり左メポー!じゃなくてまっすぐメポ!」
なぎさ「メポメポうるさいわね!まっすぐは行き止まりよ!」
?「いいから、でこまでもまっすぐ行くメポ!」
なぎさ「そ、そんな事できる訳ないでしょ!」
?「お願いメポ…」
なぎさ「また泣き落としかよ…。」


なぎさ「あんた、一体、何者?」
?「光の園からやって来た選ばれし勇者メップルメポ!」
なぎさ「光の園?勇者?あんたが?」
飛び越えるなぎさ
なぎさ「どこが?」
メップル「またまたまっすぐ行くメポ!」
なぎさ「えええっ?」
メップル「光の園からドツクゾーンの魔の手から守るメポ!」
なぎさ「お腹、空いた~!」
メップル「人の話を聞くメポ!」

遊園地
メップル「急ぐメポ!」
なぎさ「何かもう終わりみたいだけど?」
メップル「でも、こっちの方向に間違いないメポ!おかしいメポ、ミップルとは違う何かを感じるメポ。」
なぎさ「何かって何よ!」
?「ここで行き止まりだ!お嬢さん。」
なぎさ「…!」
?「探したぜ。」
なぎさ「誰なの?」
?「我が名はピーサード、そいつを頂きに来た。」
メップル「逃げるメポ!」
なぎさ「その方がいいみたい!」
ピーサード「手を焼かせるんじゃない!」
なぎさ「とっとっと!あああっ!」
メップル「目が回るメポ~!」
なぎさ「ああっ!」
ピーサード「石はどこだ?」
?「美墨さん!」
なぎさ「!雪城さん!」
ミップル「メップル!」
メップル「ミップル!」
なぎさ「雪城さん、いったいどういう事?」
ほのか「この子が私をここまで連れて来たの、」
なぎさ「あなたも?」
ミップル「メップルを取り返すミポ!」
ピーサード「はははははは!これは、これは。もう一匹もお出ましとは、探す手間が省けたというもの。そちらも寄越すんだ。」
ミップル「ほのか、駄目!渡しちゃ駄目ミポ!」
なぎさ「ええい!」
メップル「また目が回るメポー!」
メップルをキャッチするなぎさ
メップル「サンキューメポ。」
ピーサード「遊びは終わりだ!」
なぎさ「そんな~、あり得な~い!」
かわす二人
なぎさ「もう駄目~。」
ほのか「助けて~。」
メップル「二人共、変身するメポ!」
ほのか「変身?」
なぎさ「そのギャグ、笑えないって。」
メップル「プリキュアカードを出すメポ!」
なぎさ「カード?」
なぎさ(回想)「何だ、このカード?」

なぎさ「これの事?」
ほのか「何枚もあるけど。」
ミップル「ほのか、クイーンのカードミポ!」
なぎさ「あった!」
ほのか「これをどうすればいいの?」
メップル「そのカードをここにスラッシュするメポ!」
なぎさ「こう?」
ミップル「ほのかも早く!」
ほのか「これでいいの?」

なぎさ・ほのか「デュアルオーロラウェーブ!!」
なぎさ「ってあたしってば何、言っちゃってんの?」
手を繋ぐ二人
なぎさ「?」
なぎさ「わああああっ!!」
ほのか「わああああっ!!」
ピーサード「な、何が起こった!?」
ブラック「光の使者、キュアブラック!」
ホワイト「光の使者、キュアホワイト!」
一同「ふたりはプリキュア!」
ホワイト「闇の力の僕達よ。」
ブラック「とっととお家に帰りなさい!…って何?」
ピーサード「やかましい!」
着地する二人
ピーサード「何?」
ホワイト「凄い!こんなに飛んじゃった。」
ブラック「どうなっちゃってんの?」
メップル「これがプリキュアのパワーメポ!」
ミップル「上か来るミポ!」
ブラック「!」
回し蹴りを繰り出すピーサード
飛び蹴りを繰り出すブラック
回し蹴りを繰り出すホワイト

二段蹴りを繰り出すホワイト
足を掴み、投げ飛ばすピーサード
ブラック「!」
ホワイト「大丈夫!」
ブラック「だあああっ!」
タックルを繰り出すブラック
ピーサード「くそー、忌々しい餓鬼共め!いかれる妖気ザケンナーよ、邪悪な心、闇の恐ろしさを思い知らされてやれ!」
ブラック「何?」
ザケンナー「ザケンナー!」
ジェットコースターに取り憑くザケンナー
ザケンナー「ザケンナー!」
ブラック「嘘でしょ?」
ホワイト「夢でも見てるのかしら?」
光線を繰り出すザケンナー
ブラック「マジー?」
ピーサード「はははははは!いいぞ、ザケンナー!」
メップル「向かって来るメポ!」
ミップル「右ミポ!」
コマを投げるザケンナー
かわす二人
メップル「ホワイトが危ないメポ!」
弾き飛ばすブラック
ブラック「大丈夫?」
ホワイト「うん、ありがとう。」
ブラック「ちょっとやばいかも…。」
メップル「二人で手を繋ぐメポ!」
ホワイト「え?」
ブラック「何でこんな時に!?」
ミップル「いいから、早くミポ!」
頷く二人
ブラック「ブラック・サンダー!」
ホワイト「ホワイト・サンダー!」
二つの雷が二人に降り注ぐ
ホワイト「プリキュアの美しき魂が。」
ブラック「邪悪な心を打ち砕く!」
一同「プリキュア・マーブル・スクリュー!!」
プリキュア・マーブル・スクリューが放たれる
ピーサード「な、何!?」
ザケンナー「ザケンナー…。」
浄化されるザケンナー
ブラック「何、これ?」
ホワイト「終わったの?」
ブラック「みたいね。」
ホワイト「あの変な人は?」
ブラック「さあ…。」
ピーサード「どういう事だ?奴は一体…。」
ほのか「何の事かしら?」
メップル「ミップル!」
ミップル「メップル!」
メップル「ずーっと会いたかったメポ!」
ミップル「私もミポー!」
ほのか「どういう生き物なの?」
なぎさ「もう訳わかんない!」
メップル・ミップル「?」
なぎさ「あの、取り込み中悪いんだけど、色々説明して欲しいのよね。」
メップル「君達はプリキュアのパワーを授かったメポ!」
ほのか「プリキュア?」
なぎさ「そう言えば、自分でそんな事を先走ったような…。」
ミップル「これから二人は光の使者、プリキュアとして私達と一緒に戦うミポ!」
なぎさ「戦う?勝手に決めないで欲しいんだけど。」
メップル「僕達のお世話をするメポ!」
ミップル「これからもよろしくミポ!」
なぎさ「だあああ!訳わかんない!」
ほのか「でも、何だか面白そう。」
なぎさ「もう、あり得な~い!!」




(続く)

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最終更新:2016年05月30日 08:17