ビーロボ カブタックの最終回

カブタックたちビーロボ一同は全員が和解に至り、13個のスターピースの最後の1個が、ついに見つかった。
しかしスターピース捜しを命じたはずの高円寺博士が突如登場、スターピースを揃えてはいけないと言う。
博士の制止は間に合わず、全部揃ったスターピースから、謎の人物・スターマインドが姿を現した。


譲「ああっ!?」
コブランダー「なんだ、あいつは!?」
スターマインド「わしは『スターマインド』じゃ。人類はこれから、わしが滅ぼしちゃる!」
一同「えーっ!?」
スターマインド「見よ!」

巨大な姿となって現れたのは、これまでのエピソードでスターピース(本物・モドキ両方)が取り付いた物と同じ姿をした化身たち(郵便ポスト、怪獣カスケードン、ミイラ、下駄箱、デパートの女性マネキン・ナオミ、電話、ビート板、合唱コンクールのくす玉、学校にある銅像、カメラ、図鑑の恐竜、フォーク)だった。

小百合「カブタック、どうなってるのよ!? スターピース全部揃えたら、人類に夢と希望を与える、ナイスな出来事が起こるんじゃなかったの!?」
博士「あれは、私の解読ミスだったんだ……」
スターマインド「わしはず~っと地球の歴史を見てきた。そして、時には生物を進化させて、この星を生物の楽園にしてきた! しかし、それを人間は壊そうとしている!」
譲「そ、そんなぁ!? 人間がそんなことするもんか!」
スターマインド「嘘ではないぞよ!」

スターマインドが手にした杖から放った光線を浴び、譲とカブタックの姿が忽然と消える。


2人はスターマインドとともに、孤島の海岸へと降り立つ。

譲「ここは?」
スターマインド「インド洋、モーリシャス島じゃ。昔ここは、ドードーという鳥の楽園じゃった。人間たちがこの島の生態系を変えてしまったので、絶滅したんじゃ」

重油まみれの海水に浸かった水鳥、イルカ。伐採された木々。

スターマインド「この水鳥も、イルカも、森の木々も、み~んな滅びていった……」

戦争の映像。爆撃機から爆弾が投下され、地表が焼ける。

スターマインド「すべてを破壊していく、こんな人間には…… もはや生きる資格はない!」



心に友情あるかぎり



カブタックと譲が、みんなのもとに戻ってくる。譲もカブタックも、目に涙をためている。

譲「こんな…… こんなことって……」
スターマインド「人類をこれ以上生かしておくと、他の生物が絶滅してしまう! さぁ~、我がしもべたちよ! 人類を滅ぼすんやぁー!!」

スターピースの化身たちが暴れ回り、建物が砕け、街の人々が逃げ惑う。

人々「わぁ──っ!」「助けてくれぇ!」
譲「やめてよ! あの中には、いい人もたくさんいるんだ。いるはずだよ!」
カブタック「譲! 街の人たちを助けるカブ!」
譲「うん! チェンジ・スーパー……」

すかさずスターマインドが杖から光線を放ち、譲の手にしていた変身アイテム・友情コマンダーを破壊する。

譲「あぁっ、友情コマンダーが!」
カブタック「壊れたカブ~!」
スターマインド「お前らから始末してやるだぎゃ~!」
博士「こうなったら……」

巨大状態の化身が、カブタックたちに向かって来る。高円寺博士は密かに、その場を後にする。

スパイドン「なんや、やるっちゅーんか!?」
コブランダー「いつでも相手になってやるぜ!」

その時、どこからか声が。

声「ひとーつ、ひいきは絶対せずに! ふたーつ、不正は見逃さず! みっつ、見事にジャッジする!」

いつもの決めゼリフとともに、キャプテントンボーグが登場。

テントリーナ「あそこよ!」
トンボーグ「ハハハハハ!」
一同「キャプテントンボーグ!?」

トンボーグが光球となって飛来し、スターマインドの前に降り立つ。

トンボーグ「審判ロボ・キャプテントンボーグ、ただいま見参!!」
カブタック「今日は一段と派手カブねぇ」
トンボーグ「確かに人間の中には、思いやりのない者も多くいる。だが人間は、思いやりを育む素晴らしいものも発明した。それは、スポーツやゲームなどの『勝負』!」

