スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号のエンディング

ショッカーの開発した歴史改変マシンにより、歴史が書き換えられた世界での物語。
仮面ライダードライブや他のライダー達、そして手裏剣戦隊ニンニンジャーにより、歴史改変マシンは破壊された。

1号「見ろ!」
2号「歴史が元に戻ってゆく!」

ショッカーに支配された世界が、元の平和な世界へと戻ってゆく。

ドライブやライダー達の目の前で、黒井の体が徐々に蒸発してゆく。
改変された歴史の中で誕生した仮面ライダー3号、黒井響一郎。
歴史の修正は、黒井の消滅を意味していた。

黒井「お別れのようだな……」
ゼロノス「歴史が修復されれば、この時間そのものが消えていく。でも、あんたの事は忘れない」
ドライブ「あんたが守った仮面ライダーの歴史を、これからも守っていくよ」
V3「君こそ本当の、仮面ライダー3号だ!」
1号・2号「ああ!」
黒井「……」
ゼロノス「いつか逢おう。未来で」

黒井が笑顔を作り、頷く。

黒井「……ああ!」

黒井の姿が消滅する。そしてドライブや他のライダー達も消えてゆく。


1973年2月10日。オープニング同様の大雨の中、スクラップ場のテレビに、『仮面ライダー』の最終回が映し出される。


ショッカーは全滅した。
仮面ライダー・本郷猛、一文字隼人にとっての
長い苦悩の日は終わった。
平和が今や、甦ったのである。

おわり


テレビが火花を飛び散らせ、煙を吹いて画面が消える。


そして、時は流れ──

警視庁特状課。

本願寺「皆さぁん、集合してくださ~い! えーっ……って、泊ちゃんと霧子ちゃん、いないじゃないですか!?」


ジュニアレースグランプリの表彰台で、受賞者の少年たちが喝采を浴びている。
改変された歴史の中でショッカーに引き入れられていたミツル、ナオキ、シゲル少年たち3人。

ナオキ達「やったぁ──!」「イェーイ!」

観客席の進ノ介と霧子が、その姿を見守っている。

進ノ介「いい笑顔だ」
霧子「はい」

そこへ侑斗が、スポーツ新聞を手にしてやって来る。

侑斗「黒井もな」
進ノ介「侑斗!?」
侑斗「相変らず、勝ちには拘っているようだ」

新聞記事は、F1レースでの黒井の優勝を報じている。

霧子「正しい時間では3号ではなく、F1レーサーになっていたんですよね」
進ノ介「でも一体、いくつなんだよ!?」
霧子「これを見たら、剛も喜んだでしょうね……」

歴史は修復されたけど、1つだけ取り残しがあった
それが剛の死──

ショッカー怪人達に倒された仮面ライダーマッハ・霧島 剛。
霧子の部屋には、剛の遺影が飾られている。

侑斗「人の記憶こそが、時間なんだ。だから……」
進ノ介「……ああ。俺も決して忘れない。剛の事」

そこへ、トライドロンが走って来る。

ベルト「進ノ介、新たなロイミュードだ!」
進ノ介「分かった。行くぞ、霧子!」
霧子「はい!」

進ノ介と霧子がトライドロンに乗り、走り去る。

侑斗「がんばれよ、仮面ライダードライブ!」

進ノ介達を見送る侑斗の元へ、買物かごを手にしたデネブがやって来る。

デネブ「フンフ~ン♪ 侑斗、今日の晩ごはんだけど、和食と中華、どっちがい~い?」
侑斗「最初に言っておく…… 椎茸だけは入れんなよ!」
デネブ「えっ!?」

買物かごの中身を隠そうとするデネブを、侑斗がプロレス技で絞め上げる。

デネブ「わ、わわっ、侑斗!? わぁ、痛ぁ! なんでバレたのぉ!?」
侑斗「お前の事は全部分かんだよぉ! デネブ──!!」
デネブ「侑斗ぉぉ──!!」


事件現場を目指す進ノ介たち。

ベルト「進ノ介、何を見ている?」
進ノ介「……未来さ」


エンディング後

一方、滅び去ったはずのショッカー基地。

「フハハハハ! マッハは死んだ! 我らショッカーの作戦は、これからだ! 最終兵器の開発を進めよ。フハハハハ!」

新たな改造人間、仮面ライダー4号の姿──


(終)

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最終更新:2017年03月16日 07:45