歴代アフター&サイドストーリー


979. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/27(土) 19:20:31.78 ID:/ubpoQ44o
>>980  もうこれでいいですかね?

色々、考えて頃合いが出たら始めます。


7代目後日談  ~ケンカするほど???~


倫敦の生活が始まって半年
それは、俺とネロと凛と士郎の奇妙な共同生活が半年経ったということだ

たまにレオも来たりしてそれなりに充実している

充実しているのだが…

貴方「衛宮…お前いい加減にしろよ…?」
士郎「そーいうお前だって…」

部屋で起きるのは一触即発のこの空気

貴方「いい加減、限界だ。おい衛宮、テムズ川は冷たいぞ?」
士郎「お前こそ…誤って川の水飲んで下痢するなよ?」

そうして巻き起こるのはいつもの…

レオ「リン、またですか?」
凛「ほっときなさい、いつもの事だから」
ネロ「さすがに何度もやられると飽きが来るの」


仲間が呆れるくらい毎日行う喧嘩だ―――


そうして、二時間後ようやく収まった部屋の中で
俺と士郎は星座をさせられる
そして、仁王立ちするのはあかいあくま

凛「…で、結局喧嘩の理由は何よ?」

睨みつけるような眼差しの中で俺は答える

貴方「…いい加減、コイツの馬鹿さ加減にはうんざりだ」
士郎「…な!お前―――!」
凛「はい!ストップ!…またいつものなのね?」

―――いつもの…それはコイツの正義ごっこだ

別に掃除洗濯炊事に人の頼みごとを断らないコイツのことはどうでもいい

だが…

魔術師の人体実験用に買い取った『奴隷』を逃がす

倫理において魔術師の思考選択に異を唱える

または道楽の貴族に喧嘩を売る始末…


貴方「お前一人の行動で、俺たちの立場が危うくなる」
貴方「なんでそれがわからない?」

士郎「だから、お前たちに迷惑なんか掛けてない」
士郎「全部、俺一人がやったことなんだから」


その一言に俺は地面に拳を奮う


貴方「ここはお前が想ってるほど甘いところじゃない!」
貴方「レオがいなかったら俺たちはとっくに大西洋で魚のエサだ」


俺たちは目立ちすぎている

それこそ、他の貴族たちから狙われるくらいに…

なのに、コイツはわからない。

自分の命で済むなんて…甘い事を考えている

985. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/27(土) 19:42:16.25 ID:/ubpoQ44o
貴方「ここでは俺たちはただの学生だ、学生だけの身分でしかない」
貴方「いい加減…正義の味方『ごっこ』はやめろ」

士郎「お前こそ!どうしてそんなに冷たいんだよ!」
士郎「逃がした女の子だって!元はお前が保護したんだろ!」
士郎「施設に預けて!お礼まで言われたのに何で見捨てるんだよ!」


衛宮の反論に貴方は怒りの眼差しをぶつける


貴方「だからなんだ?」
貴方「施設まで運んだのは確かに俺だ」

貴方「だがな、そこから先なんか知ったことか」


知ったことか…その一言が士郎を更に加熱させた


士郎「あの子はお前を恩人だって!そう言ってたのに!」
士郎「ほっといてたらあの子は死んじまうかもしれないのに!」
士郎「なんでそんなことが言えるんだ!」

貴方「正当な手続きであの魔術師がその子を引き取った」
貴方「それが答えなんだよ」

貴方「お前がやったことはな…単なる偽善だ」
貴方「そして世間はお前の行動を略奪としか思っていない」


俺は正座した地面から跳び退く

俺のいた場所には幾本の剣が生まれている


士郎「やっぱり…俺はお前が嫌いだ」
貴方「あぁ、奇遇だな…俺もお前が大嫌いだ」


そして、また始まろうとしたその時

立ち上がっていた士郎が地面に這いつくばる

かく言う俺も、身体の命令をハッキングされる


凛「アンタ等ねェ…いい加減にしなさいよ!」
レオ「貴方も一々煽っては大人気がありません」

俺たちを止めるのは、凛とレオのバカップル

レオ「僕は貴方達のためなら協力は惜しみません」
レオ「僕にとって貴方達は世界より大切な宝物です」

レオが俺を拘束しながら口にする

あの聖杯戦争で俺たちは絆を手にすることが出来た

それは俺だって掛替えのないものだって知っている

だから、俺はそれを守りたい

その為にも、余計なリスクは背負えない

凛「ほら、これから講義なんだから行くわよ」
凛「士郎はお留守番。いいわね?」


こうして、強制的に終わらされる俺たちの喧嘩


貴方「今度、また馬鹿やったら、前と後ろに宝石突っ込んで使い物にさせなくしてやる」
士郎「やれるもんならやってみろよ」


ネロ「士郎と奏者は本当に仲が悪いな…どれ…ここは余が1つ」
凛「ややこしくなるからやらないで」
ネロ「むぅ…」
990. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/27(土) 19:49:30.63 ID:/ubpoQ44o
新スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1351334821/


歪みなさすぎですよ貴方達…


このスレにおける乙女達


アイリ「ホモが嫌いな!」

ふじのん「女子なんていません!」


埋め








55. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/27(土) 22:35:16.58 ID:/ubpoQ44o
そうして、夜講義は終わって俺は部屋に帰る

ネロ「戻って来たか、奏者よ」

俺はネロに返事をして直ぐにベッドに倒れた
もう寝たい
今日は、とても嫌な気分だ

ネロ「奏者はまだ昼のことを気にしておるのか?」
ネロ「余に話すがよい」

俺はネロの皇帝特権には逆らえない
貴方はベッドに倒れながら言葉を紡いだ

貴方「俺に出来るのは…あれが限界だったんだ」

スラムにいた少女を俺は助けた
別に偽善とかそういうもんじゃない

ただ、あの場に俺とネロがいたから
ただ、野犬に襲われていたから
ただ、その子に身よりはなかったから

あの子が「助けて…神様」と祈ったから
そんな、ささやかな偶然があったから施設に保護させただけだ

それ以上は、俺が出来る領分では無い
それを破ってまで己がしたいことをすれば
それは唯の傍迷惑になりさがる

ネロ「うむ、奏者の判断は正しい」
ネロ「合理的な判断だと余も思う」

俺の頭を太ももに乗せ、頭を撫でてくれたネロ

ネロ「引き取った相手が下衆であった」
ネロ「それだけだ」

そうだ…それ以上は俺のあずかり知らぬところだった

なのに…

なのに…

あの男は――――!!

平気で、その領分を境界線を踏み外す
それに罪悪感も何も感じない

アイツは引き取った男が人体実験に特化した魔術師であったことを知った途端に飛び出した
それも丸腰でだ。
半人前が魔術師の工房に入って生きられるわけがない
俺たちは必死でアイツを追って、巻き込まれて、そして…助けた

アイツは本当に助けやがった

誰に迷惑が掛かっているかも解らずに
助けた事実に安堵して…

それで、俺に言いやがる…

―――救うことが出来て良かったな

その時のアイツの笑顔が…悔しかった
どうして、アイツはそうやって、刃向うんだ

不条理な運命に―――

いつのまにか、毛布が掛けられていた
一緒にベッドの中に入るネロ

ネロ「もう休め奏者よ、朝も早い」

そうして、俺は眠りについた


翌日…明確な怒りが訪れるとも知らずに―――

58. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/27(土) 23:06:41.84 ID:/ubpoQ44o
目覚めのモーニングコールは凛の大声だった

凛「ちょっと!早く起きて…!あの馬鹿ぁああああああああ!?!?」

なんだうるさいな…俺は不機嫌ながら目を覚ます

ネロ「なんだ凛よ?なぜ顔を赤らめてる?」

シャツと下着姿の俺と全裸のネロ
昨日は結局シャワーも浴びずに服だけ脱いで寝たのだ
ネロは寝るときは全裸なのでいつものことだ

凛「早く服を着なさいよ!もー!!」

俺たちは服を着て、凛をソファに座らせる

貴方「で、用件はなんだ?」
凛「今朝、士郎のヤツが…」

凛は一枚の羊皮紙を俺に渡す
これは、先日起きた吸血鬼事件の報告書だ
牧師に成りすました吸血鬼が村を全て吸血鬼にした

今は、封鎖され代行者と執行者の戦場と化しているはずだ


凛「どうもね…まだ地下に無事な人がいることが解ったらしくて…」
凛「それを聞いた途端…」

あの馬鹿…いい加減にしろ!
俺は握りこぶしをテーブルに向けた叩いた

今頃、その村は代行者と執行者がひしめき合った戦場だ
そんな地獄に行けば犬死もいいところだ!

凛「不味いわね…そんな場所の介入は私たちの権限じゃ無理だわ」

代行者と執行者が絡んでしまえば、そこは最早治外法権だ
一介の学生には何も出来ない

凛「レオも正規の手続きには時間が掛かるって…」

モグリの士郎とは違い、俺も凛もレオも時計塔に所属している魔術師だ
その束縛を解くには時間が掛かる

だが、そんな中で俺は1つだけ方法があることを知っている
それは俺だから出来る事
だが、俺はそれをすべきかどうかを悩む

もう、真っ当な魔術師の道に戻れない
それは、もう完全に俗世から離れる
それは、どこにもいることが出来なくなる

―――ネロを幸せにしてみせる

俺は、ネロとの約束を守れなくなる
そんな、俺の迷いを消したのはネロの握った手だ

ネロ「奏者は誰よりも賢すぎる」
ネロ「故に、個人を捨て全体を見てしまう」
ネロ「余はそんな計算高い奏者も好きだ…だが」

そこで、ネロは俺に強い自信を纏う笑顔を見せた

ネロ「貴方は貴方がすべきことではなくしたいことをして」
ネロ「私に気を遣う必要なんてない」
ネロ「私は、貴方といられることだけでも幸せだ」

俺は立ち上がる
すでに書類は作ってある
申請の手続きも直ぐに終わるだろう

なにせ今は吸血鬼事件で人手不足だ

凛「ちょっと!何しに行くのよ!!」

部屋を出ていく貴方に凛が詰め寄る
だから、俺は、ネロにも負けない笑顔で答えた

貴方「今日限定で、正義の味方をしに行くさ」
67. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/27(土) 23:28:35.78 ID:/ubpoQ44o
士郎は、半壊した家屋に身を隠して息を潜める
そこは最早、地獄のような戦場だ
死者が歩き不死者が殺し

代行者が浄化し
執行者が燃やす
ここは最早、平穏な村では無い

燃え盛る村があの頃の景色を思い出させる

黒い炎を燃え盛る街…

だからこそ、救わなきゃいけないんだ

あんな思いを誰かにさせないためにも―――!


突如半壊した家屋が崩壊する
間一髪で跳び退いた士郎を待つのは…
夥しい数の屍食鬼の群れ


士郎「投影―――開始!」


その手に持つのは自分が知る不死殺しの剣
士郎は包囲を突破するべく屍食鬼の群れに走り込む
しかし、一人の力ではどうにもできない

包囲は徐々に狭まっていく

これ以上は…耐えられない

―――俺は死ぬのか?

誰も助けられずに…

ここでの垂れ死ぬのか…

俺は…爺さんみたいに…救えないのか?

屍食鬼の一匹が士郎を捕まえる

その牙が士郎ののど元を狙う

ここで―――終わりか


しかし、士郎に走馬灯は奔らない


それを…俺は赦さない


炎呪の宝石を士郎に食いつく屍食鬼に投げる

突如全身を燃やして灰になる屍食鬼


士郎「な…なんでお前が!」


なんでかって…?

そんなもん、俺だって知らないな

ただ、俺は俺のしたいことをしたかっただけだ

俺は両手に宝石を構え、凛直伝の宝石格闘術へと移行する


俺は、士郎と背中合わせで立つと、とっておきのセリフを口にした


―――手こずっているようだな…手(尻)を貸そう―――

82. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/27(土) 23:55:34.13 ID:/ubpoQ44o
俺は宝石に魔力を込めて敵を打ち倒す
漏れた相手を士郎が斬り倒す

士郎「でも、なんでお前が!?」

士郎の言葉は最もだ
俺は時計台に所属した生徒だ、ここに立ち入る権限は無い

そう、この治外法権の中で法を作れるのは二つだけ

1つは代行者。そして、もう1つは…

貴方「俺は今日から執行者だ」

そう、魔術協会の封印指定執行者
封印指定を受けた魔術師を狩る異端の魔術師
それが今の俺の肩書だ

貴方「この事件で人手不足だったみたいでな」
貴方「書類は一発OKさ」

俺は家柄で言えば最低ランク、魔術刻印もまだ無いに等しい
そんな俺なら危険度の高い任務にも向かわされる確率は高い

士郎「でも…お前…」

まぁ、いつもの俺じゃ納得いかないのだろう
何せ、たかが数人の命を救うために、自分の人生を台無しにしているのだ

だが、今の俺はどうだろう…心が軽く感じている

貴方「お前と違って俺は後先ちゃんと考えている」
貴方「お前に心配される筋合いはない」

俺は、士郎の背中を思いっきり叩く
せき込む士郎を無視して俺は拳を突き上げる

貴方「無駄口はそこまでだ。やれんのか?『正義の味方』」

俺の拳の意味が解ったのか、士郎も拳を俺に軽く合わせた

士郎「お前こそ、こんなところで死ぬなよ『正義の味方』」

俺は敵を寄せ付け、士郎は地下を探す
炎で燃やし尽くす俺の宝石だが徐々に数は少なくなっていく
そして、俺自身の疲労も無いわけではない

霞みそうな視界を覆う影

死徒「―――!!」

突然の奇襲に俺は動揺した
身体が動かない、完全に油断した

そんな中で思い出したのはアイツの声だ―――

―――こんなところで死ぬなよ
こんなところで死ねるかよ―――!

俺は袖から宝石を取り出して魔力を込める
礼装の配置をずらしたことで身体強化が一気に低くなる
代わりに得たのは強烈な光

死徒「ガァ!?」

目を潰さんばかりの光は死徒の目を焼いただろう

死徒「コロス!」

俺はすぐさま離れるが身体能力に圧倒的な差があり、簡単に追い込められる
先ほどとは状況が変わらないようで実は変わっている
なんといっても…先輩が間に合ってくれたのだから―――

???「斬り抉る―――戦神の剣!!」

死徒の身体は真っ二つに割れ、俺の頬を掠って後ろの廃屋を粉々にした

???「まだまだですね。新人」

本当に…笑ってしまうくらい、俺はまだまだだ
86. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 00:21:36.80 ID:jtDFQ9wEo
吸血鬼に襲われた村の中で俺は混乱に乗じて士郎と合流
どうやら、地下にいたのは数人の子供だけだ
俺と士郎は何とか子供たちを抱いて村の外を駆ける
燃える廃屋と煙は良いカモフラージュだ

しかし、村に出る瞬間…

代行者「―――!」

代行者の一人に見つかりこちらを追跡する
どうやら、抱いた子が研究成果か何かと思っているのか
それとも魔術師が気に入らないだけなのか

こちらに黒鍵を向け、全力疾走だ

貴方「全力で走れ!士郎!」
士郎「解ってる!けど!」

徐々に距離を詰められる
あと200メートル!それまで耐えろ!

徐々に距離を詰める代行者
黒鍵が、死の救済がこちらに手招きする

代行者「鬼ごっこはこれでおしまいだ」

黒鍵の投擲はきっちり人数分投げられる
着弾まで残りコンマ数秒
背中越しでも解る冷たい殺気

―――俺たちは間に合った

全ての黒鍵がナイフで落とさせる
そんなことが出来る奴を俺は一人しか知らない

黒づくめの男「…」

そして、大きな空力音を鳴らすのは軍用ヘリ

レオ「お迎えに参りました」
凛「良いから早く乗りなさい!」

そうして、飛び込むように逃げる俺
代行者は尚もこちらに刃を向けようとするが
軍用ヘリの機関砲とあの男ではさすがに分が悪い
そうして、徐々に高度を上げるヘリ

???「…ヤァァ…ドウシテニガシタノマスター?」
代行者「あん?だって楽しそうじゃん」


軍用ヘリの中で息を上げる俺たち

ネロ「奏者!」

抱きしめてくれるのは俺の最愛の女性だ

貴方「これで惚れ直してくれたかな?」
ネロ「余は元から奏者が大好きだ!」

死にそうになったんだ、少しはイチャイチャしても問題ない

凛「全く…人の気も知らないで」
レオ「…あぁ」

今度はレオが凛に抱き着いた

凛「!?ちょ!何よレオ!」
レオ「おや?リンはこうして欲しかったのではないのですか?」

俺たちは大いに笑った
そして、俺は士郎と互いに拳を突きあわせる

「「俺はやっぱりお前が大嫌いだ」」

そう数年後、執行者の俺と封印指定の士郎が殺し合いをするだろう
それは避けられない運命かも知れないが
未来を知らない俺たちは…今はこうして絆を信じて笑いあおう

7代目アフター:喧嘩する程仲が良い???
92. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 00:38:16.57 ID:jtDFQ9wEo
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                      V/〃 {////.{/从∧ ヾ.'                   ,イイ〃 / r<///
                       V/{.  '////.l///|≧゙    ,              /         /  .∨/
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〉-ミ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }:::::::::::::::::::: /./::::::::{ {.{:::ヾ ヾ:::::::::::::::::::::::|: : : : : |::::::::::::::::::::::::


7代目:イメージAA  クロノ・ハラオウン


滅べよリア充


前スレで7代目×士郎が突如現れたんでネタを一発入れました

ほら、私ってえっちぃ描写とか下手くそすぎて書いてる途中で泣いちゃうレベルなんで

こんぐらいででしか期待に応えられないっていうかなんというかあれですね


7代目×士郎は間違いなく強気攻めの強き受け


ちょっと休憩です


94. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:25:07.86 ID:jtDFQ9wEo
――――時刻は午前5時を過ぎた

僕は、姉さんと共に召喚陣を完成させる


メディア「少し、緊張してるのね」


そういって姉さんが僕を抱きしめてくれる

あれから10年経って僕は背が伸びた

あれから10年経って僕は声変りをした

あれから10年経ったのに姉さんは姉さんのままだ

少しも変わってない


貴方「なんか10年前と違うから」


きっと今頃、皆も準備をしているのだろうか

凛はちゃんとできてるかな…失敗してないかな

桜は問題無さそう。でも緊張してるかな…

ラニは…なんだかんだ大丈夫だ

白野は…きっと我慢できずに呼び出してるかもしれない


それとも…僕のようにこうして緊張しているのだろうか


そう―――ついに、始まったんだ

終止符を打つために僕たちは始めるんだ


―――聖杯戦争を


ショタ貴方アフターストーリー  第五次聖杯戦争秘話

95. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:26:28.01 ID:jtDFQ9wEo
――――『遠坂邸地下』――――


                                                    ∧ _  /l ,    ,  -=んふ /ヽフ
                                                   人//メ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヾフ:.:.:.:.:.}
            、                                    /r=ゝ//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ん///:.:.:.:.:.:.|              素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。 祖には我が大師シュバインオーグ
             ト、  /                              /:.:.`ん/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ん/:.:.:.:.:.:.:.|
          ) ノ ∨l                             /:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:.:.:.:.:.:.:.:.ノ
          |:リ:.:.:.|: |                          ノ:.:.::./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡:.:.:.:.:.:.:.:.:/              風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
          |:{.:.:.:.∨ヽ                    .,;;z=≦ニニ≧=≦´:._:.:.:彡´:.:.:.:.:.:.:.:.:イ
          叉==ニミミ≧ュ.._     __  ,ィ彡/:.:.:.:.:.:≦彡:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:彡´:.:.:.:ノ:.:l
      γ´   ゝ-=≧ュ:.:.:.:..:`:´:.:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.:/:;;..:≦:.:.:.:.:.::.:.__.:.;.:.:.:.:.:ィ-イ:.:.:.ノ
       { ィ彡:.:.:.:.:.-=--ュ、:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:X:.:.:.リ:.:-=ーラテ.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:}
      .イ:.:.:.γ´=-‐:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:{:.:.;イ:.:.:.:.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:/
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   リ´           ` ̄  ゙`ヾ:.:.:.:.:.:.:ヽ、:.:.ヽ:.:.:..=≦:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:./: : : : : 冫、
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                                         チ´ /./////./////////|///|;∧ : : : : }
96. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:28:08.62 ID:jtDFQ9wEo
―――『柳洞寺山門前』―――


                              , . .--―――--..、
                          /: : : : : : : : : : : : : : : `ヽ
                       /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                      /:: : : :/: : : : : : : : : : : : : : \: : : : \
                    /: : /::/: :/: :/: : : : : : : : : : :ヽ::ヽ::ヽ: :ハ
                   /: : /::/: :/: :/: :/: :.|゙"|:.:l:: :|: : |: : |: ::| : : |
                  / |: :|: :|: :l: : :|: : l: : :|   |: :| : l: : |: : |: ::| : : |
                │ |: :|: :|: :|_:斗ー|-、 :|   |:,-|-|-:|:、 :|: ::| : : |
                    |: :|: :|:´|: : リ|/ト、: :|   |:∧::|/ |: : l`: | : : |
                    |: :|: :|: :| <圷示`ヘ:|  |' イ圷示ヽl: : :| : :/    みたせ  みたせ  みたせ  みたせ  みたせ
                    |: :l : ト、:|   ゞ='           ゞ=' ′|: :/|: ∧      閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
                    ∨|: :|〈 |             ,          ''  |/  |/
                       |: :ゝ-ト                        /‐'´::|
                       |/|: :/|::\       ` `       /|::/|:/|          繰り返すつどに五度。 ただ、満たされる刻を破却する
                         |/  レヘ::>           イ::/ |/ l/ |
                                /\|  ` ‐‐ ´   |∧
                              /:::::::|\       /|::::::\
                           /|:::::::∧  \/  ∧::::::::/`丶、
                  __..ィ:::´::::::::|::::/::::|   ∧    |:::l:::::/:::::::::::::`丶、
           ..ィ::::´::::::::::::::::::::::::∨::::::|  /__ヘ   |::::∨::::::::::::::::::::::::::`丶、
         ∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l∧_∧/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
         |::::',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|  |:.:.:|    |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::|
97. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:29:02.20 ID:jtDFQ9wEo
    