マラソン、ラグビー、将棋、七並べの映像──

トンボーグ「多くのスポーツやゲームを生み出したおかげで、他の生物のように相手を傷つけることなく、勝敗をつけられるようになった。これぞ、思いやりの精神の賜物ではないか」
スターマインド「……」
トンボーグ「本当に人間のことが知りたいのなら、この者たちと対決してみるがいい。人間と、人間が生み出したビーロボたちと!」
スターマインド「……わかっただぎゃ。もしそっちが勝ったら、人間を滅ぼすのをやめちゃる」
一同「やったぁ!」
スターマインド「だが、負けた時は…… 覚悟するだぎゃ!」
カブタック「わかったカブ!」
トンボーグ「ではこの勝負、私が預かる!!」


雪の積もったスタジアムに、ビーロボ全員と譲、蔵之助によるカブタックチーム、スターマインドと人間大となったスターピースの化身たちのスターマインドチームが並び立つ。

トンボーグ「本日の対決は、雪上ラグビー対決!」
カブタック「いくカブ~!」
ビーロボチーム「おぉ──っ!!」
スターマインド「やっつけろぉ~!」
スターマインドチーム「おぉ──っ!!」
ガニラン「おい、おっちゃん! 無茶すると腰、痛めるぜぇ?」
スターマインド「心配無用だぎゃ! くるっとな~!!」

スターマインドが一回転すると、光とともに、これまでの中年男風の姿から、銀色の仮面の戦士・スターマインドSへと姿が変わる。

ガニラン、スパイドン「ありゃ!?」
コブランダー「変わりやがった!」
スターマインドS「こっちが本来の姿だからな!」
トンボーグ「人類の興亡、この一戦にあり! 最後の対決に、最高の勝負を!」
スターマインドS「行くぞぉ!」

スターマインドSがボールを蹴り上げる。

カブタック「来たぞぉ!」
テントリーナ「任せて!」

ボールをキャッチしたテントリーナに、ミイラの化身が迫る。

テントリーナ「わぁっ、何あれ!?」
カブタック「カブ~!」

カブタックがミイラにタックルするが、今度は銅像の化身がテントリーナを追う。

テントリーナ「また来たぁ~!?」
ダンゴロン「拙者に渡すでござる!」

化身たちに戸惑うテントリーナは、銅像にボールを奪われてしまう。

シャークラー「何やってるっスか!?」
銅像「トライ!」

スターマインドチームのトライが成功、さらにその後のゴールキックも成功する。

トンボーグ「ゴール!」

必死に反撃に挑むビーロボチーム。

コブランダー「俺に任せろ~!」

しかし、くす玉の化身の突進を受け、コブランダーはペシャンコになってしまう。

コブランダー「またペシャンコにされちまった……」
スパイドン「兄貴~!?」

スターマインドチームのトライが次々に決まるが、カブタックチームは一向に得点できない。

スターマインドS「よっしゃ!」
トンボーグ「ハーフタイム!」

前半が終了し、スターマインドチームは33点、カブタックチームは0点。

スターマインドS「前半で33点取って、この調子でいくぞ!」
譲「もうだめだ。人類は滅亡しちゃうんだ……」
シャークラー「大体お前たちがだらしないから、こういうことになるんスよぉ!」
コブランダー「何だと!? お前だって全然、得点してねぇじゃねぇか!」

ガニランとスパイドンも口論を始める。

ガニラン「でもあそこは、スパイドンがボーッとしてて悪い!」
スパイドン「何やと!? ガニランのヘタクソ!」

クワジーロとテントリーナ、譲と蔵之助まで口論になる。

テントリーナ「もう、転んだりしてぇ!」
クワジーロ「あん時テントリーナが怖がるからいけんと!」
テントリーナ「何ですってぇ!?」
カブタック「喧嘩するなぁ! やめるカブ、やめるカブ~!」
スターマインドS「やはり、人類は滅ぼすべき存在だな」

ゲロタンに助けを求めるカブタック。

カブタック「ゲロタン、何とかするカブよぉ!」
ゲロタン「結論から言おう! このままでは負ける」
一同「えぇっ!?」
譲「何か逆転する方法はないの、ゲロタン?」
ゲロタン「我々には、勝つための重要な要素が欠けている。それは……」
カブタック「それは!?」
ゲロタン「チームワークだ!」
カブタック「チームワーク……?」
一同「チームワーク……?」
ゲロタン「お互いに協力し、お互いに信頼し合う…… それができなければ、逆転は不可能!」
一同「……」

