東工大折紙同好会FIT

うっちー

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yoshiaki

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こんにちは、うっちーです!
小学校4年生のときに川崎敏和さんの折り紙を知って折り紙の世界に入りました。創作を始めたのは高校3年生の夏くらいです。
創作のテーマは「メッセージ」または「非現実・幻想」です。このテーマで創作しているのには訳があります。ぶっちゃけ、「芸術としての折り紙」ってあんまり普及してないですよね? 遊びとしての折り紙は日本人なら1度は経験していると思いますし、難しい折り紙もテレビとかでちょっとは見たことがあると思います。しかし、「さあ、難しい折り紙を折れるようになろう!」とか、「自分で折り紙を創作したい!」と思う人は少ない。なぜでしょう?
1つには、自分でそれなりの質のオリジナル作品を創れるようになれるまでには、他の芸術よりも長い時間がかかることが考えられます。絵や彫刻は、初心者でもそれなりに「人」や「花」に見える作品が作れます。しかし、初心者がいきなり「折り紙で人や花を創れ」と言われても、実際にできる人はまずいません。
他の芸術に比べて再現度が低い、というのも事実でしょう。絵や彫刻なら「もはやそれにしか見えない」という作品はたくさんあります。しかし、折り紙の場合、「どちらかといえばそれに見える」の範囲を超えるレベルの作品はほんのちょっとしかありません。実際、僕が「エンゼルフィッシュ」というそれなりに難しい作品を折って人に見せたとき、「宇宙人?」と言った人はいましたが、それがエンゼルフィッシュだとわかった人は誰もいませんでした。しかし彼らはエンゼルフィッシュを知らなかった訳ではありません。
しかし1番問題なのは、「芸術としての折り紙」が芸術の世界の中でナメられている、ということなのです!! 折り紙は芸術として決して絵画や彫刻に劣るものではありません。曲線と直線をここまで豊かに表現でき、2次元も3次元も表現でき、かつここまで薄い素材を使う芸術は他にないのですから。
そこで、折り紙をどうやって普及すればいいか考えていたところ、重要なことに気がつきました。他の芸術にあって折り紙になかったものを見つけたのです。そう、折り紙はもともとこの世界にあるものを再現しようとするばかりで、現実にないもの、作者の想像の世界にだけしかないものを創ることをしてこなかったのです!! これでは宮廷画家の時代における絵画と存在意義がちっとも変わらないではありませんか! いや、宮廷画家は貴族のためになった分、折り紙は基本的に内輪の自己満足で終わっている分、もっとダメダメです! これでは折り紙がナメられても仕方がありません……。
……という訳で、創作テーマが「メッセージ」または「非現実・幻想」なのです。
以下、自分が創作した作品です。




何かの花です。何の花だろう……。





頭から翼が生えてる鹿です。トナカイのデカい角が翼になったらどうだろう、と思って創りました。





最初は、「タマゴから出てきた怪物をつくろう!」と思っていたのですが、たまご型をつくるのがなかなか難しい。そこで、「立方体の形をしたタマゴがあったっていいじゃないか」
とひらめいて作ったのが、これです。
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