    『Anfang―――』
                          /   _,r";',,  ''' ,;'  ;;,    &nbsp;&nbsp;  `               ,;; ,; ,;;;;;;;;;   ,;;;;;;;;;;;''''’           ''';;,,  ヽ   `、  『―――告げる』
                        /  //,;'' ,;'  ';,;;    '''                      ,;;;;;  ;;;;;;;;  ,;;;;;;;;;;;   ,,,,,;;;;;;;;;;;;;;'';;;;;,,,    ヾ 、 ヽ
                      / / /,;;   ,,;'  ;;;     ,,;;'''';;;                      ;;;;;;  ;;;;;;;  ,;;;;;;;;; ,,;;;;;;;;;;;  ,,;;;;;,,,,&nbsp;&nbsp;;;;;,,,,,  `、 ヽヽ
                    //  / ,;;,   ,;;    ';;;;''  ,;;;     ,,,     ,,,       ,    ;;;;;,, ;;;;;; ,;;;;;; ,,;;;;;;;;;;;''"                ;;;;,, ヽ  ヾ、
                   /l    /  ,;    ,;'           ,;;  ,,;;;'' ;; ,,;;;''',;;' ,;'  ,;;'      ;;;;;  ;;;; ;;;; ,;;;;;;;; ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'''';;;;;,,    ;;';  ヽ    li
『―――Set』  i  !  /       ,,;;''           ;;,,,;;&nbsp;&nbsp;,;;,;; ,,;;'' ,,;' ,;;'   _,,     ''   '' ';' ,;;;; ,;;;;;;;;;;;''''   ';;,,,,, '';;;;;;,,,,,,, '';;, ヽ  l  !  
                . !  l /        ,;;'              ''     ''' ,;;;,,;;;;;,, ,;',;;,,,,;;;;;;;;;;;;;,,,,&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;; ;;;;;;;''' ,,,,;;;;;;;;;,      '''';;;,,,'';;,,    ! !  l      『Set―――』
                .l   l !        ,;;''                      ;;;;;; ,,' ,;;;;;;.:.:..:;;;;;;;.:.:.;;;;;;;;;,,   ,;;,,;;;;;;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;,,,,,     '      ';;,,   !l   l
                l    l          ,;'       ,,,,,,,,,,,,,,,          ,,;' ,;;;;;;;;;;;;;;;.:.:.;;;;.:.:.:;;;;;;;;.:.:.;;,   ,,,,,,,,,        '''';;,,,,;;;;;;;;;;;;;;,     ,;;''   !    !
                !    l          ' ,,,;;;;;;;;;''';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,   ';' ;;;;,;,;,;,;.:.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,;,;.:,;,;;;;;;  '';;;;;;;;;;,,    ;,,,,'';;;;;;;, ;;;    !    !
                !    l        ,,;;''   ,;''&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;'''     ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  ;;;;;;;;;,,   '';,,';;;,,';,      ;,,     '';;;,     l    l
                !    l       ,,;;;     ;''    ,,,,   ,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;,  ;;;;;.:,;,;.:,;,;.:.;;;;;;;;;;;;;;.:.:;;,;,;,;.:;;     ';;;;,,  ;,;;;;,,&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;';,&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;;'     l    l
                l    l     ,;'''         ,;;;;;;;;;;;;'       ,,,,,,    ;;;.:.:,;;.:,;;;;.:.:;;;;.:,;;;;;;;;;;.:.:.;;; ,;'   , ,,,  ';;;;;,, '';, '';;;;;,,,     ';    ;;,    !    !
                .l    !i    ;;         ,;;;;,,,;;;;;,,,&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;,,;;;;;;''  ,, '' ;;;;;;;;;.:.:;;;;;;;;.:.:,;.:.:;;; ''   ',;;''' '      ''';;;     '';;;;;;,         ;''   !!   l
                . l   ! !   ;   ,,;;;;;'''&nbsp;&nbsp;,;;;''' ,,,,;;;;;;;;;;;   ,,;;;;;;    ,,&nbsp;&nbsp;;;;;;;;;;;;;;;&nbsp;&nbsp;'    ;;;;;;;;'          ,;;'        '';;;;,       ';   l l   !
                  l  .!  !  ;,  ;;;;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;,;;;  ,,;;;;;;;;;;;;' ,,;;;;;;;;;   ,;;;;;   ,,  ,,        ,,;;,;'´  ,;;  ,,;;;;;     ,;;      ;   ';;;;,     ,,;''  ! .l  !
                   l  !   !   ,;;;     ,;;;   ,;;;;;;'' ,;;''  ,;;;;;;;;;;;   ;;;;;;;   ,;;; ';;;    ,',;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;,,;;;;,,;;;;;;;;;''';,       ,;'    ';;;        l   l./
                .   ヾ、  ヽ  ;;;,,    ';'  ,;;;;;;;  ,;;    ;;;;;;;';;;    ;;;;;;   ;;;;  ;;;;          ';;;;;''&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;   ,;'',,       ';,    ,;''      /   /
                     ヽ` 、ヽ ''';;;,   ;;  '';;;;;  ;;     ;;;;;' ,;;    ;;;;;;,   ';;,   '';;                     ,;,,;;'';;;;,     ,;   ,;;      /.//
                       ヽ ` 、ヽ;,&nbsp;&nbsp;;,  ';;;;,  '    ;;;;  ';,    ';;;;;';,    ';;,   '';,,                       ,,;;,,,,,,&nbsp;&nbsp;  ,;''    /'" ./
                         ヽ   ` 、 '''   '   ;;;;;      ';;;  ;;     ;;;;; ';,    ';;,                           ;;;;'',;;;;;;;;;;,   /   ./        『―――Anfang』
                           ` 、  ` 、   ';, '';;;;,,     ;;;,  ;;,    ;;;;;, ';,     '';;,              ;;;,,,,;';;,,;;''&nbsp;&nbsp;;;;;;;;;''/    ./
    『告げる―――』      ヽ、  `ヽ、&nbsp;&nbsp;;;;;;,  ;;;,&nbsp;&nbsp;;;,  '';;;,;,&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;';;;,,;;'              _,,_ ,;'''´_,;'  /     /
98. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:30:03.89 ID:jtDFQ9wEo
―――『間桐邸地下』―――

                                  ,..-―――..、
                                /::::::::::::::::::::::::::\
                                |:::l:::|:: :|:::|::|\::::::\              汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
                  , -― 、__  |:::|V\|VV:::: |Oヽ、:ヽ
            , -'i´       、,-l |゙ |:::|::::::;:::::::::::::::||_|\|:::ヘ
.          /l/l_ 、ヽ.〉〉、`  |:::|、   ‐ァ    /|:::::::、:: :::ヘ
         /  \__|´‐' ̄´   _|:::|;;l≧   ./l;;|:::;;:;;:\::::ゝ          聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
      /        /――'´ ̄..|/ ∧l__ ̄ ̄ ̄|∧ ̄\!
      |       /\   \,              \===/: :|     ∧
.      \                \      /       \:::::::::::|   \  |
.         ` ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`゙ヽ、 /            \;;;/      | ∧
                               `ヽ               /∨    |  ∧
                                   ∨           /:::::∨ /!   .∧
                                    |       ,..-‐'::::::::::|,イ゙∨   ∧
                                    |, -‐'´:::::::::::::::::::::::|   ∨   ∧
                                      |::;;;;;-ァ::::::::::::::;;;;|.    ∨   ∧
                                    | ̄    |二二二|ヽ\   ∨   ∧
                                   /, -‐'´¨ヽ、_/`ー'´〉   |     ∧
                                   |  \             `ー‐|    |       .〉       __, -‐―――――ァ
                                 /∨   `ー 、_.         \_.\__/―' ̄´                     /´
                                /   |              `ー 、        ̄|    `ヽ、                    ./
                              /    .|                    `ー 、    `ヽ〉〉〉'                     |
                             /       \                        `ー 、                           |
99. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:31:53.96 ID:jtDFQ9wEo
―――『ラニ家前駐車場』―――

             ,r=ミ、
              ((      ,...........--...._, --、_,_
              ィ`:´ ̄__:::::::::.`ヽ、::...\ ゝミ::`ヽ、
         /.:,'.:::::/.::::、::..\:::::::::.ヽ:::::z≧x,)ヽ::::::.
      ,イ/.:/i:::::::i|l::::ハ::::::::ヘ:::::::::ハ:::彡イハ}∧:::::',            誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者
    /.::;'.:;':::|:::::::i!.';:::::_∨__:';:::::::::ハ:〃リハイ::ハ:::::
  .,'.::;'i::::i:::l{:::::::ll  ?::ハヽ:::::';:::::::::::::i:::/州}l::::::∧:::,
  ;::::'::|::::!::|_';ト、:l|   ヾミ__\ヽ;i}::::::|!:::}:::::::::::|::::::::::::::::        我は常世総ての悪を敷く者
  i:::l:::';.ィ'´l  ` ヾi、     .ィ≦テミiハi:l|::::iハ::::::::l{::::::::::::::{
  |:::ト:ハV|', ‐_.    l  '弋;;ソ/ノ::|l::::|リ.::::::;'.?i:::::::::|
  ',.?iハ,...;イ示  )⌒ゝ        |::::リ::::|:::::::/  .?!:::::::|!
   ヽ.`l::八´`.ゞ'    `           |:::;'.:::リ::::;:'     ?l::::::|!
.       ';::::::ハ                   j:/.:::/::イ        ?!::::|li
        ';:::::::::::..、      ' `     イ彡イ从__        ?!:::|!',
         ';ト、:::::ト、',≧:.....__..イ〃,...-‐'´ ̄',.       ?::{!. `
          ヽ ヾ≧=-     >'≦- ― -......_ゝ、    .∨l|、
                     ,〈Уィ ⌒ヽ              ハ     |リl:|
                   /-,'/       .ヽ             ∧  .,リ リ
                   |‐,//          ∧              ',./イノ'
                   V ,'          / / /          `ーt'
                   j ,′        ,' / /.ィ             .|
                  ,'/          ,'./ /イ               .|
                 ,'            ,:/ /
100. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:32:46.77 ID:jtDFQ9wEo
―――『???』―――


                   /////////////////////////////ハ
                  〈/////////////////////////////刈
                   ?/////__厶=-‐…―-: . _//////////
                    ?'//⌒ 、: .    \ _  -‐  ` ≪'///{
                     }/ィンヘ.   \: .、/;斗==x_、  \//〉
                    “y .:i{   丶    \〃{i::::::ハ}八^\  `∨
                     / .:x{‐_二, \{ ̄   Vー''ソ   {:.    :.  :.\                      ___          されど汝はその眼を混沌に曇らせ侍るべし
                   / .:ノハj/{i:ハ          ^¨´     }:.    l   :.  \___ .. -‐=ニ¨_         \
.                 // .ィ刎  vソ                  〃:.    |    :.    \    丶         \        \
                〃. : : :xイi}     ′   ,,        ,:′ハ,  |i:    :.      \    \        丶        }i    汝、狂乱の檻に囚われし者。我はその鎖を手繰る者――
.            /. : : :/. :j八       ´           / .:/  . :}/八. :  \      \    \       :.    . : 八
.         /. : : :イ  . :/|: :`: .            / .:/  . .:厂^?i. :    :        :.       :.  . :/ . : /  .:}
      / . : //. : . :/   | : : 丶: :>.-t≦′.:/ . :/      V . :    }        :.       }. :/. :/    . : ;
.  /. : .:イ  /. :/: .:′   、\: :\__厂/  ..:/ /          }/. :    }        }      }//      . : /
/ . :/ ///. ://        \ V´ 厶ィ   .:/イ          // . : /′      /. :   .:/      . : /′
.:/   厶  . :/              _厶≪ / .:/  ;′     /  /. :/ /. :      厶ァ ^        . : /:ィ′
′  .〃. :/         x‐=ニ¨       /:/    厶 -=彡   .: /  _厶-‐=ニ¨/         . : /.:/: :|
     {//        /^⌒: :>x,   /:/     〃⌒´    /  _   -‐ァ'′. :/         . : / : :/: : :
     {//        {: : : : :////ハ/:/       i|    x ‐=ニ¨. : : : / . : /      . :_    ´   : :/: : : ′
     ?          \.:///////{{.:′      }レ' : : : : : : : : : / . : /_ . : -‐          : :/: : :/

102. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:33:54.02 ID:jtDFQ9wEo
―――『岸波家庭前』―――

                                - ―― - 、_
                      ,..:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..、
                   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
                 /.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、.:.ヽ
                /:/:.:./.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.';:.:.ハ
               /ィ.:.:./:.:.:./.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.j.:.:.:.:.i:.:.l.:.:..:.!:.:.:.!     
                /.:./.:.: /.:.:/.:,イ:./.:.:.: /:l:.:.:.:/_,」.:.:.:.;.:.:.:.!     
.              ,'.:./.;.:./ ̄/メ、lイ.:.:.:./i斗イル'/.:/.:/.:.:.:,'           汝三大の言霊を纏う七天―――
              l.:/lイ:/!.: 弋 tッミ !:.:./レ1ノrヒツ,7/:./´`V
              レ'  レ'1.:.:;イ/ ̄  !:/        ̄/イ:./7  ノ
                     l:./!:l         ,          /イ- ィ'                      抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!
                     レ' l∧            _,      /!:.:/  
                            \     ̄      /イ:./
                           r'ニi> . __ . イ   /ィ::ヽ
                          ノ:ヘ〈!_         _  ノフ:::::ハ
                      /|l:::::rゝ, >r-'r<、::::::::::::〉、_
                ,...:::´::::::|l:::/ノ ! j | !   ノ::::::!l::::::::://:::::`::ー- 、_
      _   -‐:::´:::::::::::::::::!レ'/| lイ⌒ヽ j |::::::|l:::::://:::::::::::::::::::::::::` ー- 、
   ´ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::レ':::| ! 〉-〈 レ!.|::::::!L.//::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
103. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:35:11.12 ID:jtDFQ9wEo
                                                                              『――――――問おう――――』






ヽ、__    ヽ、                                    ....|                        /                      _ 、                                                  |                           イ         ___ ,.イ
___\:::::`:::::`ヽ`:..、                             .|                    /            ,              ゝ 、                                               |                    ,.イ/// ̄ ̄.:.:.:.:.:.:ノー 、
:::<::::::::_::_:::::__:::::::ヽヘ                         .|                   ,’          /                 }   ヽ                                              |               ヽ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:___ノ.:.:__ノ.:.:.:.:ニ=ー
:::::::` ̄::"::ー:::、::、:::ヾ:ヽiヽ                     ....|                  ,         /    /`            }     、                                        ...  |                |/.:.:.:.:,.イ.:.:.://.:/.:.:.:.:.: ̄ ̄ ̄.:.:>/
:::::::::::::::::::::>::ー:、:、::::::::::::レ/                 .....|                ノ        ,     /          ;    ,ノ   }   、                                      ....  |             \ヽ//.:.:.:.:.:ノノ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>.:.:.:// イ
:::::::::::::::::::::::>ーミヘヾ:∨/:i                   .....|           _ノ _      彡     ノ         ;   ,  'ノ    .}   、                                     ....  |                ∨.:.:/ノイ!      彡──  ´.:.:.:.//:.:/
::::::::::::::::二::ニ::ニ> `"ヾソ:ノ                      .|                  {  ⌒ ̄} _ノ.,   ―---/, /     ノ  乂_                                      .  |                 i/ヘ    }}      ミ二ニ.:.:.:.://.:.:.:,イ
:::::::::::::::::::::::::彡" ー、,.     i                      .|                  .}    ;  ,{     〉、ノ弋ヤリ`/  _./  ノ                                             |                 /  |//厂`    ヾ:.:.:.r-く.:.:.:.:.:.:/.:.:.j
::::::::::::/⌒;彡"     ≧r,、_ ',                      .|                  ,i  ノ-  lヽ  (  丶、`¨ / "  (l¨∨                                        .  .  |.               /  /              ∨/⌒ ヽ.:.://.:.: /
:::::::::::{/:ソ"′        `'ヘ 〉                     |               ー= ’\   \\}                 〉  `                                              |                ヽ    ,,ノ            ヽ丿 丿´.:./.:.:.:/
::::://!ヘ:)                 ヽ                      .|                         )   、}´ 、       _   ,                                                ...  |.                /                      __ノ.:.:.:./.:.:.:./
/// `て                    \                   .|                        /ヘ∧|__  `.  .、    ノ                                                  ...  |               /                        Xヽ.:./.:.:.:,.イ
::://       i            _    /                 ....|                      < ヽ       ̄∥ ー≧{ヘ- ..____                                ...  |               `ヽ                      | |   ヽく::::::ヽ
:∨         、              `ゝ                     ..|                  <: : : : : ヽ      ∥        ll  |: : : : : : : : : : ⌒ヽ、                            |                  `<   ̄               | |      l ヽ:::::::ゝ、
               \          ,`                     .....|            <: : : : : : : : : : : ヽ   ∥          》ヘ: : : : : : : : : : : : : :\                    .  .  |                     ',            イ   / ¨      l   `く:.:.:.:.ヽ
`"''ー-、、,,,_    ヽ:\     !                         |      <: : : : : : : : : : : : : : : : :丶.\         /  |: : : : : : : : : : : : : : : :\                      |                      ',    .. 、´  ___./───-ュ   \:.:.:.:.\
::::::::::::::::::::i;;丁`'┐ " ̄´                       ..|  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ.   \   /    .l: : : : : : : : : : : : : : : : : :\                  |                        ̄   」¬|::::::::::::::::::::::::::::::∧     \.:.:.:.:\
::::::::::::::::::::l;;;;|:.:.:.:.|i〕                           ......|./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i、     `       l: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\               |                            | | ̄|:::::::::::::/  ̄ ̄ ̄ >ー-::、:.:.:.:.:ヽ.
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:二7==l、,_                            .||: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 冫=-  .._ - "l、: : : : : : : : : : : : : :> ´ `゙        . .    |                            ,| |⌒トー、//   .:/ ´          `ヽ、:.:.:.ヽ.


104. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:36:22.11 ID:jtDFQ9wEo

                                                                                                              『――――汝が、我を招しき――――』







/         /    r‐' _,、/⌒`ヽ、-、    `ー、  l    !  )   /ヽ  |  ノハヽ            .....|    ._  イ´-‐_ニ=‐ ¨~    _.,,,,,,,,,,__  ``ヽ、ヽ、    ヽ       `'i   ,,             |                                  トヽ、 ,ィ'⌒`ヽ.             ./;;;;;;;;;:/
          /-'ヽ┴/´, -― 、        ヽ`ー―-、_ヽ`ヽ (_ ハノ  )ノ // ノ/           ..  ..|.    ヾ、ニ=‐´‐                ¨''''-:; _::_:.  ヾ、:ヽ   }i     ,:  i//             |         ,、          __......_   ヘ◇>'ィ::`!i::: ∧.        /;;;;;;;;;:/
     ,.. -'    ,    、/       >‐ 、   } )二ニ  ,>-、\{ |  ヽ  /ノ / ゝ           ......|ヘi      `>-‐''"     _.. ' ' ' ' ' ' '/ __  ̄ ‐- ._.、 i:i _,,.''     /_          ......         | `ヽ、_,ィニ´.....::::::::::::::`ヾ∨<.__j !:::: ∧.    /;;;;;;;;;:/|
  _,      /      )'        ヽ      `ト ノ_,,. -‐_」〔r〉'^~yW、 /  ,/ノ/               ......|.  \"iヽ´  _. - ¨~∠ -  .._   〃      `ヽ      `¨~   i: :   /            .....ト---.、i!ト、    .     :::::::‐=三三メ∧ヾ、´::::::: ∧/;;;;;;;;;:/|
,;''      /        |            }      )、/r 〔 r=、'ニミfj{/〃L_/_/ ゝ                .... |      `  ヽ|ヽ;:'' -‐  '",,,/; ;〃 、、        `  ._      _. ヘ: : .ヽ              .|.∨、.:::::i||ili!.    、  . :|:::::彡".:::::;彡"ノ:ハ:、\:::::: ∧;;;;;;;:/
'      /   ィ     人  _,.  -'ー-<八V  ィ `i,`fz)トヾミUツ_7-{⌒´                 ......|              ヽ;;;;;;;: : : : : : :/      ``ヾ‐ 、     `i::i'"    .ヽ:i`!              ..  ∨、::::i|!ili!.    .ヽ ::i!::;':::::;彡':::::彡':;i:i:i:::ヽ':::::::: ∧/|
.,:'  /,,../     ノ   {   〃_         \_} r‐- |,f?、~(ノ/ノ`    \ノ               ...... .|                  ヽ /i : : : : :l        ,匕\ ヘ  ,   〉 ,-‐ツ/                   |.   ∨ヽ|!'"´ヘ   ,.:. :::|::::::‐=彡'.::::彡;i:i::|:、:::::::::::::: ∧
_/` ーィ‐'´        l        `=         }{ =  ヾジ”「ヾ´                          ...  .....|                   ` .i :    , l    ゝ 弋_.)`1}`/、'"`イ=,'´/ゝ                   .     ! :::゙i     _∨_;::. ::∨:;ゝ、彡'::::;:':/;:::!;;∨:::::::::::: ∧|
        /、  }  \  人              `ヾハr=ヽ}   ヽレ }                                ..|    iヽ                i,. , ;  l           ¨~/〃|  |)/ i'/、  ,、              ....     ∨::|  _,/_,イ、 :::.:::::∨´';ヽ::/::/::/:'ノ;;;: ∨::::::::::: ∧|
        |  ( ヽ ノ ー フ`‐ 、       ) ノ〉Yミ  ヽ} 、     ノリ                             .. ....|    ,'; ; ;ヽ              ゝ   l>''ツ  /    〈.  |  |`  i  ヽ' .ヘ/          ..      ∨`y'ィ'ソ' ヽ.::::::::::ヘ、 /.:':::/:::::://   ∨::::::::::: ∧|
      ノ  ) (   l  ⌒L_    `ーァ(´ ̄  `ヾィ"  `,   l |                 . .. . .    .. .. .. ..|ヽ''; ; ; ; ;ヽ             i/|》//  _..  '"^i    |   |  /                      ....       !::ノ         ヽ:::::::::::トヘ、:::::::::::/.        ∨::::::::::: ∧|
    /  , 'r ) 〉⌒ヽノr'     ̄)(´ \        ノ i     l  ノ }                                 | ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ              |/!i    '"_.        ¨-''¨./i                        .       |/           ヽ::::::::::l    ゛゙ヾソ;、         ∨::::::::::: ∧|
{{ツ l ( (  人    〉、  、_./ `ヽノ_ン' ̄´| , '、、 ! ,' ノ                                  .| ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ              |    <ニニニニニニニフ ./: i                        |        !`ヽ、,-‐'    |!::::::::::l         ヘ、__.     ∨::::::::::: ∧
::..`ヾ、 乂 `   /´ `ー- メ、_ノ/          l      ノノ }                                    |;、 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ            i/i    ̄¨¨二 ̄ッ./ : i`, ,、                            | . ::::`、      |!::::::::::|  _,,..=='‐―‐|      ∨::::::::::: ∧|
O:::::..ヾ、、  `ソ`  、_    ノ  ノ/、            \,ノ <  `ヽ, __,、                          .| 三ヽ、 ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ   iヽ        i/ゝー壬フ: : : :i/ :,ゞ; ; ; ;ヽ                 |        | : :::: ハ__,.'´!:::::::::::l´: : : : : : : : :,;,;|_      ∨::::::::::: ∧
:::::::::::......`゛'==、、,_  ̄ン=、ノツ                l´     ;    |;  /                          .| .三.三ヽ、; ; ; ; ; ; ;ヽ/; ;i         i,/  : : : : : : : : : :ゝ; ; ; ; i            tJJ          | : :::: |;;;;;:/,;i!:::::::::::!: : : : : : :,;,;ィ、:::::ヽ._    ∨::::::::::: ∧


105. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 05:37:22.10 ID:jtDFQ9wEo
                          『――――ご主人様ですか?――――』


                                ,ィ,
                              .v': i.                            .,
                              ノ: : ヘ.                       /(
                              i: : : i:ヽ.                  /:.:./´                  _...........
                              j:_)Y゙i: :ヘ         __,/:.:.:.:.イ               .  "´. : : : : : : : .`ヽ.
    ハ              ト、      -=, ゙ 人: : ゙、   ,ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:)          ,/      . : : : : : : : : : : .゙ヽ
    i: `ヽ、         ヘ:.\    メ,,    ヘ: : .∨:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:イ          /          . : : : : : : : : : : : : : .`ヽ
    ヘ: :ヽ: `.ー-.、  〈:.:.,.-`‐.v'-―-、i: : :.トく`´ ̄`ー、'′,-――,-ゞ   _........,: : : : : : : : : : : : : : : : . ゙ヽ.
      ヘ:-=ヽ: : : :`>'.:    ,          `ヽ、i:. ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ __./´  `ゝ'´    .;'": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .゛ヽ
        >廴.`ヽy'.:::     /:.  、.      、.   ヽ  .゛、:.:.:.:.:.:.:.:(.. .`ヽ、           ゞ-‐ー、. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ.
         ∠,  '' ./.::::     :i::::. . :ト、、    ヽ、 `ヽ、.:∨:.:.:.:.:.:.:`7:::...  `ヽー=...__ ,     ヽ.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ.
           '´j,_ノ:;::::  .:  :;|:::::.:. :}__心:.__ト、、ー、ノ::∨:.:.:.:.:.:.(:::::::::::.....    `ヽ‐'´         . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .゛、
            ー=..イ::: .:: ,'_/'!:::::::i:i´,二、ヾ`iヾ、 ..`ヽ.i:.:.:.:.:.:.:.メ、:::::::::::::::::......   `ヽ.        ゛、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .ヽ.
           /,:.:.i::::.:::://゙ヽi:.:,イノフん゙`}ヽ:i:::.. ..  、::`ヽ、:.:.:.`i  ヽ::::::::::::.、:::::....   ∨        i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .゙、
          '⌒ト、:ii、::::,'V/灯ノ '′ 込丿j人::::.. ::...ヽー-=-:.:|     `ヽ、::::ト、::::::::....∨       :.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :゙:.
            ノ:;'´i!:、::i:::ヘ.じ,                 ,X::...:::::..`ヽ、:.:.:.:|         ヽ::i  ヽ:::::::: |        :::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ::.
      ,,'´゙ー/ .::::::::/)!:::人 ` 、.-‐vフ      ,  ,.ィ=ヽ::、:::ヾ、ゞ´`        丿ノ    i::::::::;        .::::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :i
  ,'⌒  ./..::::::::; ' ./,::::::::.>、`ー'. - ―く'彡" ̄ヾ、、::::i `ヽ    ー=-‐´  _ノ::::::/        i;;::::.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
  し ./´ ..:::::::ノ  ノイ:::::::::::|   `'´          ー、'三ミiヾ:::|            、__..ノ:::::::/        ノ;;;;::::...: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
     i .::;イ::::::,'  ´   |::::::::::、!  {            ヽ.  `ー-゙ノ'リ‐-、         ` ̄ ̄´    ,ゝ ".:;;::;;;;;;:::::;;;:::.: : :. : : : ::.. : : : : : : :: : :.:::;;;;;i !
     |::,' .|:::::,        !::i!:::::|ヽ 人             `、     ハ    、 ヽ                /;;::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::;;;;;:::. : :::. : : .:::::::. : : : : .:: : .;;;;;;ノ,'
     ヘ! .ヘ:::i        ヘ:!、:::!      ヽ.           _,.゙ヘ,ヘi    |   i        __/____;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;:::::.:.:::::.::.:..::::;;::::;:.: : :.::::;:;;;;;;;ノ ,'
       `  `ヽ.        ヽ `ヽ      i `ヽ.    //´    ,〉-、i . ノ   ,ゝ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:.`:.ヽ.__::::::::.::::::;;;;;;::::::::::::;;;;;;;;ハノi ノ
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メディア「チェンジ!!返品!!リコール!!クーリングオフに決まってるじゃない!!」

貴方「え!?ちょっと姉さん!!」

キャスター「ミコーン!!酷いですよ!?いきなりなんてこと言いやがりますか!!」



聖杯戦争…開始?

113. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 16:03:56.27 ID:jtDFQ9wEo
閑話休題~ショタ貴方のフラグフラグ愛憎劇場~

朝:

メディア「はい、あーん♪」
貴方「もう僕子供じゃないってば!」

登校:

一成「やはり、お前と朝の登校は気持ちがいいな!」
貴方「うん!一成は早起きだから助かるよ」(ニコリ

一成(何故俺は…10年もずっと彼に胸の高鳴りを覚えるんだ…!)

SHR:

士郎「いつも手伝ってくれて悪いな
貴方「ううん、だって士郎一人じゃ大変だもん」

白野「あぁ、全くだ。一人でやるより三人でやれば早く終わる」
白野「それに俺の親友が困ってるなら助けなきゃな」

貴方「ありがとう白野」

昼食:

凛「遅いわよ!」

貴方「ごめんね!はい、ラニ」
ラニ「ありがとうございます、美味しいカレーパンですね」

貴方「あ…僕の分買い忘れちゃった」
凛「もう…仕方ないわね。ほ…ほら!私のサンドイッチあげ…」
白野「全く仕方ないなお前は…ほら、俺のおかずだ」

白野「欲しかったら、上目使いで懇願しろ」
貴方「うぅ…お願いです…いやしい僕にお恵みを…あーん」

ラニ「持っていかれましたね、凛」
凛「納得がいかない」

部活の時間

桜「先輩ー!やっと会えましたー♪」ギュー
貴方「く…苦しいよ桜!」

凛「ちょっと!貴方が苦しんでるでしょ!」
桜「姉さんもやれば…あっ」(察し

凛「…表出なさいよ、桜」
桜「表出ようが出まがいが変わらないと思いますけど?」

貴方「ふ…二人とも落ち着いて!」

ラニ「白野、お願いします」
白野「おぅ任せとけ」

白野「おい、こっち向け」
貴方「どうしたの、白n!?」
白野「相変わらず可愛い顔してるじゃないか、なぁ?」(アゴモチアゲ
貴方「く…苦しいよ…白野ぉ…」

凛(顔がゆでだこになる音)
桜(鼻血が出る音)

ラニ「状況は完了しました」
ラニ「桜、凛、一枚500円です」



キャス狐「一緒に寝ましょうご主人様ー♪」
貴方「えー!ダ…ダメだよキャスター!?」

メディア「ちょっと!貴方に触らせないわよこの女狐!」
キャス狐「女狐で結構ですよーだ!この年増」

メディア「…殺す!」
キャス狐「やれるもんならやってみやがれです!」

閑話休題終わり
117. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 16:44:54.38 ID:jtDFQ9wEo
1日目

同じクラスの僕と白野は放課後早速、部室に急行した。
部屋には既に、僕と白野を除く全員が集まっている
僕は白野と一緒に入学の際に一つの部活を立ち上げた

穂波原学園オカルト研究部
部員は全5名

部長は岸波白野  
10年前から僕の親友だ  
ずば抜けた行動力と不思議なカリスマで
僕たちを引っ張ってくれる存在だ

副部長は僕
特に説明はいらないから省略するね

部員その1は遠坂凛
総合力学年一位に相応しき頭脳と美貌を持った才媛
彼女も10年前からの大切な友達だ
最近、僕は彼女にキツい態度を取られてる
怒られるようなことをしたのかな?

部員その2は間桐桜
彼女はこの部活の唯一の後輩で彼女もまた10年前からの友達だ
いや、友達と言うよりは僕にとっては妹みたいな存在だと思う
桜は弓道部と掛け持ちしているからあんまり来れないけど
それでも僕たちの大切な部員だ

部員その3はラニ=?
彼女もまた10年前からずっと一緒にいるかけがえのない存在だ
凛が総合力で学年一位と評したのは、凛でさえ彼女の頭脳には勝てないからだ
10年前と比べるとなんというか…すっかり世俗に嵌ってる
何かに付けては僕と白野をくっつけようとするのはなんでだろう?
以上が、僕たちオカルト研究部…通称オカ研のメンバーだ

次に、オカ研の主な活動内容は表向きはその名の通りオカルト研究だ
この冬木で起こる怪異を調べること
でも、そんなことは単なる建前で本当の理由は2つある

1つは僕たちの溜まり場だ。
活動時間も特に決めてないし2つ目の理由が無い限りは何やっても自由だ
白野とラニは別々でゲームしてるし僕と凛は魔術書を読んだりしてる
後は、たまに来る桜とおしゃべりだ

さて…さっき話した2つ目の理由…聖杯戦争の準備だ
本来は60年周期で行われる聖杯戦争だが、
何故か今回に限って10年後の今年となってしまった
それをお姉ちゃんから聞きつけたとき、僕は決心した

―――また、皆と会いたい

これはもしかしたら、僕の傲慢かもしれない
それでも僕を助けてくれたあの英雄たちに―――

今度こそ、お礼をしたかった
今度こそ、皆で幸せになろうと思ったんだ

今、僕たち五人の手には令呪がある。そして―――

凛「セイバー」
桜「アーチャーさん」
二人に呼ばれて実体化したのは白銀の騎士と赤き弓兵

ラニ「ランサー」
白野「ライダー」
二人が名前を唱え、現実に現れるのは青き槍兵と赤き外套を身に付けた騎乗兵

貴方「キャスター」
僕は彼女の名前を呼んだ。霞が掛かった魔力が集合し形を成すのは妖艶な獣耳の魔術師

部室のソファに座る僕たち五人の後ろに侍るのは
過去未来を超越して現代に招かれた五騎の英霊

そうして…一騎の英霊が大いに哄笑した
ライダー「さぁ!余の軍門に下り、共に聖杯を栄誉を分けようか!ハッハッハ!」

やっぱり、彼は彼らしかった

一日目:終了
121. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 17:44:02.66 ID:jtDFQ9wEo
二日目:開始

まぁ…結論から言うと僕の考えはチョコレートパフェに蜂蜜と餡蜜をぶっかけるくらい甘いものだった
ライダー「ふむ…なるほどな。お前さんの考えは確かに立派だ」
ライダー「だがな、余もそして他の者も英霊じゃ」
ライダー「余のように聖杯に臨む願いもあれば」
ライダー「ランサーの奴のようにこの戦争そのものに願いを託す者もおる」

ライダーの言葉は僕が何も言えないくらいに正論だ

ライダー「それに、お主の仲間以外にも聖杯に望みを託す者がいるなら、お前さんはどうする?」
ライダー「まさか…皆で仲良く聖杯を遣いましょうなんて言うまいて?」

僕は何も言い返せなかった
僕は忘れていた。聖杯戦争は僕たち五人でやるものじゃない
聖杯戦争は七人のマスターと七騎のサーヴァントによる殺戮劇
それが本当の聖杯戦争…

ライダー「まぁ余の軍団に下るのであれば問題はないがな!」
ライダー「余は今のお主が聖杯に相応しき格とは思えんなぁ」

僕の考えは甘かったのかな…それはそこにいる誰もがそう想っているのかもしれない
それでも…僕は―――!
そんな僕の想いを代弁してくれたのは、意外な人物だった

キャスター「あぁもう!黙って聞いてれば融通の利かない筋肉ダルマですね!」
キャスター「本当…お脳まで筋肉になっちゃってるんじゃないでしょうか?」

僕の後ろから肩に手を乗せてキャスターは弁護する

キャスター「ご主人様は、凄惨な戦争の中で誰もが笑える幸福な道を模索しているのです」
キャスター「それは誰もが通ることを躊躇う茨の道、誰もが諦める高くそびえる山の道」

胸がちょうど僕の頭の位置にあるからうまく振り向けない、でも一瞬見えた尻尾は…とても膨らんでいた

キャスター「それを恐れることなく進もうとされるご主人様に、自分の自己中押し付けて」
キャスター「挙句の果てに相応しくないから止めろだなんて…」
キャスター「あまり調子乗ってると二度と征服出来なくしてやりますよ。この赤ヒゲ筋肉ダルマ☆」

あぁ…きっとキャスターは、僕の為に怒ってくれているんだ
…だが、部室の空気はとても張りつめている
今にでも…火蓋を落とすタイミングを誰もが待っている

白野「さてと…もう部活の時間は終わりだし…帰ろうライダー」
白野の一言が切っ掛けになった
凛「そ、そうね。さぁセイバー帰る準備をするわよ」
桜「アーチャーさんも一緒に帰り支度の準備をしましょう」
ラニ「ここから帰宅します。ランサー」

皆が帰っていく中で僕は一人ソファに座ったままだ
皆が気を利かせてくれているのに…やっぱり僕はダメなのかな?
僕は遠からずショックを受けていた
仕方ないとはいえ、『セイバー』も『アーチャー』も『ランサー』も『ライダー』も何も覚えていないのだ
僕たちの絆を作ってくれた英霊たちは何も覚えていない…その事実が僕を打ちのめしている

僕と対面するように腰を落として、僕の手を握ってくれたのはキャスターだ
キャスター「ご主人様。あんな筋肉ダルマの難癖なんて気にする価値ありませんよ」
キャスター「ご主人様(マスター)の選ぶ道は  いつもピンポン大正解に決まってるんですからっ!」
キャスター「迷う必要なんてまったくないんです」

僕を優しくあやす様にキャスターは僕を慰めてくれる
キャスター「まったく。老兵は馬に蹴られてただ去るのみ、という言葉を知らないんですかね?」
キャスター「……あれ?  ちょっと違いましたっけ?」

僕はキャスターの冗談に笑った
そうだ、僕が諦めちゃいけないんだ
10年であの絆が失われたのなら、また作り直せばいい
新しい絆を以って今度こそ皆を幸せにするんだ

僕は、キャスターの頭を優しく撫でた
貴方「ありがとう、キャスター」
貴方「僕は諦めない」
貴方「最後の最後まで皆と一緒に…キャスターと一緒に頑張るよ」

僕は笑顔でそう答えた
何故か…固まっているキャスター…
どうかしたのかな?

直後コンマ:キャスター感情判定
成功で…

126. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 18:05:28.56 ID:jtDFQ9wEo
ショタネタ切れの為に代わりにこっち


―――僕が綾香と結婚して5年が経つ

高校を卒業してすぐに入籍した

結婚式はまだ上げてないけれど、それでも幸せだ

屋敷には僕と綾香と愛歌と…

僕と綾香の愛の結晶だ

今日は久々に仕事が休みだ

僕は、2歳になる我が子のほっぺを軽く触る

可愛いな…本当に

あの日、僕の人生が大きく変わったような気がする

気がするなんて曖昧な言葉を使っているのは実感が無いからだ

僕はある病気に罹っていた

それは不治の病とも同列にされるほどの難病

だが、それはあの日を境にして快復してしまった

何が原因で発病したのか何が原因で完治したのかもわからない

ただ、多くの幸せを引き換えにしたのはたった一つの大切な何か

また…記憶に靄がかかる

思い出そうとすると、まるで世界がそれを許さないかのように阻む

僕は息を吐いて天井を見上げる

今の僕は幸せだ

それは…とても良いことだ

そうして、目線を下に下げると愛しの息子と目が合う

ずっと僕を見つめる息子

はて…?こんなに見つめられることはあっただろうか?

そして、1秒後…僕の人生において最大限の驚愕を知ることになる


息子(?)「よぉ!久しぶりだな兄弟」


―――しゃしゃしゃ喋ったー!!??


脊椎貴方アフターストーリー  ~貴方「お前が生まれてもう二年か」  息子(?)「妹はよ!はよ!」~

129. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 18:26:39.45 ID:jtDFQ9wEo
綾香「あら、貴方どうしたの?」
貴方「え!?いや何でもないよ!」

僕は息子を勢いよく高い高いする

貴方「ほーら!高いたか~い!」
息子「きゃっ!きゃっ!」

そんな親子の愛の劇場を見て綾香は笑う

綾香「もう、今日はお姉ちゃんも遊びに来るんだから」
綾香「あんまりぐーたらしてたらダメだからね?」

うんうんと頷く貴方

息子「ううー!」

元気に頷く我が息子
そうして部屋を出る綾香

息子(?)「でさぁ、マジ久々だな兄弟」
息子(?)「うわぁなんか昔より老けてるし」
息子(?)「あぁでもお袋はなんか美人じゃね?」

僕は頭を抱えている

一体これはなんだ…解らない…
だから僕は…何をしようとしたんだっけ?

息子(?)「あー!なんだよ兄弟まだ癖残ってんのかよ」
息子(?)「ったく仕方ねぇな」

なんかよく解らないがお前の所為だからな!

貴方「っていうか…お前、息子だよな?」
息子(?)「正真正銘、親父とお袋の血が混ざっておりますが?」

貴方「お前…何歳だ?」
息子(?)「二歳」

貴方「幾らなんでも二歳がそんな喋り方するか」
息子(?)「今の二歳児は流ちょうな日本語がトレンドだぜ?」

貴方「え?それ本当?」
息子(?)「ウッソー☆」
息子(?)「っていうかアイツらおかしくね?何喋ってるかわかんねーから意思の疎通とれねーし」

そりゃあお前からしたらな

貴方「頼むから綾香にはその喋り方はやめてね」
息子(?)「余裕余裕!俺のベイビープレイまじで上手いから」

なんだろう…この子を綾香に合わせたくないんだけど

貴方「っていうか…お前はいつから喋れるようになったんだ」
息子(?)「多分今日じゃね?」

アバウトすぎませんか?

息子(?)「なんかこう…神様的な感じなのが『今日だけ特別でちゅ…tt』」

ストーップ!それ以上はいけない!
それ以上は色んなものを敵に回すって!

息子(?)「まぁなにはともあれ、これからシクヨロな!兄弟!」

何をよろしくするんだなにを


132. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/28(日) 18:50:18.94 ID:jtDFQ9wEo
そうしているうちに玄関のチャイムが鳴る

愛歌「ごめんくださーい」

どうやら、愛歌が来たようだ

貴方「頼むから愛歌の前でも禁止だからな」
息子(?)「わかってるわかってる」

そうして僕と綾香は愛歌を招き入れる

あれから5年経つが愛歌はあの頃のままだ

本人は特に気にしていないらしいので突っ込みはしないが

愛歌「あー!息子くんだぁこんにちはー」
息子「あうあうあー!」

二歳児を見事に演じる息子、いや二歳児なんだけどね…

綾香「お姉ちゃーん!ちょっとこっち来てー!」
愛歌「ちょっと待っててお姉ちゃーん!」

そうして僕と息子の二人きりになる

息子(?)「なぁ兄弟」
貴方「な…なに?」

息子(?)「マナ姉とヤッたの?」
貴方「おい!」

息子(?)「いやだってお袋に手を出しといて他にも出してないハズないじゃん?」
貴方「出したない!本当だ!」

息子(?)「さすが兄弟ヘタレだ」
貴方「出せるわけないだろうが」

有り得ざる息子とのやり取りの後で綾香が僕たちを呼ぶ

綾香「二人とも御飯よー」
愛歌「今日はカレーだよー!」

貴方「カレーだって良かったね」
息子「やぁた!やぁた!」

息子(?)(おいおいカレーとかガキじゃあるまいし喜ぶかってかよ!せめて辛口食わせろ!)