言い争っていた自分たちを反省する一同だが、あと一歩の踏ん切りがつかない。

その時、カブタックがコブランダーに向き合って改まる。

カブタック「コブランダー、もし、この勝負に勝つことができたら……」
コブランダー「んっ?」
カブタック「僕の大好きなスイカを、ぜ~んぶ、君にあげてもいいカブ!」
コブランダー「カ、カブタック……!?」

今度はシャークラーに向き合う。

カブタック「シャークラー!」
シャークラー「はぁ?」
カブタック「君の手下になっても、いいカブ!」
シャークラー「カブタック!?」

そしてダンゴロンにも。

カブタック「ダンゴロン!」
ダンゴロン「ん……?」
カブタック「君のために、一生懸命、お団子を作るカブ!」
ダンゴロン「カブタック……!」
カブタック「僕は、みんなが、好きカブ! 譲や、町の人たちが、だ~い好きカブ! みんなが、いなくなってしまうなんて…… 耐えられないカブ~っ!!」
一同「カブタック……」

泣き崩れるカブタック。コブランダーがそっと肩を叩き、カブタックの涙を拭う。

コブランダー「泣くなよ、カブタック。だから『出来損ないの1号機』なんて言われるんだぜ……」
カブタック「コ、コブランダー……」
コブランダー「俺たちはビーロボの仲間なんだ。喧嘩することはあっても、心のどっかで繋がってるさ!」
ダンゴロン「カブタック、お主の心、十分わかった!」
シャークラー「そうっス…… そうっスよ!」
テントリーナ「うん!」
クワジーロ「そうたい!」
ガニラン「みんな! 俺たちの力を見せてやろうぜ!」
スパイドン「せやせや~!」
コブランダー「よぉし、頑張るぞー!!」
一同「おぉ──っ!!」
カブタック「み、みんな……!」
声「カブタック! お──い!」

小百合が大勢の応援団を率い、観客席に現れる。小百合のライバルの麗香、蔵之助のライバルの明もいる。

小百合「みんな、応援団を連れて来たわよ!」
麗香「負けたら承知しませんことよ!」
明「ファイトだ、蔵之助!」
カブタック「わ~っ!」
テントリーナ「こんなに大勢!」
蔵之助「明君……!」

応援団の「がんばれ! ビーロボ!!」の幕が広げられる。

シャークラー「よーし、反撃開始っス~!!」
シャークラー、コブランダー「スーパー、チェ──ンジ!!」
ゲロタン、ダンゴロン、ガニラン、スパイドン「スーパー、チェ──ンジ!!」

ビーロボたちが次々にスーパーチェンジし、スーパーモードとなる。

蔵之助「チェンジ・スーパーモード!」
クワジーロ「スーパー、チェ──ンジッ!!」

クワジーロは蔵之助の友情コマンダーでスーパーチェンジできるが、譲の友情コマンダーは壊れたままで、カブタックはチェンジできない。

カブタック「譲……」
クワジーロ「カブタックがスーパーチェンジできん分は、みんなで力を合わせれば良か」
カブタック「クワジーロ……!」
シャークラー「よーし、行くっスよ~!!」
一同「おぉ──っ!!」

シャークラーがキックしたボールを銅像がキャッチをしてパスするも、スパイドンが受け止める。

スパイドン「ダイビングキャッチ!」
コブランダー「スパイドン!」
スパイドン「兄貴、頼んだ!」
シャークラー「コブランダー!」
コブランダー「よっしゃ!」

ビーロボたちが巧みにパスを回し、シャークラーのサポートでコブランダーが大ジャンプし、トライを決める。

コブランダー「トライだ! やったぞぉ!」
シャークラー「いいぞぉ、コブランダー!!」

その後もビーロボチームは見事な連携プレイで、スターマインドチームをどんどん追い上げる。

ゲロタン「トライ!」
テントリーナ「あたしに任せて~! えーいっ、トライだ! やったぁ!」
クワジーロ「トライたい!」
小百合「ナイス、クワジーロ!」
スターマインドS「トー、ライ!」
シャークラー「トラ──イ!!」

カブタックチームは35点まで追い上げ、スターマインドチームは38点。

トンボーグ「ロスタイム突入! あと1プレイで試合終了だ」
小百合たち「がんばれ──!」「がんばって──!」「いけいけ──!」
カブタック「よぉし、あと1トライ! みんな、がんばるカブ~!」
一同「おぉ──っ!!」
ゲロタン「次のプレイで逆転しなければ、人類は滅亡というわけか……」
スターマインドS「引導を渡してやろう。それっ!」

