ファイナルファンタジーVIII > スコールとドープ駅長


背景

兵士養成学校の傭兵である主人公スコールは、とある街にてトラブルを解決すべく街の長・ドープ駅長と対話を試みる。
しかし筋金入りの反戦論者であるドープ駅長は、傭兵であるスコール達を「暴力でしか物事を解決できない人種」として忌み嫌い邪険に扱う。

そんなとき突如敵対するガルバディア軍が街に襲来する。これに対しドープ駅長は対話による解決を試みるも失敗、
あわや街を焼かれるところにスコール達が乱入した。

「この街のやり方に合わないけど 俺たち、この方法しか知りません」

スコール達が敵軍を実力で排除したことで、ドープ駅長と街は救われた。
硝煙立ち込める広場でうなだれる駅長。スコールが声を掛けようと背後に近づくと、駅長が先に口を開いた。


内容

ドープ駅長
「命を……助けられたな」

スコール
「迷惑でしたか?」

ドープ駅長
「そうは言わない。
 しかし、礼も言わない」

スコール
「礼なんていりません。
 ただ……」

(ただ……なんだ?
 俺はなにを言いたいんだ……) 
 →(俺たちのこと、わかってほしい)
  (かったるい……やめよう)

スコール
「俺たちのこともわかってください」

「ただのバトル好きの
 人間じゃありません」

ドープ駅長
「ほう?」

スコール
(こういう話、苦手なんだ……
 なんて言えばいいんだ……)
  (やっぱりやめよう)
 →(なんとか話してみよう)

スコール
「上手く言えませんけど……」

「あなたが言うように
 話し合って、おたがいわかりあって……」

「そして戦いの必要がなくなれば
 とてもいいことだと思います」

「でも、自分たちのこと説明するのは
 とても時間がかかります」

「相手に聞く気がなければ
 なおさらです」

「戦いで一気に決着つけようとする相手と
 理解しあう……」

「これはとても時間がかかるんだと思います」

「だから駅長」

「駅長たちがじっくり考えられるように。
 駅長たちに邪魔が入らないように……」

「俺たちみたいな人間が
 必要なんだと思います」

「俺たちみたいなのが
 どこかで戦っています」

「ときどき、思い出してください」

(駅長に向かって敬礼)


動画




解説

自らが忌み嫌う暴力によって命を救われたことに葛藤するドープ駅長に、
暴力を行使する傭兵であるスコールがその存在意義を自分なりに考え、懸命に伝えようとするシーン。

物語冒頭では他人との関わりを拒絶していたスコールの成長を見て取れると同時に、
対話のみによる平和実現の可否という社会的な問題を考えさせられるシーンでもある。

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最終更新:2015年03月02日 00:08