貴方(あと肉体年齢が5年か10年経ったらな)
息子(?)(グリーンカレー食いてぇ)
貴方(なんでお前がそんなもん知ってるんだ)

そうして、食事が終える

綾香「お姉ちゃん今日は泊まっていくんでしょ?」
愛歌「いいの?」
綾香「勿論、いいよね?貴方」

息子(?)(いいんじゃね?どうせ最近ご無沙汰じゃん)
貴方(やめなさいっての)

貴方「うん、愛歌なら大歓迎だよ」

綾香「やったね!お姉ちゃん」
愛歌「うん♪」
息子「やたー!」

貴方(お前、そんなに愛歌好きだったのか?)
息子(?)(別に?そうでもないけど)
息子(?)(そろそろお袋以外の女のパイオツも拝んでおきたいし、ほら思春期的な?)

愛歌「じゃあ息子くんとお風呂入ってくるねー!」
息子「じゃぶぶー!」


―――僕の息子が策士でした


~~以下次回書き込みまで、息子と愛歌のバスタイムをご想像してください~~
141. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/29(月) 21:53:44.54 ID:q/ZUN6GSo
このスレでは1時間1分で計算されます

ほらまだ20分も経ってない!(ダマレ



愛歌「気持ち良かったねー息子くん」

息子「よかたー!」

息子(?)(兄弟…マナ姉はすげぇよ)

貴方(どうしたいきなり?)

息子(?)(俺、年上が好みだけど)

息子(?)(ロリコンの気持ちが解るわ)

息子(?)(あれ?年上でロリのマナ姉って最強じゃね?)

貴方(おいばかやめろ)

愛歌「一緒に寝よ!お姉ちゃん」

綾香「今日はお姉ちゃんと寝るねー」

貴方「姉妹仲良くね」

貴方「俺は息子と寝るから」

綾香「え?いいの?」

貴方「うん、いいよ」

息子(?)(待てよ兄弟!俺の最高の楽しみを奪うとか正気の沙汰じゃねぇ!!)

息子(?)(ナイチチとアルチチの間に挟まって寝たいんだよぉぉおおお!!!)

息子(?)(兄弟!アンタ何の権利があって俺の邪魔をするんだ!)

貴方(この家では俺が法だ)

息子(?)(すんません)

綾香「じゃあお休みー」

愛歌「お休みお兄ちゃんと息子くん」

貴方「おやすみ」

息子「ねむねむー」


息子「兄弟風呂上りにいっぱいやろうぜ!」

貴方「やりません」

142. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/10/29(月) 21:58:54.39 ID:Rsk5A9spo
来た!メイン>>1来た!
143. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/29(月) 21:59:19.52 ID:+6RflzNGo
これで勝つる!(ハッピーエンド的な意味で)
145. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/29(月) 22:08:51.91 ID:q/ZUN6GSo
>>142  判定:9  結果:…
146. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/29(月) 22:09:56.52 ID:FalQU7+co
えっ?
147. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) 2012/10/29(月) 22:10:56.14 ID:wvGxQ5QSo
判定だと
148. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/10/29(月) 22:11:35.18 ID:OsOXIAL90
なん…だと…?
150. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/29(月) 22:15:32.94 ID:q/ZUN6GSo
一人称バラバラや…

息子(?)「で、どうよ兄弟?」
貴方「なにが?」

息子(?)「マナ姉と何も無いの?」
貴方「あったらマズいだろ」

息子(?)「いいじゃん、兄弟にゾッコンなんだから貰ってやれよ」
貴方「お前は、自分の親父を鬼畜にさせる気か」

息子(?)「安心しな、腹が違えども俺は弟たちを愛する」
息子(?)「でも出来れば妹欲しい妹!」
貴方「妹はもう少し待ってほしい、経済的理由で」


貴方「それより…」

息子(?)「なんだよ兄弟」

貴方「お前は本当に、俺の息子なのか?」
貴方「お前は、綾香の事は’お袋’って呼ぶけど」
貴方「僕の事は’兄弟’って呼ぶよな」


貴方「…どうしてだ?」


息子(?)「…そうだなー、うん、コイツにとっては兄弟は親父だけど」
脊椎「俺にとっては兄弟は兄弟だ」
脊椎「兄弟は思い出せないのはしゃあないけどさ」

脊椎「これだけは、替えたくない」
脊椎「俺が生まれてからずっと一緒だったのは兄弟だけだからな」

貴方「…そっか、そうなのか」
脊椎「そうさ…そうなんだ」

脊椎「なんかもう眠いわ…」
貴方「…もう寝ちゃうのか?」

脊椎「おうよ、兄弟の元気な姿が見れたからもう十分だわ」
脊椎「宿主も1日中他人を入れてちゃかわいそうだし」

脊椎「まぁ兄弟が思い出せないのはちょっとさびしかったけど」
脊椎「それはそれで幸せって証拠ことだしな」

徐々に息子の瞼が閉じていく

きっともう彼とは一生会うことは無い

神様というのはとても意地悪で、気まぐれで


そして…少しだけ…優しくかった


僕は、眠そうな顔をした’兄弟’の頭を撫でた


―――僕は、お前がいてくれたから幸せになれたんだ

―――もう二度と、忘れない


―――お休み、兄弟―――


それは、ずっと一緒にいた兄弟との永久の別れ

そして、神様が渡したのはたった1日の奇跡

たった1日の奇跡は、優しい幸せをもたらした


脊椎貴方アフターストーリー  ~~二人の絆は永遠に~~  おわり

155. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/29(月) 22:38:44.29 ID:q/ZUN6GSo
      /         /                     /∧  V \                           \\               . |         /  /    ヘ   、            ヽ    ヽ 、                    ヽ
        /          ′                  /|| V  V   ヽ     ヽ                    ヽ ヽ       ....|          /  /    //{\ \           l      iハ {                    }
.       l           |                  〃_| |_  ∨ l、    V     V     ヽ      ヽ     ?ム      ....|         '   '     i!i、 、\            i  、  l 厶!                   ?
.       |           |                  ||   l.l  \? V    ?    V     ∧       V   ヽvム   .....|        i  l!    |?| \\`    l      l   V/ ,  \                 {
.       |          ム  |  |      | l|ー1|__z?‐V    ?    V     ∧       V  ∧?  .......|        l  l?    |!!    ` >ヘ   !      !、  VL    ヽ               I
.       |         /∧ !   |        |  リ   '|.|、弋低ヘヽヽ  ∧V   V     ∧    |V   l `l...  . ..|        |  !?    !?i  _/_,xハ ?     ! ゝ、\ヽ ,?             ?
.       |         l   ヘlヽ|       |  |     ゙l   ̄ ̄`\ V  ∧V  |        |     |  V  |    ..  ...|        |  !  、   !!V /rf(_ノ !  i,    !?「 ̄`ソ ハ            |
.       |         ヽ   |  ∧       v ム                    \  | V|       |     |   ?|      .....|        |  !  i`、  ! いV  r彡゙ ! ,' l    ,   !/   r'  ノ                !
.       |      |    丶 \ハ      l V∧                     ヽl  ?       {     |   !?     .   ..|      ?j 、 、  ヽ 、 i`\     i/  !   /  ノ    ┌く      !            、
.       |      |       \__  ?    V?ム                          \      ′  / ? lノ  ..    ....|            { {   、、  \\      /'   i  /          l  j      !             \
     /      ′    !  |  l    V   ? ト、l  r                 -‐    ィ     |    ,′ リ ′    ... . .|   .           i?  `、 、 ソ`  \       ノ '      、゙       i      !            \   ̄
一 ´       /      || '.     V  ム? ヽ \、___       '´「|    |    |                  |         `:、    ゙ i,>‐-_`      /´       `    /  /     ハ              `ー-
           /         Vム  ゝ    ∨ ム`ヽ      ヽ二 ___.ニア´ イ  |    ∧   !                   |            \   iハ  ! i儿r'⌒              ,.   //    ! i  ,         |
          ,            Vム   \   V  |               -―‐  , '    /|    ′\|                ....|                ノ   }丿′ !゙┐           /   //    小|ヽ!     !   人_____
          |            lVム     \ V |                      /    /  !   |      ヽ              ......|                   ノ′    j.小        /`ヽ.ノィ    ハ !!  l    //
          |         V|Vヘ       `? 、                 /|    ′| /                        ...|                          ノ´j /7¬fチi    / ハj   /  川  '   〃
_,       !  |       Vム-`゙\       ゙l   >             ∧|  /    .l /                           .|                            ノ'    、! V    '  ヘ. {  ヘ     丿 ィ
/      |∧  |    Vム三三≧z_           >──く   ト|    ノ′                          |                                   `l  }   イ  ! ‘ !小ヘ /´ /

                          脊椎貴方イメージAA                                『ハレルヤ』&『アレルヤ』


脊椎貴方のアフターストーリーは如何でしたでしょうか?

聖杯戦争で一番頑張った幼い彼に、気まぐれと優しさを

後は、ショタを描きつつ、応募にあった小ネタを挟みます

風雲マッド城もネタを引き続き集めます

228. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/02(金) 23:27:57.60 ID:10VCeanBo
―――丘の上の教会―――


よぉ!お前ら元気にしてっか?

俺を覚えてねぇって?

おいおい、つれねぇなお前ら

大江山の快男児


坂田金時ったぁ俺のことだぜ、ゴールデン!!


っで、なんでお前が急に出て来たっかって?

そりゃあ…おめぇ…


今、俺はとんでもねぇってくらい緊張してんのよ!!


もう、独り言でうだうだ言ってねェと心臓止まりそうでよ…

え?なんで俺が緊張してっかって?

そりゃあよう…


神父「…チッ、新郎新婦…前へ」


奥の祭壇には無表情な神父

長椅子に座るのは数少ねぇダチ公

そんでもってもって極め付けなのは―――


タキシード姿で直立不動の俺と純白のドレスを着た紅い髪の赤い目の朱いお姫様


赤主貴女「…いこう、金太郎」


なんか、借りてきた猫みてぇに大人しい俺の主…いや俺の嫁さん


おう、今、俺と嫁さんは結婚式の真っ最中だ


赤主貴女アフターストーリー  ~~俺と嫁さんの結婚式~~


233. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/02(金) 23:34:00.66 ID:10VCeanBo
まぁ…なんつうか
出会いは今から数年前

聖杯戦争ってやつだ

俺こと坂田金時はサーヴァントってのをしてて
そんで、俺の嫁さんは俺を喚んだマスターだ

まぁ色んなことあって戦争は終わって
そんでまた色々あって俺たちは桜散る並木道で結ばれた

それからちょっと忙しくて
俺はアイツのことを手伝って

そうして、ほんのちょっと暇になったとき…
俺は衛宮んとこに茶しばきに行った時だった

衛宮んとこのガキが「女の子は幸せにしなきゃダメだ」

なんて言いやがって

じゃあ俺が「どうやったら幸せになんだよ?」

って返したら

ガキの妹のイリヤが「お嫁さんになることに決まってるじゃない!」

なんて言いやがって

そんでまた俺が「どうやったらお嫁さんに出来んだよ」って言ったら


イリヤ「結婚すればいいじゃない!」


ケッコンってなんだ?って思いながらも
なんかイリヤとかアイリとか桜とかも張り切るもんだし
じゃあ良いかって思って俺はアイツに言ったわけだ

賑やかことすりゃあアイツも幸せになるしな!

そんで俺がアイツんとこいって

「おう、ケッコン?しようや」

そしたら、なんつうかアイツの顔が面白かったわ

顔を真っ赤にしたと思ったら燃やされて…あっつぅ!
そしたら急に泣きそうな顔して燃やされて…あっちぃ!

今度は急に怒った顔してもっと燃やされて…あっちぃんだってば!
そしたら、今度はもっと真っ赤になって…アチチチチィイイイ!


貴女「ちょ…!あなた!いいいいい一体なにいって…!!!」

「んでよぉ、結婚ってなんだ?」


そんで今度はきょとんとした顔して…今度はあっちくねぇ


貴女「ふぇ…?」


でも直ぐにゴールデンに燃やされた


貴女「…燃えろーーーー!!!!」


おう、あとで黒焦げになりながら辞書で調べたら

契る…娶る…結納…

おぉ

それって『あう』ってことじゃねぇかぁぁあああああああああ

235. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/02(金) 23:42:35.72 ID:ujuH3/Et0
こいつ等イチャイチャしやがって…
236. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/02(金) 23:44:27.16 ID:10VCeanBo
おう…そんで4時間説教されたあとに
なんか衛宮んとこから手紙が届いてよ

アイリ☆イリヤ「準備おk」

貴女「あんの…バカ親子ぉぉおおおおお!!!」


もう部屋も黒焦げなのに尚燃やすアイツ
あー…じゃあ俺がアイツに言った言葉ってのは

そんでようやく俺も気付く
気付いたんなら最後までやらなきゃ男じゃねぇよな?


「おう、結婚しようぜ」
貴女「アンタ…まだ言って!」


俺は言葉でウダウダ言うのは苦手だから抱きしめて


「おう、お前が良いって言うまで俺は言うぞ」

「結婚しようぜ」


そうだ、言葉を知らなかっただけで
それがどういう意味だか知らねーほど
俺もガキじゃねぇ

貴女「あぅ…あぅぅ…」


耳まで真っ赤にしやがって
そんで、真っ赤なままで静かになって

貴女「うん…」

って頷いたんだ


まぁ…これが俺とアイツのここまでの話

ゆっくりと俺と花嫁が歩いてく
でもよ…なんていうかおれぁ…こーいうの苦手でよ

緊張しちまうんだわ…

さっきもよ、これの前に小便行ったときに
花嫁姿のアイツを一目見たときよ

めっちゃ美人過ぎて固まっちまった
しかも、いつもだったら声掛けるあいつも

顔真っ赤にして


貴女「お願い…あんまり見ないで」


そんなこと言っちまってよ

んで、ぎこちない俺と嫁さんは祭壇の前まで上がる


神父「この結婚に異議のある者は、今ここで、それを申したまえ」

神父「…チッ。いないのか…つまらん」


おい!今舌打ちしたぞこの神父!!

そうして淡々と聖書を読み上げていく神父
静かに聞く俺と嫁さん


そして…誓約の時が来た

239. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/02(金) 23:57:12.82 ID:10VCeanBo
神父「貴様は、今、この女子を妻として娶ろうとしている」
神父「真心から嘘偽りなく、例え燃やされ続けてもこの女子を妻にすることを願うのか?」

なんか、さっきらか人の心を折ろうとしているような気がするぞこの神父
負けねぇ…!と、俺は気合を込めてメンチ切る

「おう!」
さぞ、落胆したように見える神父

神父「貴様は、今、この男子を妻として娶ろうとしている」
神父「鈍感で女心に疎く、実は大昔にお前に似た女を愛して後悔しているこの男子を夫にすることを願うのか?」

おい神父!てめぇ何言ってやがる!あっ!今てめぇ笑ったな!
そんな憤慨する俺の気をよそに、嫁さんは静かに頷いた

貴女「願います」

…なんか慌てた俺がバカみたいだ
そうだ、俺とコイツの絆は…愛は…もう絶対に揺るがねぇ
ざまぁみやがれクソ神父

神父「ふん…では最後に…新郎よ」

なんか厳かな声して神父が俺に目を向ける、おうよ、掛かってきやがれ!!

神父「あなたは、神に従い、清い家庭をつくり、夫としての分を果たし、常にあなたの妻を―――」
だが、俺の気合をよそに神父から急に嫌な気が抜ける

神父「愛し、敬い、慰め、助けて」  /  あぁ・俺はずっと愛する、敬う、慰める、助ける

神父「死が二人を分かつまで」    /  おうよ。死ぬまでずっと

神父「健やかなときも、病むときも」  /  勿論だ。元気なときも、風邪ひいたときだって

神父「順境にも、逆境にも、常に真実で、愛情に満ち」
あったりまえだ。順境だって、逆境だって、真実だって、愛情に満ち足りて―――

神父「あなたの妻に対して堅く節操を守ることを誓約しますか」

「おう、誓うぜ」
俺の誓いの言葉

そして、次は俺の嫁さんの言葉

神父「誓約しますか」
…静かな静寂にしては長すぎじゃね?
俺は嫁さんの顔を見る

―――おいおい、なんでそんな暗い顔してんだよ
なんか、あの時…アイツが泣いて逃げ出したのを思い出す

貴女「…やっぱりやめよ?」
ほら、やっぱり…もう、コイツ泣きそうだ

貴女「だって…私…可愛くないし、乱暴だし」
そんなん知ってるよ

貴女「私…もうずっと赤い髪に赤い目だし…」
お前に似合ってんじゃんかよ

貴女「それに…ほら!私ってお…鬼だし」
だから、どうしたんだよ

貴女「ほ…ほら!結婚なんかしなくても一緒にいてくれるでしょ?」
おういてやんよ

貴女「な…なら!ね!もういいじゃ…!?」

はぁ…って俺は溜息吐きそうになる
全く、コイツは肝心な時に引っこんじまう

神父「…ふむ、新婦が誓わないとなるとこの婚儀は…」
だから、俺は、コイツが何も言えねぇようにしてやる

―――でも、結婚した方がお前が幸せだ

貴女「ん…」
祭壇の前で神父の最後の言葉も聞かねぇ
泣いているコイツの唇と俺の唇が重なり合う

※以下、その辺のあれこれは―――ズッキューん―――で省略します
245. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 00:03:51.48 ID:Y1IM3Cs/o
そうして、俺と嫁さんの唇が離れる


貴女「ん…金太郎?」


本当におめぇは仕方ねぇな


「可愛くなかろうが、乱暴だろうが、赤かろうが、鬼だろうが」


そんなの関係ねぇよ。なんも関係ないんだよ


「お前は俺が好きなんだよ。だから」


―――結婚すんだろうよ?


その言葉が聞いちまったのか

俺の嫁さんが大いに泣きじゃくる

その顛末が終わったら多くねぇ客から拍手が鳴った

なにも面白くなさそうな顔した神父の顔を見て俺はこう思うことにした


コイツがつまらなきゃあつまらねぇほど幸せなんだ


そうして、俺と嫁さんはお互い礼服姿で愛車のベアー号へと乗る


幸せの鐘が鳴る

それは、彼のセカイと貴女のセカイに向けた祝福のメッセージ


―――貴女の未来に幸多からんことを―――


赤主貴女アフターストーリー  ~~泣き虫貴女と優しいヒーロー~~

248. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 00:09:17.28 ID:Y1IM3Cs/o
                                                                        _,.-‐‐-‐''""‐-、,
                                                                      / _,.-'''"~~二ニ`ヽ、 ヽ,
                                                                  / /  _,.-'''"ノ ) ) `''i'"‐‐'、
                                                               _ ,'-,,-‐='=-ー'"",ノ /    |、 ヽ,  ヽ、
                                                          _,-7'"&nbsp;&nbsp;レ'&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;"ー''"/ /    /! i、 ヽ,   'i`ヽ,
                                                      ,,r''"//   /    //    / / /i ノノ  ||', ,ヽ   !ヽ,ヽ,
                                                       ,,ノ   ,! -‐,‐-、iヽ、_ /  ノノ.// /   |!'', | ;|ヽ |  ヽヽ
                                                _,,,..-'"     /   _,,-ー&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;、_,、.   /  _,-‐"'' レ',,!ヽ|    `,`,
                                      __,,..-‐'''" ,,-'"     /-=ニ_.    /  .i., ',ニ'''        ri' ̄'i`‐|  | |'i     'i、ヽ
                         __,,..-‐""~__,,..-‐""ノ      /  ∧/   ノi  r'iヽ,'`i'         `ー‐'′ | ,!| | |     | | |
                _,,.-‐"~_,.-'"/        _,.-'''"7、,,_ ノ   ノ∠-'",',',`!` `-‐'                   レ' | |  i.    | | |
           ,,-'"   _,.-'''"    /      ,,, ''"フ/ `'ヽ'/  _,-、,,,! し ヽ、`,             `          ノノ | |   |    | | |
        /,,-'"/       /        /-'" ./ i  ,ヘ,!/,-'"ノ    ヽ、ヽ、ヽr'ヽ,       ー--‐'''   /// | :|!,  |  / | |
     /// ,i'"         /      _,.-'"_,.-'''",  V //,,-'"          '、! >、ヽ  `ー ,,_        /  // /|| | |  し' //
  /  // /           i    ,.-'_,.-i'''/  ./      |;;i'             ,,- 〉レ‐`r,`ヽ、,,___`'''ーτ`,ノノ / |.| | .| :| /
./    ,' ,' i'            !, レ'/   .| /  /       |/         /'i^'i;;i'"|ヘ,-'" ヽ,ヽ,、  "'''-.,,   `,っ/  | | | .| |
.|    !, !  |           ./く       |i'   |.       /         /|;;|  !r'" ;  ' . ,   ヽ,ヽ,"'''-.,, ヽ,  i:::ヽノ .| || | |
|     い  |        /´ヽ ヽ     ヽ,  |.      /         / r‐'"      '::;,,  ' - .,ヽ,ヽ,∧ ヽ, ヽ|:::i::〉  | | || |
.'i,    ヽ、`、,   ///    ヾ.ヽ      ヽ,|    ./         /'"              ::::....&nbsp;&nbsp;'ヽ, ) !,   ヽ ヽ:ヽ  !,,!,,!,_|
  ヽ,     ヽ,/, //        ヾヽ       て-/         .:i                    ' ':::::..... Y') 〉,..::;;|  )'、|!,"''-、 \
    `ヽ、  /`ヽi'/           'ヽ         V         ..::|    ...                 ' :::::::: |;;|/  ..;;;;|/   || .,!,`、,ヽ, `ー
         て-、, | |ヽ,           |'、      /        ..:::::|:::::::... ' :::::. ヽ,               .|||、` ,  ノ::   || (,,_"'-、   .:::
        /| |   ''i |,  )、         ||ヽ,   /        ..:::::::|    ....::::::::::..:: )...  ..  ... _,.-'"||| `''X,     |.| 'i,, `''   .::::::
        | | |    'i i'、'  )        ||  ;  /       ...::::::::ノ::.....  ::::::::: r‐'::::_    _,,,,X\ノ||メノ   ',へ|  |  |ヽ,  :::::::::
        | .! !,    ', ',〉〈         i!   ;; ; ` ' - , ;::::;r ' i::::. :::  ::: /:::::.   `""     'ノ メ  ゝ/、       V;;|ヽ::::::::::
        |  'i, ヽr‐, ヽ,!       ,ノ    ;;; ;       :: |;;|:::: |  ::::    :ノ:: ':::::    __,,,;;;''"\ /|`'';  : i   / |;;|/ `'.::::::
        .|  ヽ, `ヽ'、 ヽ,    /      ;;;  ` 、, _ ::: Y,ノ'':::  :    |:: :::.  :::::            /    |  ;  : i   \ |;|   .::::::/
         'i,  (ヽ,  'ヽ,  ヽノ      ,;;    ';;;;;;;''''`'     :::  :r‐'":::.  :::..             ノ      |  ;  : i     ) し ::::::/


イメージAA:遠野秋葉

赤主貴女のアフターストーリーは如何でしたでしょうか?