スターマインドSのキックしたボールを譲がキャッチするが、電話の化身とカメラの化身が譲に迫る。

譲「ミスター、パス!」

パスを受けた蔵之助にくす玉の化身が迫るが、デンデンローラーが駆けつけ、くす玉の化身を跳ね飛ばす。

デンデンローラー「サポートメカの腕の見せどころだぜ!」
蔵之助「デンデンローラー!」
テントリーナ「ミスター、こっちよ!」

パスを受けたテントリーナに迫るフォークの化身を、シャークラーが迎撃。

テントリーナ「シャークラー、頼んだわよ!」
シャークラー「よぉし!」
スターマインドS「絶対にトライさせるな!」
シャークラー「コブランダー!」
コブランダー「スパイドン!」
スパイドン「よっしゃ! ガニラン!」
ガニラン「任せろ! クワジーロ!」
クワジーロ「くわっし! ──カブタック!!」
カブタック「カブっ!」

仲間たちがパスで回したボールを、最後にカブタックが受け止め、ゴールへ駆ける。
その行く手を、スターマインドSが塞いでいる。

スターマインドS「カブタック! お前など吹き飛ばしてやる!」
カブタック「これは、みんなが必死につないだボールカブ。絶対に決めるカブ!!」
スターマインドS「させるかぁっ!!」
カブタック「カブカブ~!!」

カブタックとスターマインドSが激しく激突。ボールが大きく宙を舞い、地面に落ちる。

譲「カブタック!?」

カブタックの方へ向かおうとする譲やビーロボたちは、化身たちに締め上げられ、身動きが取れない。
痛烈なダメージを負ったカブタックとスターマインドSが、這うようにボールに手を伸ばす。

カブタック「あ…… あ、あ……」
スターマインドS「くッ……」
小百合たち「がんばれ──!」「しっかりしなさい、カブタック──!」

不意にスターマインドSが立ち上がり、カブタックを突き飛ばす。

カブタック「うわぁぁっ!?」
スターマインドS「これで…… 終わりだぁぁっ!!」
蔵之助「ま、まずい!!」
譲「カブタック──!!」
ゲロタン「譲君、スーパーチェンジだ!」
譲「でも、友情コマンダーは壊れてて……」
ゲロタン「コマンダーは、友情エネルギーを増幅させるものなのだ。もし、君の友情が…… カブタックを想う心が大きければ、コマンダーなしで、スーパーチェンジできる!!」
譲「……!」

意を決し、譲が壊れた友情コマンダーを地面に投げ捨てる。

コブランダー「譲!?」
ゲロタン、蔵之助「譲君!?」
譲「カブタック…… 僕たちは初めて逢ってすぐ、仲良くなれたね! 喧嘩したこともあったけど、すぐ仲直りできたよね!」

これまでのカブタックと譲の、様々な想い出──

譲「だから信じてる…… 僕の心が、君の心に届くって! チェンジ・スーパーモード!!」

目に涙をためた譲の絶叫──

カブタック「はっ…… 譲!?」

カブタックの頭部に光が灯る。

カブタック「どうしたカブ? 体がなんだか、とっても熱いカブ! 心の奥から、エネルギーが湧いて来るみたいカブ~!!」

傷ついたはずのカブタックが、燃え盛る炎のようなエネルギーを漲らせ、力強く立ち上がる。

カブタック「おおぉぉ──っっ!! スーパー・チェ──ンジッッ!!!」

ついにカブタックが、友情コマンダーなしでスーパーチェンジを遂げた。

カブタック「君の勇気がこの胸に、熱く響いてイイ感じッ!! ビーロボの一番星、カブタック!!!」
譲「カブタック!!」
クワジーロ「良か!」
ダンゴロン「やったな!」
クワジーロ「友情の力たい!」
コブランダー「カブタック!」
テントリーナ「やったわ!」
スパイドン「そうこなくっちゃ!」
シャークラー「おう!」

カブタックがボールを手に駆けだす。

スターマインドS「そうはさせん!」
カブタック「たあっ!」

突進するスターマインドSを、カブタックが力強く突き飛ばす。
ボールを蹴り上げ、大きく宙を舞ったボールを自ら受け止める。
追いすがるスターマインドSをかわし、ゴールへ飛び込むカブタック。