前スレ辺りで金ちゃんと貴女のデートがみたいっていったんで

じゃあ結婚式でいいやと思いました(ぇ


それと皆さん、幾らアレでもランサーをすぐに殺してはいけません

ランサーだって生きてるんですよ!!

続いては一レス小ネタいけるです?



263. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 01:47:06.25 ID:Y1IM3Cs/o
ラ・ラララ♪

ラ・ララララ・ラ~ラララ~♪


私はハミングで声の調子を確かめる


―――うん、大丈夫


部屋からノックが聞こえる


ハサン「いもーと、いこ?」


「うん、ハサンお姉ちゃん」


そう、今日は私の大切な人の大切な日

そして…

私の大切な人とのお別れの日



プリンセス貴女アフターストーリー~~私と大切なひと~~


264. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 02:02:35.17 ID:Y1IM3Cs/o
誰かに痛いことをされるのが耐えられなくて必死に自分の心を殺して

それで、もう壊れてもいいかと思った

でも、それをいけないと言ってくれた人がいた

それを、やめさせてくれた人がいた

私にずっといていいと言ってくれた人がいた


変革した世界は、私にとって夢物語かもしれないけど

そこまでに至る過程は、私の中では色褪せない現実だ


私とハサンお姉ちゃんは手を繋いで披露宴の会場まで急ぐ

「お邪魔しま~す…」

待合室に入る私とハサンお姉ちゃんが目にしたのは


ペルセウス「二人とも可愛いね」


タキシード服を来た私の大好きなお兄ちゃんと…


白野「…」


私に笑顔を見せてくれるウエディングドレスを纏った白野お姉ちゃん

白野お姉ちゃんは病院の一室でずっと寝ていた

そして、あの日を境に白野お姉ちゃんは永い眠りから目を覚ました

お医者様は奇跡だと言っていたけど、私は笑ってしまった

だって自分で正解を言っていながら必死に否定してるんだから

ただ、本当に長かったから白野お姉ちゃんは言葉を口にしたり歩くことが出来なかった

私は白野お姉ちゃんと毎日リハビリをしたり毎日お話をした

今では、自分で車イスを押したり、表情が豊かになったと思う



「白野お姉ちゃんお姫様みたい!」


私は白野お姉ちゃんに抱き着いた

爽やかな香りは香水だろうか


白野お姉ちゃんとお話している内に…ついに時間はやってきた


貴女「いこ?白野お姉ちゃん」

私は白野お姉ちゃんの車いすを押す

ハサン「…」

ハサンお姉ちゃんは私の後ろを付いていく


265. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 02:09:51.28 ID:Y1IM3Cs/o
そうして、披露宴へと到着した私達


すでにお兄ちゃんは座って待っている

客席には私の知っている人や知らない人もいる

家族席には私の親友が座っていた

私は車椅子を押してお兄ちゃんの席に向かう

私とお姉ちゃんは家族席だ

親友「私もここに座っていいの?」

私は頷く

私と親友の女の子は数年前に知り合った

ドイツから転校してきた白い雪みたいな女の子

そして、私もオホーツク海の向こうからここに来た転校生

転校生同士仲良くなってずっと一緒だ

親友のお兄ちゃんの司会のもとで披露宴は進んでいき

そして…

司会「では、新郎の妹様よりメッセージと歌のプレゼントがございます」


私は、壇上に立ってお兄ちゃんに”最後の言葉”を告げた


「心の羽を癒やす  そよ風―――」      /  『さよなら君の声  忘れたりしない  ずっと』
                              

「桜の木の下  めぐり会えた―――」    /  『たくさんの想い出が  私を包むから…』


ハサン「いもーと…それちがう歌」       /  『さよなら君の声  忘れたりしない  ずっと』


気付いたのはハサンお姉ちゃんだけだと思う  /  『涙はまだいらない  大好きだったから』


「優しいひととき  胸を暖めたの―――」  /  『精一杯の強がりで』


今、歌っているのは司会者に伝えていた曲  /  『送り出せば  笑顔に会えるの』


「風のささやきが  微笑みを誘うの」  /  『さよなら君の声  どうか元気でいてね』


今歌っているのも私の本当の気持ち  /  『離れて気付く愛に  振り向かないで行こう』


でも…これも私の本当の気持ち!    /  『さよなら君の声  別れたくなんてないよ』


ゆっくりと静かなセカイで私は歌う    /  『こんなに悲しいなら  出逢わなきゃよかった』



―――あふれゆく気持ちに  押しつぶされそうになる―――



―――もう泣いてもいいよね  強くなんてないよ―――



ハサン「いもーと…がんばれ」



266. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 02:15:15.47 ID:Y1IM3Cs/o
もう、お兄ちゃんと会わない
それが私の決意

私はハサンお姉ちゃんと北欧へと留学する
きっかけは合唱団へのスカウト

それを聞いた親友が応援してくれた


だから、せめて私の想いを歌にして  /  『さよなら君の声  消せない君の笑顔』


私がお兄ちゃんをどう想っているのか  /  『どんなに悲しくても  出会えてよかったんだ』


それをお兄ちゃんに教えたくて

でも…それは出来ない

ううん、違う…もうお兄ちゃんにはいっぱいの幸せをもらった

だから…これは私の最初で最後の


―――兄離れ―――


「風と歌うように  どこまでも一緒に」      /  『さよなら君の声  忘れたりしない  ずっと』


「飛んでいたなら  いいな  空がキレイ」  /  『たくさんの想い出と  この道を歩んでいく』


「お兄ちゃん、今までずっとありがとう」

「お兄ちゃんがいてくれたから」

「私は幸せになれました」

「だから、今度は私が幸せにしたい」

「だから、お姉ちゃん」

「お兄ちゃんを大切にしてあげてね」


私は、私が頑張れるところをで

お姉ちゃんを応援するから



だから―――



生きて―――
            Live―――


愛して―――
            Love―――


笑って―――
            Laugh―――



―――幸せになってください―――
    ―――and be happy―――



私の精一杯の言葉が伝えたその時…

ガタン!と椅子が倒れる音がした

267. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 02:16:11.48 ID:Y1IM3Cs/o
白野お姉ちゃんがこちらにフラりと歩いていく

私まであと二歩のところで白野お姉ちゃんの身体が傾く


転んじゃう!


ハサン「今回だけは…マスターに免じて抑えましょう」


椅子に座ってたはずのハサンお姉ちゃんが白野お姉ちゃんを支える

近寄った私を思いっきり抱きしめてた白野お姉ちゃん


白野「ずっと…ずっとありがとう。私の大好きな妹ちゃん」


ずるい…

ずるいよ…白野お姉ちゃん

初めて、私に喋った一言が…

こんなにも…涙を溢れさせるんだもん…!


割れる拍手の中で私と白野お姉ちゃんは抱きしめあう


願わくば…この幸せがずっと続きますように…


プリンセス貴女アフターストーリー~~それは幸せのうた/それは別れのうた~~


269. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/03(土) 02:31:06.53 ID:Y1IM3Cs/o

                __/      /    ,   /    `丶. \      `ぐ\                                           <:::::::::::::::::::::>
               /7゚     /      /   i              \      ∨ハ                                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
             /⌒7 /   /  i/      '/|            \          ∨|                            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
           /7⌒|/   '7  │    // :|               \        マ!                           ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
           |〈    {__彡|    i    / i  :|  |          \   ヽi   l  リ              .           /::::::::::::::::::´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
          │∨ 人_,,,,|    |     │ ィ八       \⌒丶 |i   | │                      /::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::.
           |   マ{  {\|    i   /|  八         ∨抖ミ i ト   | 人                      ,::::::::::::::::::′::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::ト、::::::::::::::
           |    i{. ∧八      │ 抖芹ミ   \   ?:℃犲  │ | ヘ、                 .:::::::::::::::::::;::::::::::::::::::::′::::/'Y:::::::::::::}: :Y:::::::::ハ
           |    i乂__〉i∧   ∨V |h::℃  \  \八_ソ リ/   |小|  \_            /:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::|::::::::/ : ! !:::::::::/_,}:::::::::::.
           '     |  | ト{.ハ    小乂_ソ        .  )  ー彳  /!|│                ノ::::::::::::::::::::::|::::i:::::::::::::!__ /_ノ | |::::::/: : : :|:::::::::::|
            '    |  |__〉\ム   i八  ー''             ""从/i/川                \::::::::::::::::::::::::::!::::!::::::: ̄レ': : : : }::::::/ 丐ハ !:::::::::::!
            ∨ i |  │| | i∧  ヽゝ""      ´ )      イ!/|   ∨|ノ                /:::::::::::::::::::::::::!::::!:::::::::::Y丐ハ : ハ::.イ 弋:り |:::::::::::i
              ∨ i  │|_| レい      ≧=-     _. イ | |i  |  |/7j              . .ノ:::::::::::::::::::::::::::|::::|:::::::::,代じり //: : : 〈 : : :!:::::::|::|
                Vi   八/ 人 \    \__    〈_,/  | |i  |乂}∨                   フ:::::::::::::::::::::|::::|::::::::::ハ: : : : : : : : : : : :ゝ /!:::::::!::!
                 \/ ん\,   \ハ    厂\ / )   ゙ |i 〈〈|∧|\                /:::::::::::::::::::::::ハ 小::::::::t ゝ: : : : : : : : _: : :/::|:::::::|::|
                    ){゙\く\_  乂  ∧   ,厶,,ニつ、リ  ?/`\〉          .  /:::::::::::::-   <人.|::!:::::::ト 。 : : : : : :´: : : ;へ:!:::::人!
                       \|〈〈「\>>∨    / く>//)__ノ'/      〕                /´: : : : : : `ヽ:}人:::::| : : > 、ー 、-r ´ : : |/
                          ?」\.\人_{{\/   ゙/∧_厶イ厂|                 /: : : : : : : : : : : \\{: : : : : :ハ   ∨: : : : ::Y
                           〈__⌒∨个》☆∨/__丿人  ∨   レ=…―   .   / : : : : : : : >- ─< : : : : : /: :!   |: : __}_
                        r<  ニニ} ̄У八ー==乂__,/ ( \_〉  |              .:: : : : >  ´       _  \ : : /: : :!─f´─ -: : : : : : :.`ヽ
                         マコ  /⌒7  {     ーr介ト-'⌒゙'  ノ  丿              { > ´        .<: : : : : : : \}/ : : : : : : : : : :`Y: : : : : ::.
                     x==ヘ/     /|    `⌒^7/ 仏..___彡  /                ´        ,. <  _: : : : : : : : : : \ : : : : : : : : : : .::!: : : : : : :.
                  /(_\  >、    丿        / 厂                                    ,.< : : : .::\`ヽ: : : : : : : : : \ : : : : : : : : :::!: : : : : : ::
               /        ∨  \______,/                                   ./ : : : : : :.::::::::\: : : : : : : : : : : :\:: : : : : : :::!: : : : : : : :



イメージAA:プリンセス改め竹中半兵衛&ロリアサシン


あかん、二回も結婚ネタとか

むせる

さて…明日の夜…

ついにあの男がやらかします


本日はここで終了します

お疲れ様でした



587. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:37:05.44 ID:QEi0zMIyo
小ネタ劇場  ~なちすへん~
589. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:38:49.23 ID:QEi0zMIyo



┌────────┐
│                         │
│ク    王      .ロ      │
│ラ    室       ン     .│
│ウ   .別       ド      │
│ニ   .邸       ン   .. .│
│|             郊 . . . │
│ハ             外    ...│
│ウ                   . ..│
│ス                 .  . .│
│                     . . .│
└────────┘



591. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:39:58.12 ID:QEi0zMIyo




「では、魔術協会はこの件には一切関わらない…というつもりか」
















                                                   _ ,,-r'ヽー‐-- - ,,
                                              ,,-''~    _       : : : : : ヽ、
王立国境騎士団                 /::`':::~      /;;;;;l  :::..  : : : : : : ヽ、
  HELLSING                    /.::: ト、:::    /;;;;;;;;|    ::..   : : : : : : ヽ
  『インテグラ』                   / :::  |;;\   l;;;;;;;;/      ::..  : :        ヽ
                                    /  ::::  |;;;;;;\{;;;;;;/  ,,      ::.         . . :ヽ
                                   /   : :   |;;;;;;;;;;;;;;;/  l.|ヽ, _      : : : : : : :ヽ
                                   {         |;:ト'' {  1| /ゝ,,, :::::  ::.         ヽ
                                  |        ト=、、,   |/ !'r'戈ぐ    :::  :::.    :    ヽ
                                    |  ::   :  | .,-'`'ヽ|;〈        )ヽ  ::: :::::::.   ::.    ヽ
                                .    |  :::  :  |.{       }i '`、 ,,、‐' ヾ`、:::::::::::. : :::.     ヽ
                                     |  :::  ヽ | ヽ-‐'ノ_,,          ヽ, :::::::|l::::   :::::.    ヽ
                                .     | .:::   ::ヾ、ヽ、     、-‐‐'======・~|::::.   :::::::.
                                      | :::|  ::  .::lヽ::.` ‐ 、_~      / |  .::| .|:::::.   :::::::.
                                .      |.:::|  :::   | l:::.  |:::::::::ー ‐'l/|  .::|   |:: ::.   ::::::::.
                                       |:::|:  ::  .::::|::.  :::::::  ::: /  .|  .::|/ |::: :.....
                                .       | |::  :   .:::|:::: : :. :.  :.{ '^l, .|  .::|  /`-,,:::
                                        ||::::.  _,,--‐‐-‐‐‐⊂,'~i_r|  .::|/       ~ ー --
                                        ||l:::ヾ、         _,,-  'ー―|  .::|



594. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:41:55.60 ID:QEi0zMIyo


「あぁそうさ、我々は一切合財、関わるつもりはない」


「例え倫敦が業火に包まれようが」


「我々にはカス程にも与り知らぬことだ」


「それとも、此処は私の懺悔室か何かな?」








      //             |彡へ
       /    ,  y   /ヽ|/∧ヽ\ー-、
      イ    イ  ハ イ`''y/爪.  |  ヽ ヘ
      .|ハ   |  |=| |           }  |   | |  〉      魔術協会
    ルハミヽトミ{ミチ==イ      ムイ  / j  {      『蒼崎貴女』
    彡<ニ二tテミミ、     /==ームイ / /}
    彡辷三三ツ´     (ミ、     〉彡イ j
    彡彡≦イ           <_tテ  // /'
    彡炎ミrチ.      r    〉   ィ彡ノノ
    三ミツ              イ    z彡ソ'
    彡イ  、____           j
    彡ミi    ` <ィィィヌイイヌヌヌヌヌヌヌヌヌ(:::(::)
    彡ミム    ー- 、_つ ̄ ̄Z テ ̄ ̄ ̄
    イ彡f                 /|  |
   炎彡{              /|  |  |
    ヽ、キ}.           /|  |  |  |
        > 、 __/| |  |  |  |
          イ...川川川 |  |  |  |
         /:::::::::::::::::| | |  |  |  |ー-- 、_
        /:::::::::::::::::::| | |  |  |  |::::::::::::::::::::







???「懺悔で済むとでも思ってるのか?火傷顔」

595. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:43:22.23 ID:QEi0zMIyo





「元ナチスの魔術師」


「胡散臭すぎて、異端審問に掛けるまでも無いって言ってるんだよ!」








                                            -──  、
                                        ィ:.:.;.ヘ:.:l:/==ミ\
                                      /:./          _ \:.、
                                     ,:.:/    ヽ}!i!i! / __ `ヽl:i                  ヴァチカン
                                    i::{ /⌒  、l!l! イ   oヽ  ト.                第13課
                                    lV ィ≠气 |   ≧=彡  |  )              イスカリオテ
                                    fハ     "´ |   、`      | /              『マクスウェル』
                                  八  }        丶 /    、  |’                 (
                           \        ヽ          -‐=1  }  ,:          /⌒  、  
                          ミヽY⌒ヽ.  }ト    {〈/´ ̄    ' /{          ヽ.     \
                        -‐=ヽ从     / ! ヽ.      ""    /::{    i⌒ヽ    \   八
            __      イ 人 ィ二≧=彡/l!   \         /::/{  .八      、     、   l
  ⌒ヽ   /   }    ./  -‐=彡 ⌒厂/\    ≧===   イ「:.\_ヽ   彡、    }        
     ノ  .′ / ̄ ̄`ヽ ィ: ̄: ̄:./:./{:.:.:.:≧===≦:´:.:.:.:.j!:. =ミ:.:\    \.人       l/
.    乂__}  /    >‐/:.:. =ミ:.:.:.':.:ハ:.\:.:.:.廴_/:.:.:.:.: イ/:.:.{    ヽ:.:.\_,            /{
    ⌒/ ∨    / :.:/:.:/ 、  }:.:.:.:.:}i:.:.:.:.}i:.o:.:.:.:7´:.:.:.:.:/:.:.:.:.ヽ   ′ーく     '      /  ト.
     ,厶_〈    /、 :.i/      Y^ヽ:.:.:}l:.:.:.:/:.`:.:.::/:.:.:.:.::./:.:.:.:.:.:.:.:.≧= 、            ,   / ∧
    `ト  ハ     У      /l}    }:.:.}l:.:./:o:.:.: /:.:/:.:.′:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}≧===-    .イ /0   、
    /:.:.:>ヘ.         /   ノ   人:.}l:.:':.`:.:.:./:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:厶斗1 0  /イ      /\







インテグラ「やめろマクスウェル」

596. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:45:17.88 ID:QEi0zMIyo



「ハッハッハ、脅しならもっと威厳良くするもんだな」




                                              ,.ヘ、___  __
                                        ,心、_| ハ \ミ\  \ヘ癶、
                                    /ノ ノ rミl:l:lハ   ヽ  `ヽ  \ー'\
                                  〈    /   |ジ´,,´´} /Nヽ ト,l\ V Yヘ
                                  ノ  〈l   lハ    ゞjノー--H/、|  } lハ \〉
                               // / Nゝ!'^`ヽ   ~''´_,z≧、_N | l ∧  ヽ
「このクソガキが」       /   l  {イ弓彡、ミ_j    、_´¬‐’='^j/ l  ハj)ハ
                             |   l ! トト!〃_(・'`/                ゚ // /イ 〉  |
                              \l,! ヘ|Z?彡7ヽ  r、            !イ/ /ト! }  |            ∫⌒
                                  ヽ、|ミ彡彡{                    ス//|rノ  |
                                     |lマ三彡7∠_ 二`ニー'       j/´|  !  |             ((
                                     | l∨辷/                      |   |  !  |        (  ⌒ )
                                     | ll \払      ´ ミ           /|   |  !  l      (~   ノ
                       /}           | |l   l\}                 /ケl   |     |     ノ
        ヾ 彡\  /ー'/            ! li   | l |\                   |   |     lヽ∫
        /`ヾ /   /           ノ|  l   | llハ ::::\ _ ィ      _ィ|   |l    r_i~\
     /    /   / \─‐-、_/ム|   l   l/ハ    ヾ壬/     `ヾ|   l|ハノ人、ヽ_三⌒ヽ
    |  _/    /‐ヾ、ノリ\::::::::::::::::|   l  |三∧       _ _      __,|z ニ1'\ヘ\ _`ヽ_ミリ
    ヽ    ー'´ー=ハヾ、ジ ==二_ァこ- |-¬'}^´ ̄ー´  ̄    │!  lヘ:::::::`ー--..、ル(_rヘ
      l         _/   〉:::::::::::::::::::::::/   ノ  |    /          ノ       ',   、、\::::::::::::::::::::`丶、
      |l            .ィ:::::::::::::::::::::::/  ハ/   l ─--、      く_.. --─∧ゞ ニ _\__:::::::::::::::::::::
     /::\       ´  ヽ:::::::::::::::::/{  !    _ノ|ゝヘ    `~        z‐、/::::::\ _  ヽ ム:::::::::::::::::
   /:::::::::∧           }::::::::::::〈 ノヽソ (::::||彡〈             〈ミ/::::::::::::::::::ソ フ  ノ::::::::::::::::




マクスウェル「―――ッ!」


インテグラ「…」


597. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:46:57.03 ID:QEi0zMIyo
パチパチパチ――――


「HELLSINGにヴァチカンに魔術協会」


「雁首揃えてよく集まって頂けて、嬉しいよ」



.                                    f三=、ミヾi{ノjリハ|l | l|l|! |l| l li iliヽ
.                                   ,仁ニ≧ー"'ヘ|l i i|l|  |i| | li ll トl
                                  /彡ィ',r=-_、、、  ,,jNHトl、_lトl、l |l |l|l|           ナチス第三帝国
                                  k彡イr;≦ニ_ミk==衫ニ仕ミNトl、| |l |l l|              最後の大隊
                                ,/´-ト《 '┴゚'ヾソl;=t{く(_句ヾYl}ト|l | l|l l|                『少佐』
                                j{ { rj  ` ー=彳{   `ヽ二≧'人lハlリハリ
                                ヘヽ!|          ヽ) ゝ    ` ̄    lKイナ"
                                  ト、l    ^ー‐--、、____,う フ  ム'/
                                  ヽl.         ̄`ー-          jノ
                                   」l  、                      /
                              _ノ>'´小、ヽ、            ,.   /\_
            _,.二ニ-‐フ´ /  /!|  \  ` ー --‐ '´ , イl、 丶、ト、__
    ,r‐<´         /    '   /´  |j      ヽ、     __/  ' ハl、    ヽ   `丶、     /⌒〉
  ノハ    \    /        /     jl|   ,'    jゝィ厂     ′/l∧      \      \/     /
∧丶ヽ     V           /       /リ  ;     /⌒l|      ;  / /  ヘ        ヽ     /     /、
l  l、 、 }     ヽ        /        ハノノ   /    ∧    ,' / /     ハ         \丿     厂\
、_}/ノレー‐-、\   / 、      |/'´ / ン=c'、{ヽl   ' / /        }、         レ- '⌒ヽ__  ヽ
´  /´{        `ヽV___、>--、 く   /7个i/  ヘ.0/ /         ハ       /     _,. イへ\ \
  ∧0 ノヽr─-、___)一´- 、/  ) ∨ / / jl     ∨/=-、    (⌒>‐イ    _∠´  /l  /!  \ \
  {. ハ |   {、_        ____) / /      / |      /      \ (⌒(    __`二´-‐┬' 7/l |    ハ  ヽ
  ヽ、ハ    \ ̄ ̄ - '´  /i  /    '   /  'l    /           ヽ\  ̄ヽ、   _, /  /∧リ--   〉  〉
、  〈  `>‐-`ニ>─<    !/        /    |  /               \\,_  ̄ 丿_∠´   厂丶  /  /



599. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:51:07.86 ID:QEi0zMIyo

                       >´ ̄    ー  </// ヘ |   ヽ\
                     /                     ヾ  ノ l     i i |
                  /                        ∨ / ノ|  l |ハ
        /\   /          ─ ー=ニ=‐x    ∨ / j //! |
      /  /ヽヽ/ー        _   / ̄ ̄\ヽ  ? /// ||  「やあ『大尉』、久しぶりじゃないか!」
     /  //^l  |   ̄    ─   y;  -‐=ミ、_?;ノ|//// / ,′
.    |   |;'r‐{                  |{     \{{i;jメ}zt|/// /|/    「全くあの頃と変わらないほどに君は美しい」
..  八  ヽ! /       _        {l     ⌒`ミ1厶7i^V|/
      〉、 Y         { r‐、       ヽ  __ ノ¨⌒{_ノ          「まさにヴィーナスだよ君は」
..   彡  }_j             \                      ヽ
 ̄                            ‐t=‐-      ー─一〉
─、       i                 \ ` ‐=ニ‐     r   ´
    >x、八                   \ `‐=ニソ__」
\       `>、                   `ー‐  {´
   \          `    、                 √
      \              `   、          /
         \                 `  、  ィ´




                                              _ ノ      .:.:.:l        {    \、. . . :ヾヘ:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:/:.: /:./:/:
                                             j       j!  .:.:八:ヾ:.:.:.:ヾ、、  ヘ. . : : :.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i―-、:. /:.:.:/:/:::
                                            〈      .:.}{ .:.:.{   } :ハ:  )`ヾヾヾ. .:.:.:.:j!:.:.:.:.:.:. 、Y⌒ヽヽ :.:.::/:/::::::
                                            ノ    .:.:.:.:.ヽハ {イ-ーjノ    jソ  j:.:.:.:/!|:.:.:.:.:i、:.:!ソこ}  } }/:/:::::::::
                                          γイl| .:.:.:.:.:.:.{i!i!          rュ==ァイ:/  ?:.:./:.:ンl`ヽ/   ,ノ :.:/:::::::::::
                                            ノ小从 .:.:.:.?、       イヾソ'′  ’/   /:./:.:.|!:.:l: 人   /:.:./::::::::::::/
                                                ハヽソ:.:ハネj}                     /イ : /:.:|!:.:.l いソ/:.:./::::::::::::/
「ほう…豚の癖に」                             ( {{   V                      /// :.:.|!:.:.:l  ,イ彡′ ::::::/
                                                           /                    //イi .:.:.:|!:.:.:.l j/ 'ヘ::::::::::::/
「相変わらず世辞は上手いものだ」            /_  .....:.:.:.:..               //:|:.| :.|!:.:.:.:l二二ヘ从ソ
                                                            `ヾ;    ___ ノ       //  |.:| .:|!:.:.:.:.!二二ニヾ、
「『少佐』殿」           /7                                  └彡::::: ´        /′  |:.l :.|!:.:.:.:.l三三ニニ=\
                il.、     / ハ       __                         _ ハ  ;;;               イ.:! .:|!:.:.:.:.:!三三三ニニ=
                ij  i   /ノ:/__..:.:.:.:.:.::::::ヽ               . . : :/  :∧             //i . : :,.:.:.:.:.:.l三三三ニニ=
            .   l_:l_/   /:::::ヾヽ:/:):ノ           /: : /    ://ハ、__  _ ...ィ////. . : , :.:.:.:.:.:i三三三ニニ=
            ::::::::::::::/   /::::::::ノ/-イ             /: : /  /∠二二ヽ////////. . : : .:.:.:.:.:.:∧三三三ニニ=
            ::::::::: /   :/:´  /   /    ィこ>   /  /.:.:.:.:/:γ三ヾ、 ::://///// // .:.:.:.:.:.:/:.∧三三三ニニ=
             ̄l_/   .:j  ./   /   /  ./   /  /.:.:.:.:/ ::{{:::}}: ////// /  /:.:.:.:.:.:.:/:./:.∧三三三ニニ=
600. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:54:17.98 ID:QEi0zMIyo
                      _    /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
                      i ^^´  \  \      \ ̄\
                    _人ヾ\    \  \      \   `i
                  ヘ      i \    \   `i       ヾ    i    
                |三ミ     ||||\      i    |       |     |  「昔のよしみだ」
               レ     ミ/:::::::::i       |   | |  |   |   |  
              〈      ;^::::::::::::::::::||  |   ||   ||||| | |  | |  「戻ってくるなら、快く迎えよう」
               .レ/i::::__x≠x v |  レ^,-三=テヽ//,/
                l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ"   || ノ
                ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/
                  \::|::\_:::::::_,/^|::: :::::::::  _ヘ  .| \,,,...,,
                    ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ   .|\ \:::::
                    /.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´  /||\\\
          _┌ー¨¨/  ;;`\;;::::::::- ̄:::::"    /´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´:::      ||    \
__,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ヘ||||::::::::::::::,ヘ \::::::     :|;;;;;;::::::




                        /         <  /  i           V/l  \\l
                      ./      /  /   /    /  /へ      l        \ゝ
                     /      /  /  〉l/  / ∧/   ヽ  / l  \ l  \\        
      /          ./   ,  /    l  / l  l  彳  \    V  / 丿(  ヽ\\
              / /: /  l   / .l  l  トiイ l \ イ\ /ヽ\  )    l     ト
               ィ//ィ' //  /  l  l  l∧ i li<ノ            レハ./人 l 丿 〉
    /    /   l/    i   /  ハ   r l  /ー─ヾ      ー--リ!    l/l  l/
        /      V    /l .l  l  l i Ll/ '  ̄ `ヲ        ‐- l   /l  ) /      「ふむ…確かに悪くはない案だ」
      ; ′        ヽ:/rェl \ヽ ヾ丶弋ヲフ ̄`〃    .仞 ̄ト/ レイ
      ヽ            ヾi  ハl iヽ ヽ  、ヽ‐---‐'ミ       `ー '・!                「たまには鉄火場で遊ぶと言うのも悪くは無い」
      ヽ 、      , -、‐弋     !  ` 、: ヘ`ヽ巛ミミ7        〉''' }!      /
          ヾ 、f    ゝ、::}`ー!      !`ヽ辷三彡{            ノl      |      r―
            ヽ l        `ー-l      ト、三ミマミ彡7     _ / :l     r'    _ノ
                !            l       l  ¨''‐、ミ辷/    (マ;ム::::`、l    |    l
              :::|            l       l          丶.__./::マ;ム:::::\  )  ノ
;;;;    ヽ    ::::::l            l       .l             ヽ、,:::::::::マム::::::::丿 (
;;;;;;;        :::::/\         l        !                ヽ:::::::::マム::/ _ノ
ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;::::/             l        l                /:::::::::::マッ´:/




マクスウェル「なっ!?」


インテグラ「何を!!」



602. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:56:52.51 ID:QEi0zMIyo

だがな―――


「それはもう遅いんだよ『少佐』殿」



彡|      |  |从 |   /三三  三  ヾミ=-==彡イ   ゞミヘz===彡'´: : : : : : : : : /   /
  人    リ  }、:ヾ!  |≧‐>=...,,__三  三 ミ:.、ヾー::::.,   ,ノー=='´  __,,.. z≦、: : :/  ,イ /      「ごっこ遊びをするには」
/ //:、  |  ハ \ 从 ̄ヽ.    弋 ・ テミ-ミヾ::.彡ー  イ: : : : :::>'弋 ・ ノ   ,.イ,.:彡'´/ ,:':
   ,'   ヽ{   ∧  ミ:、ミ=三`二二二二二´{ /イ:ヘ  彳: : : : ー ̄ ̄ ̄ ̄: :-=彡'.,:',.':::::      「半世紀ほど言うのが遅いんだよ」
//  ,    |ゝ'ヘ\`ヽミ:、  三  三  三  三ソ´        |: : : : : : : : :.、_          : : : /,::::::::::
/  /  .:: !|  |∧  ヾ:、ミ 三  三  三  ≧'゙          |: : : : : :            ,: : : : ::´::::::::::::        「このノロマが」
イ,:  >'リ !    ム\`ミ:、  三  三  三イ               !: : : : : : : :.       ,..:::::::::::::::::::::::::::::::  
彡'     | .|  |   ム  ヽ三  三  三  三}          i||i! |: : : : : : : : .    ,.':::::::::::::::::::::::::::::::::::      「私を誘いたいなら半世紀前にダイエットを済ますんだったな」
.        |  !  !    ム ヾ  三  三  三ソ´          il|||li|: : : : : : :: :::..,.:':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
         |i |        ハ\ミ:、三  三{             ,ゝ--<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : : ;
         |    i       |  .ヽ.゙三  三|   _         : `::::::チ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,: : : ::'
         i        |i | |    |ヘ三 三!イゝミ...,_______ ,.:` ヽ::::::::::::::::::::::::::::::,  :.,:/
         |    |!  :.  |   !  ヘ三三}_   `   。`ー-----‐ ´彡'´.:::::::::::::::::::::::::::::::::,   ;:,  ,
         |        |  |: |.   \三リ         `  ー―   ´. : ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,  〃 ,;
         |     |   |   !.: : !        \          '´: : : : : : :: :: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,'  /  ,:'
         |     i|   | i|  |            \                    j : : : : ::: ::::::::::::::::::::,'  ,:  ,:
         |     |i   |   |   !              `  .          . : : : : : : :: :: ::: :::::::::::::::::,  ,'  ,
         |      !       !::|                  `  ー―. : : : :: ::: ::::::::::::::::::::::::::::,  ,   ,



少佐「ハッハ!それは無理な相談だ『大尉』」
603. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:58:11.34 ID:QEi0zMIyo

少佐「  よろしい!結構だ!  」


少佐「  ならば私を止めてみろ!事象健常者諸君!  」


少佐「  だが、私の相手は第十三課でも魔術協会でもない  」


少佐「  そこで嬉しそうに佇んでいる男だ  」





                         /.::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::.`ヽ
                        .::::::::::::::::;i_i::::l‐i-i::ハ::::::::::::i
                      /.:::::::::::::/[l::|::::|,rッく::::::::::::::::l             _                  「いいだろう」
             . -、ー=彡'.::::::::::ィゞ从:::ゝ ̄ }i:::::::::::::l            {  \
ヽ       /  /`Y´.:::イ::::::::::(\〈{`ヽ.  从:::::::::::|          { \   \{          「何度でも滅ぼしてやろう」
  }.   /  / /人 i{ |::::::::::::.ヽ_,_-‐=-' ノ}::::::::::::..         ∧   \
  }/  / / , く   ヽ:|::::i::::::::::ト´ -‐'    ハ::::::::::::::..       {  ' .    ヽ
〃   '  / /  ノ   ノ::l::::i::::::::::}ト.、      //::::::::::::::::.\    |、  ヽ
  、        '  /ー=彡::l::::|:::::::::「\>-='/.:::::::∧:::::::::::::`ヽ| \  _ヽノ
  : .ヽ   _/         |::l::::|:::::::::lニ厶=‐<イi::::;′:ヽ._:::::::::::人   . : : : :
  : : : : : /          |:::::i:|:::::::::ト^Y^ヽ/ ノリ:::l    ::::::::ト=ニ. __`ヽ : : : :
ー-=r '      ____」::::八:::::::.∨∧.:/彡:::::;リ  .::::::::::i , , , , , /∧二ニ
ー-ァ′,.-< , , , , ,〃イ:::::ハ:::::::ハi「:.:.\l::::::i:!  .::::::::::::.  .:::::::/∧::{7 ノ
:∨   /∧::::::::::::/{ {八:' /}::::::|∧:.:.:.:.:从{八‐- ... _::::::. .::://.::::.Vくo
::::\, /.::::ヽ::/.:::::乂:/ //}::|リ{:.:.\:.:.:.:.)ヽ:.:.:.:.:.:.:/.:::::::∨ ::::::::::|   >'
o::/,'.:::::::/.::::::::::::/ //八l   》、:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:./.::::::::::::V.::::::::::l/o::
:/  /.:::/.:::::::::::::::    .::::{ {:::{   ||  \:.:.:.\:.:.:.:.:く::::::::::::::::::ヽ::::::〈::::::::::
'  .::/.::::::::::::::::::    .:::::::Vl:人 /,=    ).:.:.:.:.)ー-、:.:ヽ-=ニ二_:::::::::.\:::::
:::::::`二ニ=-、::::     ::::::::::(   //   /ー‐‐く      )'⌒::::::::::::/.::::::::::::∧::

                    吸血鬼
                                『アーカード』



「  では、戦場で会お…  」



604. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 22:58:52.77 ID:QEi0zMIyo
―――バァン…!



           r'                    i!.   /:::::::::.           //.l /  l    i                  }
          .l  ,            i      |.W、|,、r'``         ソ`¨`'' ー-/,r/l             .、 、〈
          .И             N  i, l''¨´゙::::::::::::::.                    '´\.l   ./    .i    i  }゙ヽ    「失礼、モニタ越しでも」
            {             i!、ヾ、::::::::-ー''ヽ:::::.         彡F=-ミ、  ムィ   .,   |   ハ/
             l N      、  |:::`之 ̄てうユ:::::::,.       、  '  £ユ   `ゝ  /   /|/!/        「これ以上は豚臭くてたまらんのでな」
              ゙.i `ゝ、 |\|::::::::` ̄´:::::::::::'´        .`¨     ` ̄´・  彡/ .ト,  l
             /´  i  | ゙   \:::::::::::::::::::::::::::     i:..                    //   l .i  l
           /     {  .|  i、.\`:::::::::::::::::         !::.                  //   l  !  l
         /       ヘ .|  ゝ\!\:::::::::::         ^:::`                ´〃/  .lノ.   l
        i'          `|    \ヾ!ヽ:::::       _,,,,,_                   "´,|    l      l
       .{      i      |    \!:::::::::::  、_∠r-ュ匚U ̄|ヽ、  _,         /|.   .l       l
        }      l     .|       'i :::::::    /ヽ.,イ'i       .iヘ'´~         / |    .l       .!
       ,i       l     |        |\::::/ヽ// i         .i ヘ        .イ  |     .l       ヘ
      ,i        .l    |        l.  /ヽ/ /  i__□__i  ヘ    /  .,l  j   .l        ヘ
    ./          l   .|        !イヽ/  / '´             ``.ヘ '´    ,l  i'  .i..l         ヘ
ーム           !  ,|    r' ´  )イ   ./'    ,、r - ー - 、   .`ヘ    ,l  j'   .l .l          .\
:::::::::::\_ _,、r'´::|    ` ーi'  ./{    /     _.      ヽ   ト、,l  i     l  l             \
:::::::::::::::::::::::::::::::::::|          |,r'.   |   .i'  γ´:::::::`ヽ    i.  .|   ヽ!.    .l   l               \
:::::::::::::::::::::::::::::::::::!      ,、r'       |   l    i::::::::::::::::::i.    l.  |      `ヽ、l   .l                 \
::::::::::::::::::::::::::::::::::l    r'           .|   .!,   又_:::::::_ノ    .j   | .,         i    !                   \
::::::::::::::::::::::::::::::::::!  i'              ゝ   ヽ      ̄      ノ   /          }    l`:ヽ、                .\
::::::::::::::::::::::::::::::::::l   i                \   .ゝ- ー - ´  /            j'     .l::::::::::ヽ、




蒼崎貴女「では…これで魔術協会もここで失礼する」


蒼崎貴女「王立国境騎士団の諸君…いやアーカード、健闘を祈ろう」


       _______________
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.      |:::||\:::::\\        !:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!
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.      |:::||::::::::::|::::|lll|        |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|
.      |:::||::::::::::|::::|lll|        ||]::|:::::::::::::::::::::|:::::|
.      |:::||::::::::::|::::|lll|        |:::::|:::::::::::::::::::::|:::::|
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.      |:::||::::::::::|〔 !lll!        !:::::!:::::::::::::::::::::!:::::!
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 ̄ ̄ \::::\::|::::|lll|          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          \::::`:::::!lll!
             \:::: !lll!
                \|lll|
ギギィ…

      ._______________
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
バタン…





607. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 23:12:59.74 ID:QEi0zMIyo

―――

――――――

―――――――――



キャスター「いやーさすがにモノホンの吸血鬼の前で啖呵切るのはビビるわー」

蒼崎貴女「それにしては随分と熱が籠っていたじゃないか」

キャスター「そう?でも似てたでしょ?」

蒼崎貴女「私はあんなにおっかなくないぞ」


少尉「大尉!狙撃隊準備出来てるよ!!」

蒼崎貴女「えらいわ少尉」

准尉「突撃兵いつでもどーぞ」

蒼崎貴女「もう少し待ってなさい」


中尉「’私設武装親衛隊  シュトロハイム大隊所属分隊  ’」

中尉「大尉の命令でいつでも動けます」


貴女は懐かしい軍服を手に取る

首元に光るのは鉄十字

袖を通せば懐かしい匂いがする


―――別に柄じゃないのだがね

―――大佐はナチスを愛していた

―――戦争の手段に大佐が愛したナチスを使われるのは不愉快でしょう


貴女の合図で撃鉄が鳴らされる


それに貴女も許す気はない


―――根源を諦めてまで願った幸せを

―――潰されるなどたまったものではない



夜風で外套がはためく

その姿は…その影は半世紀と変わらない



ナチス貴女「全隊…傾注!!」



~~もしも少佐が第二次アシカ作戦をしていたら~~

608. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/05(月) 23:15:13.27 ID:QEi0zMIyo
更新ないけどAA練習がてらに小ネタを挟むデス

おわり


614. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/06(火) 22:43:00.76 ID:2yPyU8/lo
それは昼下がりの午後
居間を覗くと『セイバー』が何かを真剣に読んでいました

「何を読まれているのですか、『セイバー』?」

声を掛けるまで私がいたことに気付かなかったのか
『セイバー』はとても驚いていました
直感Aでも非戦闘時は発揮されないのでしょうか?

セイバー「マ…マスター!いつからそこに!?」

今来たばかりなのですが…
随分と狼狽する『セイバー』も珍しいものです

セイバー「あ!お洗濯を畳まないと!!」

そうして、脱兎のように駆け出す『セイバー』
はて?雨など降らない予定なのに、何故そんなに急ぐのでしょうか?

ふと、私はテーブルに置かれた一冊の雑誌を手に取る
どうやら女性向けのファッション誌というものでしょうか

―――特集『春物流行先取りファッション☆』―――

特集の1ページを丸ごと飾るのは白い清楚なワンピース

ふむ…と私は考えてみる
そういえば『セイバー』は私が着ていた襟シャツとデニムしか持っていませんでしたね
それだけでは戦闘中に敗れたしては替えが無い


そんなことを想いながら、私は雑誌に載った値段をを見てみると


\12800

128000円

一万二千八百円

いちまんにせんはっぴゃくえん

訳していちにっぱー…


しまった、あまりにも高額すぎて意識が飛んでしまったみたいです
私は自分のこめかみを抑えながら財布の中身をチェックする

1000円札  <  一枚だけだよ!

無敵だと思っていた1000円札はどうやら、そうでもないようです

私は手帳を取り出し明日の予定をチェックする

3:00-3:20 起床と準備
3:30-5:00 新聞配達  3000円
5:10-5:20 朝食
5:30-8:00 コンビニでアルバイト  2200円
8:10-10:10 魚屋でバイト 1000円+魚
10:20-12:20 八百屋でバイト 1000円+冬野菜
12:30-12:40 昼食
12:50-19:00 喫茶店でバイト 5000円
19:30 帰宅

合計:12200円


手持ちの1000円札を合わせれば13200円
ワンピースを買うと残り残金400円


……
………

来週の月曜日から金曜日まで1日80円で過ごせば何の問題もありませんね


王子貴方アフターストーリー  ~王子貴方の優雅な(?)1日

616. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/06(火) 22:50:00.37 ID:2yPyU8/lo
※アフターじゃねぇよサイドストーリーだよ眠くて間違えちまったよ


2:50
目覚まし時計より10分早く起床した私は身支度を整えます

新聞配達のバイトは時給ではないので助かります

坊主A「おはよう王子殿、今日も早いですな!」

お弟子さんの一人に会釈して私は新聞社まで『飛』びます

片道40分の道も魔力放出で屋根伝いに飛べば10分です


3:30
班長「おう!兄ちゃん!今日も頼むぜぇ!」


私は班長に背を叩かれて出発します

新聞配達のバイトはいたってシンプルです

時間内に決められた件数を回れば良い

件数が多ければ多いほど歩合も増えます

私が担当しているのは400件

バイクの方とほぼ同等だと聞いています

私は、『愛馬』の顔をそっと撫でます


「今日もよろしく頼みますよ」

ママチャリ(宝具)「私の主は凶暴です」


そして、また私は『自転車』配達件数のレコードを塗り替えたらしいです


5:10
朝食、それは戦場です
私の隣からとてつもない気を感じています

セイバー「…」

私は、丁寧にされど、迅速に白米を胃に詰めます

日本では『居候、3杯目はそっと出す』という訓示があります

ということは、3杯までなら合法であるということです

といっても、私は3杯も食べればお腹が苦しくなります

なんでそんなに食べるのかといいますと


  これだけ食べれば昼食は一口、二口で済むからです  !  


そして、私は6分でご飯3杯食べ終え脱兎のごとくコンビニのバイトの準備を…


セイバー「マスター」

私は『セイバー』に止められます

「なにかありましたか?『セイバ-』」

いえ、答えは解っているのです

セイバー「いんげんがまだ残っています」


…いんげんは苦手です
618. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/11/06(火) 22:54:32.25 ID:NwLpwMMgo
王子天然すぎワロタ
620. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/06(火) 22:58:08.62 ID:2yPyU8/lo
5:30
私はコンビニで品出しをしています
コンビニのバイトは気に入っています

何故なら賞味期限切れそうな食料が貰えるからです

本来はいけないことなのですが

店長(アラフォー)「あらぁ!王子ちゃんならいつでもいいわ!」
店長(アラフォー)「その代わり、私とデートしてね(はぁと」

店長は時折冗談を嗜みますが、優しい方です

8:10
「今日はアジがお買い得ですよ」

私は営業スマイルなるものでお客様に声を掛けます

寺での買い付けを頼まれたときにいつも御贔屓しているのがこの魚屋なのですが

先日、店主が腰を痛めたらしいので、私が代わりに店番をしています

OL的な「ちょっと!王子君は私にこのアジ買ってって言ったのよ!」

三十路的な「王子君はアンタみたいな小娘眼中にないわよ!」

六十くらいな「カーッ!アタシに比べりゃアンタも小娘さね!王子ちゃん、これも買うからサービスでアタシの孫と結婚しなさいよ!」

私は笑顔でお客様の冗談に付き合います


「マダム、貴女のお孫さんはまだ六歳ですよ」


こうして、今日は完売しました

店主「わりいな!王子!これ持ってけ!」

そうして私はバイト代と秋刀魚を頂きました

10:20
次は八百屋でアルバイトをしています
ここも買い付けの際はよく利用するのですが
どうやら店主が寝込んでしまったので私が店番をしています

「本日は白菜がお求めやすくなっています」

主婦(20代)「きゃー!王子くーん!スマイルもちょうだい!」

「スマイルはサービスで0円となっております」

主婦(30代)「私もこれ買うからサービスちょうだいよ!」

「スマイルはサービスで0円となっております」

主婦(40代)「あら、王子ちゃん!これも買うから私とデートしなさいよ!」

「あいにく別料金な上に売り切れとなっております」

主婦(60代)「ちょいと王子ちゃん!これも買ったんだから孫と結婚しなさいよ!」


「マダム、貴女のお孫さんはまだ六歳ですよ」


そうして、八百屋も売れ切れたみたいです


店主「王子ちゃん、ありがとうねー。これおまけだよ」

そうして私はバイト代と冬野菜の大根とサツマイモ、白菜、ネギを頂きました


魚屋&八百屋「  王子がいれば…この商戦、我々の勝利だ!  」

イベント選択
1.このまま昼食です
2.???「なにしとくれんじゃわれぇ!」
↓3
本日はここで終了します。お疲れ様でした。
621. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/11/06(火) 23:00:38.02 ID:XcRYOFD10
2
622. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/11/06(火) 23:01:58.56 ID:+HmToA8co
2

623. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/06(火) 23:02:22.05 ID:8HAeo4Gto
2
631. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 20:30:42.33 ID:quadedeto
>>623  選択:2

王子編つづきますよー


633. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 20:42:26.33 ID:quadedeto
12:00
どうやら、予想より大幅に早く仕事が終わりました
バイトの時間はまだ50分あります
私は、公園のベンチに座って袋を取り出します

勿論、パンの耳です

まだお腹も空いているわけではないので
2.3個ほど食べれば間に合います
あと頂いた秋刀魚も食べましょう

ライター(宝具)を使って炙ろうとしたときでした

ヤンキー1「なにしとくれんじゃわれぇ!」
ヤンキー2「アニキの服に汚&#??;$※♂?? 」
女の子「ひっぐ!えっぐ!」

怒鳴り声がすると思ってその方へ向いてみると、
そこには二人の不良に睨まれた少女がいました

ヤンキー1「クリーニングだしゃありゃこらぁ!」
ヤンキー2「8200円じ&#??;$※♂?? 」

どうやら、一人は言語障害でも患っているのでしょう
ですが、最初の言葉は良く聞き取れました

8200円

どうやらクリーニング代は8200円するのでしょう
8200円と言う言葉には私も気になることがあります
私は、自分の財布に問いかけました

「これは都合がよいのでしょうか?」
財布(宝具)「王子の!ちょっとイイとこみてみたい!」

財布の中には午前中のバイト代  計8200円があります

私は、天を仰ぎます

5000円で買える服を探しましょう
別にあれにこだわる必要はありません

ヤンキー1「喚いてんじゃネェぞこんがきゃぁ!!」
ヤンキー2「アニキの&#??;$※♂?? …ぎゃぁああああ!」

不良その2の悲鳴の理由は簡単です
私が後ろから頭を鷲掴みしているので

ヤンキー1「なんじゃこらぁ!ボケェ!」
「どうぞ」

私は手短にクリーニング代丁度を出します

ヤンキー1「…たんねぇんじゃボケェ!」

はて?確かにさっきは8200円と…

ヤンキー1「おめぇが俺の子分ケガさせてるやろがコラー!」

この程度は怪我の内には入らないでしょう。
少し頭が陥没したくらいです

ヤンキー1「なめとってんじゃねぇぞぉおおお」

猛然と私の顔に向かってくる拳は秒数を重ねるごとに後退しています
いえ、後退しているというか勢いよく後方に飛んでいるのは件の不良その1
おぉ、デコピンであれほど人は飛ぶのですね

私は、泣いてる少女の前に立って膝を落として手を握ってあげることにしました
前に、迷子で泣いている少年に対して
『セイバー』がこのようにしていると泣き止んでいたので試してみます

「もう大丈夫ですよ」

そうして女の子に別れを告げて、昼食に戻ろうとしたとき

カラス「パンの耳かよしけてんな!これで勘弁してやんよ!」
ねこ「さんまうめー」

ふむ、今日のお昼はお預けのようですね
634. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/07(水) 20:44:59.56 ID:zkCBHvyko
天然どころかメルヘン化してきてね?wwwwww
635. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/07(水) 20:46:30.96 ID:M6BUVt0go
頭の中が妖精の国
636. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/11/07(水) 20:52:46.32 ID:S/KWUtXLo
脳内はアヴァロンかw
637. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 20:57:13.88 ID:quadedeto
12:30

私は八百屋で頂いた野菜の袋を持ってバイト先に向かいます

仕方ありません。小腹が空いたら大根を齧りましょう

少年「えーん!」

どうやら今日の私は泣いている子供と縁があるようです

「どうしたのですか?」
少年「お財布落としちゃったー!」
少年「ママにお使い頼まれたのにー!」

ふむ、それは困りました

なんとかしてあげたいのですが、
あいにく私は文無しです。

少年「大根とサツマイモと白菜とネギが買えないよー!」

私はもう一度天を仰いでみます

今日は都合が良い日らしいです

私は、袋に入った野菜を確認してみます

大根「いつでも」
サツマイモ「我らの命」
白菜「我らが王に」
ネギ「捧げます」

私は、少年に手を出させると袋を渡しました

「もう無くしてはいけませんよ」
少年「あんがと!お兄ちゃん!」

元気よく手を振る少年を見送って私はバイト先のドアを開けました


15:30
店長「おみゃーさん少し休憩するニャ」

私は休憩室で一休みします

休日は本当に良く混みます

女性とはそれほどまでにアフタヌーンティを好むのでしょうか?

店員さん「あ、王子くんも休憩なんだぁ!」

私は頷きます

彼女もこの喫茶店で働く一人で
『セイバー』と同等の特異な前髪をしています

そうだ、彼女に聞いてみましょう

「5000円で買える服とはどれほどなのでしょうか?」

まぁその後はなにやらあれこれ聞かれました
因みに私の女装用ではありません

店員さん「プレゼントなら小物とかでいいんじゃないかな?」
店員さん「うん!それがいいよ!」

ふむ…プレゼントを渡すつもりでは無かったのですが…

女の子なら女の子の気持ちには敏いものでしょう

人の心の機敏に疎い私の考えよりはきっと的を射ているのでしょう

「では、そうします」

そうして、バイトが終わって私は、街へと小物を探しに行きました

イベント選択
1.小物を買いました
2.「…くすん、募金を…おねがいします」
↓3
638. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/11/07(水) 20:58:26.58 ID:nlAL/ioU0
2
639. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/11/07(水) 20:59:00.61 ID:ARk7f2yJ0
2
640. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/11/07(水) 20:59:01.47 ID:FxyaBaKAO
2
644. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 21:02:50.77 ID:quadedeto
>>640  選択:2


まぁほら、王子って存在のスペック自体が規格外なんで
なんか人には聞こえないものも聞こえるんですよ
きっと多分…

645. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/11/07(水) 21:12:52.06 ID:FxyaBaKAO
逆に考えるんだ
これ位頭のネジがかっとんでないと英霊にはなれないんだと
646. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 21:17:20.76 ID:quadedeto

まだまだ春先とは言えないほど、冬木の街は寒いです

徐々に店じまいしていく中で、私はお目当ての小物店を目視します

少しだけ駆け足になろうとしたときです


???「きゃ…!」


誰かとぶつかってしまったようだ

私は、咄嗟に腕を伸ばして倒れそうになった少女の身体を支えました


中学生くらい「ごめんなさい…」


なにやら募金箱を持った少女

しかも、その後ろには彼女よりも小さい少年少女がいるではないですか


「「「募金…お願いします」」」


私の目と鼻の先には目的の小物屋

ですが、私の手の届く場所には、寒さに凍える少年


…財布は見るまでもありませんね


私は20分ほど前に生まれて初めて見たイチヨとの別れを告げます


「「「募金ありがとうございました!」」」


この赤い羽根一枚には5000円でも買えない価値があるということにしましょう

そうして、私は帰路に着きます


…これから一週間は水道水で生き永らえましょう


そうして、私は帰り道の最中に未遠川へ寄り道をしたのでした


20:00へ続く
647. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 21:38:48.23 ID:quadedeto
20:00
柳洞寺の長い階段を登りつめて拠点へと帰ります


セイバー「お帰りなさい、マスター」


私は、帰りの挨拶と共に『セイバー』にあるものを頭に載せました


セイバー「こ…これは?」


それはスノーフレークの花で編んだ花飾り

偶然、未遠川の土手で咲いていたのを見つけたので
望郷の念を感じながら作ってみました


「申し訳ありません、『セイバー』」


本当なら、服を買うつもりでしたが
結局、文無しで返ってきました

何故でしょうか?『セイバー』は笑っています


セイバー「マスター、貴方は人が良すぎます」

セイバー「さぁ、ご飯にしましょう」


その言葉の意味を理解するより早く

私は『セイバー』に手を引かれて夕飯にするのでした


そして翌日へ
648. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 21:48:28.78 ID:quadedeto
翌日
それは私が街を歩いている時でした。

町で泣いていた少年「あ!お兄ちゃんだ!」

おや、その声はあの時の少年ではないですか

母親「その件は本当にありがとうございます」

必死に頭を下げる少年の母親に私も恐縮してしまう

母親「これ…少ないですが…」

そういって、1000円札を渡される

さすがに貰う訳には…

返そうと思った頃にはもういませんでした

所持金:1000円

そうして、公園に寄った時

泣いていた少女「あの時のお兄ちゃん!」

笑顔で出迎えたのはあの時の少女です

ヤク○さん「アンタがぁ…お兄ちゃんですかい?」

何故か、顔や腕に傷のある男性陣に囲まれます

ヤク○さん「お兄ちゃん…お嬢サマを助けてくだすったんですってねぇ?」

ヤク○さん「これ…気持ちですが…受け取ってくださりませんかねぇ?」

そうして、受け取るのは生まれて初めて見た天の上下に人を作らずの方

少女「お兄ちゃんバイバイ!」

こっちが声を掛ける隙間も無く、黒塗りの車に乗っていってしまいました。

所持金11000円

そうして、財布に二枚のお札を入れながら街を歩いていた時でした

「「「お兄ちゃんだ!」」」

聞き覚えのある声に耳を向ければそこには募金をしていた少年少女だち

中学生くらい「昨日はありがとうございました」

私は首を振ります

代わりに赤い羽根を頂いていますから

「「「お願いです、これを受け取ってください」」」

そうして、手渡されたのは…

「春物流行先取りファッション☆15%OFF割引券」

本当によろしいのですか?

と言う前に遠くへと走っていった少年少女たち


…12800円の15%OFFは…


ふむ…月曜日から金曜日までは1日24円で過ごしましょう


そうして私は服飾店へと向かうのでした


王子貴方サイドストーリー  ~~貧乏王子の奇妙な一日~~



649. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 21:50:22.37 ID:quadedeto
王子貴方のバイト風景がいつのまにか不思議系王子になってしまった貴方でござる

いや、もう正直、自転車を宝具にしたかっただけなんです

あっ痛い!石投げないで!


672. アースセルにかわりましてマッドがお送りします( ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 22:44:29.81 ID:quadedeto
ちなみに王子貴方はアフターストーリーが別であります
あれは本当に王子に自転車載せたかっただk(ry


ふっふっふのふーん♪
今日もいっぱい女の子とデートしちゃったわー♪

ライダー「はぁ…遊ぶのは良いけど聖杯戦争だっての忘れないでもらいたいね」

あーはいはい、覚えてる覚えてる
とりあえずー…次は誰にしようっかなー♪

ライダー「…はぁ。って危ないマスター!!」

―――へ?

それは全てがスローモーションだったの
その日は底が高いハイヒールにしたのが不味かったのかしら

バナナの皮に滑った私は
たまたま丘の上の教会の中腹まで歩いていて
滑った拍子にたまたまガードレールを乗り越えて

そのまままるでお誂えのように、頭から落っこちて

そして

ライダー「マスター!大丈…!?」

『ライダー』が驚愕するのも無理は無かった
ガードレールを乗り越えて『ライダー』が見たものは

スーパーで買った豆腐と一緒に
頭を地面にめり込ませて三点倒立よろしくに直立不動の貴女の姿

まさかの地面の上から○神家をしている貴女を『ライダー』でなくても誰が冷静にいられるだろうか
しかも腹立つことこの上ないのが手のカタチがダブルピースなのだ

風で靡かなくてもスカートが捲りあがっている貴女
普通に観れば男は欲情するはずであろう煽情的な下着だが

ライダー「あぁ…マスター」

『ライダー』は膝を落とす

ライダー「モロパンしている女の子がいるのにどうしてこんなに残念だろうか」

しかし、そんなことを言っている場合ではない
己がマスターを救うべく『ライダー』は丘を駆け下りる

ライダー「大丈夫かい?マスター?」

大根のように引き抜いて頬を叩く『ライダー』

「うぅん…」

徐々に目を開ける貴女の姿にホッとする『ライダー』であるが

「…申し訳ありません?どなた様でしょうか?」

また、ふざけたことを…

ライダー「何言ってるのマスター」

だが、次に貴女が口にした言葉は驚愕の一言だった


「…私は誰しょうか?」


変態貴女  サイドストーリー  ~~記憶を忘れた深窓のご令嬢~~


…続けるの?

678. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 22:59:47.33 ID:quadedeto
以下、『ライダー』のサーヴァントである

私ことペルセウスが実況しよう

言峰教会の居間にて借りた猫のように大人しいマスター

両手でコップを持ってカフェオレを飲んでるマスターとかちょっと気味悪い

カレン「…ダメですね」

溜息を吐くのは妹のカレン

カレン「どうやら、本当に何も覚えてないようです」

カレンと揃って溜息を吐いてしまう

これは聖杯戦争どころではないようだ

貴女「あ…あの?」

「どうかしたのかいマスター?」

もじもじとしているマスターなど生まれて初めて見たよ

どうやらカレンもそう思っているのか怪訝な目つきだ

貴女「えっと…修道服の貴女は?」


直後コンマ:カレン感情判定
6以上で素直に教える
5以下で…これはおも…興味深い

679. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/11/07(水) 23:00:02.67 ID:FxyaBaKAO
需要?大有りだよ!
680. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 23:12:24.21 ID:quadedeto
>>679  判定:7  結果:あれ?カレンちゃんまじ聖女


カレンはマスターの質問に淡々と答えた

カレン「私は、カレン。貴女の妹です」

あら?失礼だけど拍子抜けだ

カレンの事だからてっきり


―――貴女は私の性奴隷よ

ほら、厭らしいその舌で私の『』を『』なさい―――

―――はい…ご主人様

私はカレン様の『』で喉の渇きを癒やす仕様のない淫売の『』の小汚い『』です――

―――あぁ、どうかこの厭らしい雌犬の『』にご主人様の御情けを―――

※『』内はご想像にお任せします


とかやりかねないと思ったのに


貴女「そうですか…こんなふがいない姉で申し訳ありません」

貴女「カレンちゃん」


後にカレン氏はこう語る

「ぶっちゃけこのままでもいいのでは?と真剣に考えました」


綺礼「ふむ…頭を打ったと聞いたのだがな」

そしてすぐ聞こえたのは舌打ち

綺礼「死ねば良いものを…」

いやぁ…相変わらず…この人も平常運転だ


貴女「あ…あの?」

マスターは私の裾を掴んでいる

貴女「この神父さまはどちら様ですか?」

私は驚愕した

あのマスターが綺礼を忘れているどころか


裾を掴んで人見知りをしているだと…?


直後コンマ:綺礼パパ感情判定
6以上で…
5以下でゆえつがやってまいりました

681. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/11/07(水) 23:13:11.85 ID:o7yQGEB1o

686. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 23:29:28.26 ID:quadedeto
>>681  判定:5  結果:今日もゆえつで麻婆がウマい


この時、綺礼に電流が走る…!


あの何しても何されても悦びに換える腐れ売女が

まるで穢れを知らない純朴な一人の乙女になっているではないか

これが嗤わずにいられようか

この私から生まれた畜生がこんなにも歪みがないものか!


綺礼「ブフォ…!」


少なくとも私とカレンは驚愕した

あの言峰綺礼が「ブフォ…!」と笑うなんて…


綺礼はマスターへと近づいていく

そして、風船を膨らませるとマスターの目の前で割った


貴女「ひゃん!?」


目の前の破裂音に涙目で私のマントの後ろに隠れるマスター

うわぁ…チワワみたいに潤んだ目で泣きそうだよ

その後も五分間、カフェオレに塩を入れたり

座ろうとした椅子をズラしたりと嫌がらせをする綺礼

そして、ついにビビリながらもキッと綺礼を睨むマスター


貴女「…神父様は嫌いです」


再度、私とカレンは驚愕した


綺礼「フブハハ!」


あのマスターが綺礼を嫌いと言った!?

しかも今度は「フブハハ!」って笑ってる!?


綺礼「ふむ、では私は礼拝堂に戻るとしよう」


そうして、心なしか上機嫌に去っていく


貴女「くすん…くすん」


私のマントの後ろで隠れてないているマスター


どうして一体どうしてこうなった


直後コンマ:???判定
偶数でりんちゃんさん
奇数で我様おれさま

687. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/11/07(水) 23:31:04.40 ID:Grpfq/nS0
小学生かお前はwwww
689. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 23:41:12.26 ID:quadedeto
>>687  判定:0  結果:凛ちゃんさん&アーキタイプ


とりあえず、宥めるためにマスターと一緒に街を出てみる

貴女「ライダーさん、ライダーさん」

街で見るものに何でも興味を引くマスター

そうしてウィンドウショッピングを楽しんでいると


アーキタイプ「凛よ、次はこれにしよう」

凛「待って!本当にもう無理!これ以上は無理!」

アーキタイプ「ふむ、そうか」

凛(…なんとかなった?)

アーキタイプ「では、窓ごと奪ってこよう」

凛「すみません!店員さーん!これください!!」


サーヴァント土下座するマスターというのはどういうものなのか


凛「げ…あんた達…」

アーキタイプ「小娘とその従者か」


目が合ったとたんに私の後ろに隠れる貴女


仕方なく、私は説明することにする


凛「へぇ…記憶喪失ねぇ」


ほら、マスターもいつまでも隠れてないで


貴女「えっと…その…」


マスターは私の腕を離さず及び腰で…


私のこと、いじめませんか―――?


直後コンマ:凛感情判定
5以下:好奇心
6以上:あり…かも

↓2コンマ:アーキタイプ感情判定
5以下:つまらん
6以上:おもしろい
690. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/11/07(水) 23:42:09.51 ID:ARk7f2yJ0
へい
691. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/11/07(水) 23:42:25.73 ID:o7yQGEB1o
z
693. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/11/07(水) 23:46:05.36 ID:FxyaBaKAO
> 私のこと、いじめませんか―――?
記憶喪失でも変態は変態だった
694. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/07(水) 23:50:55.24 ID:E155R7IT0
遠まわしないじめないでって意味じゃね
しかし二人とも不評だなww
696. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/11/07(水) 23:53:21.73 ID:FxyaBaKAO
なんだそっちのことかww
697. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 23:56:13.79 ID:quadedeto
>>690  判定:1  結果:好奇心
>>691  判定:3  結果:つまらん


凛「へぇへぇへぇ~」


徐々にマスターに近づいていく凛

そして…貴女のスカートを摘まむと


凛「そぉれ!」

貴女「きゃあ!」


スカートを翻す凛と真っ赤な顔でスカートを隠すマスター

マスターの悲鳴に爆笑する凛


凛「あの貴女が!スカート翻して!爆笑とか!」


過呼吸するほどに大笑いする凛

だが、それに反比例して


アーキタイプ「…」


無感情なのはアーキタイプだろうか

こういったイベントには楽しみそうだが…


アーキタイプ「行くぞ、凛」


凛の後ろを掴んで引き摺っていくアーキタイプ


アーキタイプ「つまらん」


その意味は何なのかは解らない


貴女「ライダーしゃーん…」


あぁもうほら、鼻水かんで


ポケットティッシュをマスター顔に当てる


ちーん!という音が鳴る


…全く私は何をしているのだろうか


直後コンマ;???判定
奇数で金ピカ
偶数で革ジャン
698. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/11/07(水) 23:56:40.27 ID:ARk7f2yJ0
ほい
700. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/07(水) 23:59:57.17 ID:quadedeto
>>698  金ぴか襲来


直後コンマ;金ぴか感情判定
6以上で我の嫁
5以下で見るに耐えん
701. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/08(木) 00:00:14.16 ID:qEHGNTrfo
ほい
703. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/08(木) 00:02:55.10 ID:9ixi84JPo
>>701  判定:6  結果:恥じらう乙女のようで中々愛でようがあるではないか!


本日はここで終了します

お疲れ様でした。



…しかし、最早新キャラじゃないか変態(困惑

710. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/08(木) 20:07:49.84 ID:9ixi84JPo
はじまるでげす

???「ほう、余興にしては面白いではないか」

あぁ…その声は

全く持ってめんどくさい奴が来た…

ギルガメッシュ「この我が許す、存分に笑わせるが良い」

依然、私の後ろに隠れるマスター

どうやら、完全に人見知りになってしまったようだ

ギルガメッシュ「む?なんだ娘よ!この我を前にして隠れるなど」

ギルガメッシュ「無礼であるぞ!」

そうして、無理やりに引っ張り出すギルガメッシュ

待てって!今のマスターは…

ギルガメッシュの双眸が捉えたのは

涙で目を閏わせながら

金の瞳で上目遣いに見上げる

銀の髪をした深窓のご令嬢…

貴女「い…いじめないでください」

その時、ギルガメッシュの心の奥底で何かが呟いた


―――昔の僕は、こんな子が好みです


ギルガメッシュ「…」

マスターの顔を見た瞬間、凍りつくギルガメッシュ

ギルガメッシュ「…フ」

ふ?

ギルガメッシュ「フハハハハハ!!何か知らんが気に入ったぞ!!」

ギルガメッシュ「この我のものとなれ!娘よ!!」

―――なん…だと?

マスターは記憶喪失とはいえ、アレだぞ?

重度のアレのアレなんだぞ?

そんなマスターを嫁にしようなんて…

正気の沙汰じゃない


貴女「あ…あうう…」


顔を真っ赤にして俯くマスター

あれ…?どっちが本物のマスターだっけ?


貴女「ど…どうしよう?『ライダー』さん?」


わ…私は…
ライダー感情選択
1.どうぞ、お幸せに
2.残念だけど、もう予約済みだ
↓2
711. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/11/08(木) 20:10:34.27 ID:P+PMPxuh0
1
712. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/11/08(木) 20:10:38.79 ID:qEHGNTrfo
2
714. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/11/08(木) 20:20:14.29 ID:FFaj+a7io
なんという乙女ゲー
だが変態だ
715. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/08(木) 20:21:11.32 ID:9ixi84JPo
>>712  選択:2  ※1を選択していたらエンディングでした


私は溜息を吐いて、彼女の両肩に自分の手を置いた

ギルガメッシュ「貴様…この我の所有物に手を置くとは」

ギルガメッシュ「何様のつもりだ…雑種?」

それはこちらの台詞だよ英雄王

「残念だけど、もう予約済みだ」

だから、彼女は渡さない

―――まぁ予約も何もないんだけどね

ギルガメッシュ「…どう死にたいかくらいは選ばせてやろう」

ギルガメッシュの背後が光を上げていく

さて、これからどうするかな

ギルガメッシュ「…チッ。綺礼め」

ギルガメッシュ「次に会えば、殺してやる」

ギルガメッシュ「それまで現世を楽しんでおくんだな」

そんな悪態をつきながら消えていくギルガメッシュ

さすがに今のは背筋が凍ったよ…

貴女「あ…あの」

あぁそういえば、肩を置きっぱなしだった

うん?なんでそんなに顔を赤らめてるんだいマスター?

貴女「…ライダーさんが予約しているのですか?」

あぁ…うん…えーっと

ライダー「そ…それは」


―――フィッシュ


ライダー「フゴーーー!!」

貴女「ラ…ライダーさーん!」

カレン「さて帰りましょうか姉さん」


718. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/08(木) 20:37:59.78 ID:9ixi84JPo
夕暮れの坂道を登っていく貴女とカレン
二人の手は繋がれている

ただ、少しだけいつもと違うのは
手を引いてるのはカレンで手を引かれているのは貴女だ


カレン「全く、これだから盛りの付いた駄犬は」
カレン「ですが、貴女も貴女です」
カレン「愚図ってばかりではなく、自分の意思を伝えなさい」

貴女「ごめんなさい、カレンちゃん」

ゆっくりと日が暮れるのを感じながら
夕暮れの光が二人の銀髪を照らしている

貴女「カレンちゃんは優しいね」
貴女「私って、ダメでドヂで怖がりで何も言えなくて」
貴女「きっと、いつもカレンちゃんがこうやって”手を引いててくれたんだね”」

貴女の一言にカレンは、小さく歯ぎしりをした
違う…それは違う

カレン「…それは違います」

そうして、後ろを振り返るカレン

どうしてなのだろうか
どうして、何も聞こえないくらい怒りを抑えられないのだろうか

カレン「…私は!貴女が手を引いてくれたから!」

―――全てを受け入れることも

―――全てを諦めることも

―――しなかった

怒りで冷静さを失っていた所為か
それとも、坂道の途中で後ろを振り向いていたからか
猛スピードで降りてくるトラックの存在を

カレンは気付けない

―――カレンちゃん!!

急ブレーキの音がする
タイヤの焦げた匂いがする

カレンは朦朧とする意識を頭を振って覚醒する

トラックにぶつかる瞬間

何かに弾き飛ばされて

それと自分を呼ぶ声がして

カレン「…姉さん!」

カレンが貴女を探す
彼女はすぐに見つかった

そう、糸が切れたかのようにまるで身動きをしない
その身体は冷たい

カレン「姉さん!しっかりしてください!」

貴女の手を握り締めるカレン

どうすれば…どうすれば!
視界が滲んでいく中…聞こえたのはいつもと変わらない声

貴女「カレン…ちゃん」

力なく微笑む貴女は儚げな笑顔となって…


――――ちゅー


720. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/08(木) 20:58:50.89 ID:9ixi84JPo
だって今ってほら?チャンスじゃない?

なんか全身くまなく痛いし、なんかトラックが激突してるけど

まぁ気にしなくていいわよね

っていうか!そんなことより!

なんかよく解らないけど、
カレンちゃんが泣きながら私の手を繋いでるじゃないの!

しかも『姉さん!』ってあんな心配した顔してるんだYO!

ってことはこれってオッケー!ってことだよね!

チューしてもオッケー!ってことだよね!

いや…待ちなさい

クールになりなさい私

いつも私からやって「いけずぅ」になることが多い

これは所謂『押してもダメなら引いてみろ』

こっちからチューを待ってればもしかしなくても…

いけるッ!


まだかしらー?チューはまだかしらー?

あらー?なんか顔に影があるー?

あ!もしかしてまうすとぅまうすまであと数センチ!

さぁカモンよカレンちゃん!熱いベーゼを…

カレン「召し上がれ」


―――やぁん…カレンちゃんの靴底とチューしちゃった


とりあえず、鼻血を拭いて…


貴女「カーレンちゃーん!!」


やぁん!やっぱりカレンちゃんの抱き心地は五臓六腑に染み渡るわ!

そういえばね、カレンちゃん

なんか私、数時間ほど記憶がないのよね?

なんでかしら?


カレン「はぁ…本当に仕方ない人ですね」

カレン「さぁ帰りますよ姉さん」

うん♪カレンちゃんとおててつないで帰りましょー♪


こうして、姉妹はいつもの日常へと舞い戻る


変態貴女サイドストーリー  ~~仲良し(?)姉妹の日常~~

おわり

722. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/08(木) 21:03:17.32 ID:9ixi84JPo
                                               ,,一=-,,   _,,,-一<
                                          ,イ"         ,,y"          ヽ
                                   _,,心く-=="'''一女_,,--=こ-     i.
                                /   ,        '"⌒`ヽ   \  _,,::ン⌒い
                              /   ,  /                ヽ  ノゝ  /      {  \
  ,-一=" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`'f'   /  /       i           i  ノ} }/        ヽ  ヽ
                           /   ./ ,ソ        !  i         ヽ"!  i           i    }
、      \          _,,..ーフ   /  /| i    / ト  |   i    .  v  /            |  ノ
..ヽ       `ょ一''"      ィ'    i  ィハ ソ  ノノ | リ i  |    i  | ノI            |  ノ
    、         \       i !    ||`メ、ソル /  ル  レ  i    i 杉|            i  /
    ヽ           ヽ     |i     !|弋tッiハ/ ー-ミ_!_ ノ    ノ|! ,|            |./
      \          \   i|ト    .!i  `ハ"  弋tェァメソ    レ|i /|           ! ト,
        ヽ           \ソ|iゝ i リi  ノ           フノ   /f 乍 |           | /i
          \           ゝt! い  ゝ`          イ/   /彡y/ |          |V  i
            ゝ            ヾ,| i    |ヽ`フ     / /  i/   !/  |          |ヽ   ヽ
              \            | | i  !  ゝーイ.イi   / ト、| i   !          |  ヽ  ヽ
                 \         i | |  ! ヾミー" | i i  i    Yレ'1          ド    \ 、
                    \    、 !|i  | <~::/  /|| |  !  / !::{  '            |ヾ      ヾ
                       \  ヽゝi |イ::/  /ノ i|  レ´ /::::)    ,         |  \      \
                          ヽ /:::ゝ!:/    /   フi |   /::(::i   /         i     \      \
                         /::ソ:::::/))  /  /,ィ||  /::::ノ::!  {          !}       }        ヽ
                     /:::::(:::::::::/"  ,,..i/"  ノリ/:て::::ゝ i        / |       |          }
                  r"::::::::::::づ:::/   ('ジ      ./::ジ:::::::::::i  !     /  i       !        ノ
                  {::::::::::::::(:::::::{    /    ,,イ:::ゾ::::::::::::::::::V    /   /      ノ      /
                  1:::::::::::::乙::::!   {,イ";;;;ゾ::::::::::::::::::::::::::}    /    /            /
                  ゞ::::::::::::::::)::::{  /:イ~::::::::::::::::::::::::::::::::::{  /    /          /
                    ヾ:::::::::::::べV:ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Y   i  /        //
                       `ゞ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   / /        //
                          i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    i /        //

                            変態貴女  イメージAA



変態貴女は如何でしたでしょうか?

うん、やっぱりこの子はこうでねーといけませんね!

これであらかた書きましたかね?

お祭りもそろそろ終わりです。




913. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/11(日) 16:25:30.24 ID:BrcSoWumo
―――某国  国境付近


何台ものキャラバンに揺られながら私は砂塵に覆われた大地を見据える

―――あれから果たして幾つの時が流れたのだろうか


『  その罪を背負いましょう、そして精一杯生きて償いましょう  』


あの時…大切なあの人との出会い


『  生きてでも出来る、生きてしか出来ない贖罪がきっとあるのです  』  


あの人から教わったことは、きっとかけがえのないもので


『  だから、がむしゃらにでも生きて見つけて行動して精一杯償いましょう  』


今も、あの人がくれた優しさは忘れない


そして、今も自分は探している

あの人との約束を違えないために

贖罪の在り処は何処にあるのかを


職員「…『プリンス』ここで一旦休憩を取りましょう」


貴方は頷く

『プリンス』というのは最早、仇名だ

世界の紛争地域に悉く介入して、難民又は亡命者の護衛を行う傭兵

正義でも悪でもなく、金も栄誉も求めない変わり者

それが貴方の風評だ


今回の仕事もその一つ

政治的紛争によって行われた民族虐殺

それから逃れてきた数千の難民達

貴方はその難民の保護と救護に来た非政府組織の護衛

そして、難民を亡命先へと送り届けること


貴方はキャラバンから出て数千の難民達を見る


―――果たして、この中にも…あの国の民はいるのだろうか


難民の殆どが女子供に老人

若い男など殆どいない

赤ん坊が泣いている


貴方は贖罪を求めて生きている

それが…あの人と交わした約束なのだから


王子アフターストーリー  ~~~贖罪の在り処~~~

気が向いたらやるのかね?
914. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/11(日) 17:06:03.14 ID:BrcSoWumo
貴方は組織の職員達と地図を見て睨み合う

職員「…困りましたね」

地図に描かれた赤線と×印、そして髑髏の印を見る

赤線は辿っているルート

×印は戦場だ

世界でも有数の紛争地域であるこの土地は、あちらこちらで戦場だ

貴方達は回り道を行いながら戦場を避けて通っていたが…

職員「足が遅い分…捕捉されましたね」

貴方達のキャラバンの後方に付かれた髑髏の印

政府軍の手先だろう

―――亡命先から情勢を知られてしまえば一気に不利となる

―――越境中に難民達が戦闘に巻き込まれて死亡

―――なるほど、簡単な口封じだろう


職員「猛追している分…そこまで数はいないでしょうが…」

それでも、足止めは必要だ

「私に任せてください」

元よりそれが自分の任務
それから先はスムーズだった

すぐにキャラバンを発進させるよう準備をする
貴方も自分のバイクに武器を乗せていく

ふと、視線を感じる

貴方は視線を感じる方に顔を向ければ
老人と赤ん坊を抱いた女性が見える

老人は信じられない…そんな目つきだ

老人「あ…貴方様は」

老人は直ぐに跪き貴方に頭を下げる

老人「あぁ…よくぞ、よくぞ生きていらっしゃいました」

そこまで言われればもう解る
彼は…いや彼らは…我が故国の臣民達

きっと、彼等は怨嗟の目で自分を見ているだろう
この世で一番死んでほしい人間が目の前にいるのだから

だが、老人の口から出たのは貴方の苦悩とは反対だった

老人「誰もが貴方様に感謝しております!」
老人「国が滅んで尚!貴方様が我らをお守りしてくださることを!」
老人「踊らされた儂らの為に、こうしてまだ儂らの子を、儂らの孫を」

老人は泣きながら貴方に何度も何度も謝罪と感謝を捧げる

貴方にはよく解らない

なぜ…老人は謝っているのだろうか
なぜ…彼らは自分なんかに感謝をしているのか

それは、逃げるようにバイクに跨り
キャラバンと逆方向にバイクを走らせている時でさえ
疑問に満ちていた

915. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/11(日) 17:37:02.65 ID:BrcSoWumo
政府兵「な…なんだこいつ…!」

宝具の元で一刀に伏せられる兵士

返り血が顔に掛かる

政府兵「撃て!くそ…あの白髪の日本人はなにを…!」

また一人、今度は宝具で眉間を撃ちぬく

貴方が持つものはそれ全てが宝具になる

それが貴方の持つ伝承の菌

また一人、また一人、脱落していく戦場の中で

貴方は月の光に当てられる


―――身体は剣で出来ている


瞬間に起き上がる爆風に貴方は危機一髪で回避する

しかし、守りに受けた宝具は粉々だ


―――今ならまだ間に合う

―――早く、難民を国に返すんだ


どこから聞こえて来たのか

きっとさっきの狙撃手だろうか


彼等をあの場に返せば、虐殺されるだけだ―――


しかし、返ってくる言葉もまた正論だった


―――彼らが帰らなければ、内紛によって更に血が流れる

―――国が滅ぶかもしれないんだぞ


きっと彼は正しい

これもまた、誰かに踊らされているのかもしれない

彼は、きっと巨大な悪と戦う正義の味方なのだろう


だが、貴方は違う

例え、望まれない

正義でも悪でもない

たった一人で贖罪を求めるための、自分の我がままでも


「私は、知らない人間の笑い声より、救いたい人間の笑顔が見たい」


星が鍛えた神造兵器が闇を切り裂く光と化す

全てを模倣した一線級の宝具が矢となり一閃の光と化す



―――そして、夜明けが訪れた


916. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/11(日) 17:59:46.79 ID:BrcSoWumo
地上を照らす太陽の光が眩しい

夜通し行われた戦闘の決着は、貴方と謎の狙撃手の痛み分けといったところだろうか

だが、時間を稼いだこちらの勝ちだ
敵の本隊が到着する前にこちらは国境を越えて亡命先へと辿り着いた

職員「ありがとうございました」

貴方は首を振る、任務として受け取った以上、果たすべき責務だ

老人「本当に…貴方様のお蔭でございます」

老人に手を握られる
やはり、貴方はどうしていいかわからない

老人「…どうか、貴方のご尊顔を私の孫に見せてくださいませんか」

そうして、前に出たのは美しい女性だ
金色の髪と美しい瞳だ

母親「どうぞ、”娘”にそのお顔を」

赤ん坊に被せられた日よけが外される
赤ん坊の姿が貴方の目に映る

まだ何も解らないこの赤ん坊が貴方の頬を触り笑顔で笑う

その美しい金色の髪
その煌びやかな色の目

あぁ…忘れもしない
忘れたりなんかするものか

うん…!うん…!私は…俺は!…守れたよ…『セイバー』

貴方は幼い赤ん坊の手を握って涙ながらに笑顔になる
数世紀を渡って得た奇妙な運命

あの数日間で交わした忘れはしないあの約束

そして、十数年経ったこの日…
運命はまた紡がれる

貴方は胸の裏ポケットの中から一つの紋章を赤ん坊の手に渡した

白金で掘られ、周りを金で装飾した王家の紋章

この少女の笑顔が自分を救ってくれたなら
もしも、この赤ん坊が成長して大きな危機に見舞われたとき
必ずや、自分が駆け付けよう

この”少女”を守る騎士となろう

それが自分を救ってくれたこの少女への―――

貴方は少女の手を離し、新たな戦場へと向かう
手を放した途端に大泣きしてしまった赤ん坊の声が遠くなっていく

―――また、会えるから

それから数年後、一人の男が処刑された
世界の情勢からすれば、男の行為はただの私怨とその復讐
だが、男には何一つ後悔は無かった

男の贖罪は果たされた

だから、もし二度目の生があるのなら
いや…あの”少女”が重大な危機へと運命へと向かったとき
必ず、自分が守ろう、彼女の騎士となろう


何もかもを諦めて全てを戦場に置いてきた不甲斐なき自分を


    ―――導いてくれたあの姫騎士のように―――

917. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/11(日) 18:10:52.52 ID:BrcSoWumo
―――バー…

誰かの呼ぶ声がする

―――イバー…

その声は小鳥の囀りより可愛らしい

―――セイバー!


「…朝からどうしたんですか?マスター」


マスターのけたたましい声に起き上がる


マスター「だって…朝ごはん…冷めちゃうから」


そうか、それは確かに仕方がない

貴方はエプロンを付けて、立ち上がる


マスター「ご…ご飯私が作ったの!」


おや、コンソメ風味の野菜の姿煮と、ぐちゃ混ぜの卵焼きとは

マスターの料理とは独創的ですね


マスター「違うよー!ポトフとスクランブルエッグだよ!」


さてと、お皿の準備とお茶を淹れましょう

これでも、昔は給仕の経験がありますし

そうして、彼女との一日が始まる

あの小さな赤ん坊は、可愛い少女に成長した

少し、間の抜けているところは愛嬌だろう

私は少女の頭を撫でながら笑った


「さぁ、ちゃんと食べないと成長しませんよマスター」


そうして、笑う私に彼女は頬を膨らませる


―――『セイバー』のいじわる!!


王子貴方アフターストーリー  ~~~運命の始まりそして叶われた約束~~~



918. ◆1Pf/z5mQfA 2012/11/11(日) 18:12:41.09 ID:BrcSoWumo
王子アフターは如何でしたでしょうか

第6次聖杯戦争?

その始まりと過程と終わりは

きっと皆さまが彩ってくれるでしょう

うん!それがいいよね!



19:00  本選開始


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最終更新:2014年05月15日 02:39
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