スターマインドS「とあぁ──っっ!!」
カブタック「トラぁ──イっっ!!」

カブタックの渾身のトライが決まり、カブタックチームは最後の最後で大逆転を果たす。

トンボーグ「40対38で、カブタックチームの勝ち!」
カブタック「やったぁ!」
譲、蔵之助「やったぁー!」
一同「やったぞぉ──!」「イェ──イ!」


こうしてビーロボの勝利により、スターマインドによる人類絶滅は回避された。

スターマインド「友情の心か…… えぇもん、見せてもらっただぎゃ! 人間がその心を持ち続ける限り、地球はまだ大丈夫じゃな!」
一同「やったぁ!」「良か良か!」「やったわ!」
スターマインド「もう会うこともないじゃろが、達者でな」

スターマインドは化身たちとともに光と化し、どこかへと飛び去った。

ゲロタン「スターピースは、再び地球のどこかで眠りについたんだケロ……」
テントリーナ「活動を再開するのは6万年後」
蔵之助「その時…… 地球は、どうなってるんだろ?」

キャプテントンボーグのもとに駆け寄る譲。

譲「おじいちゃん。1年間、ご苦労様!」
トンボーグ「おじいちゃん?」
譲「うん!」
トンボーグ「おじい…… 何のことだ?」
声「お~~い!」

その時、トンボーグの正体と思われていた高円寺博士が、リヤカーを引いて現れる。

一同「あぁっ!? 博士ぇ!?」
博士「わしが発明したこの機械を使えば、人類を滅亡から防げるかもしれん…… おや、スターマインドは?」
譲「……?」
博士「なんだ、この赤い縞々ロボットは。見覚えないが……」
トンボーグ「私は、キャプテントンボーグ」
コブランダー「トンボーグと高円寺博士は、別人だったのか!?」
テントリーナ「一体、どういうこと!?」
蔵之助「じゃあ、トンボーグって…… 何者?」
トンボーグ「私は、さすらいの審判ロボ。世界のどこかで勝負が行われる時、いずこからともなく現れて審判を務める! それが、審判ロボの使命だ。では諸君、いずれまた会うこともあろう。さらばだ! ハハハハハ、さらば!」

トンボーグもまた光と化し、どこかへと飛び去る。

譲「こうして、1年間に渡るスターピース捜しは終わった」


後日、高円寺博士の研究所に集合したビーロボ一同。

カブタック「銀河古文書の、続編カブ!?」
博士「アフリカの砂漠のどこかに、埋もれてるらしいのだ。それをビーロボ全員で捜してもらいたい」
ゲロタン「今回のようなことが起こらないように、早く見つけて解読する、というわけなんだケロ」
コブランダー「俺は行くぜ! 今まで散々迷惑をかけた、罪滅ぼしがしてえんだ!」
シャークラー「俺も行くっスよ~!」
クワジーロ「男は黙って、砂漠へ行くたい!」

沸き返る一同の中、カブタックは困惑している。

譲「……カブタック」
カブタック「カブ?」
譲「行きなよ」
カブタック「譲……」
譲「カブタックと別れるのは寂しいよ。でも、この前の対決でわかったんだ。僕とカブタックは、友情のエネルギーで繋がってるって」
カブタック「……カブ! 僕の中にも、友情のエネルギーが燃えてるカブ!」
譲「心に友情がある限り、どんなに離れていても、僕らは友達だよ!」
カブタック「心に、友情がある限り……!」
譲「カブタック!!」
カブタック「譲~!! ありがとう、ありがとうカブ~!!」

目に涙をためた譲とカブタックが抱き合い、ビーロボたちももらい泣きする。


番組エンディングテーマに乗せて一同のエピローグ。ビーロボたちはアフリカへ旅立ち、譲たちの新学期が始まった。

進学した蔵之助と明が仲良く登校する。

骨董商の小金井は、珍品捜しに精を出している。

小百合と麗香は仲良く談笑──と思いきや、相変らず些細なことでいがみ合う。

相変らず熱々な譲の両親・正寅と円。

高円寺博士は奇妙な発明を続けている。

そして、譲は海外のカブタックに宛て、手紙を書いている。


ピラミッドの見下ろす砂漠。
カブタックたち10人のビーロボが、銀河古文書を求め、協力して発掘を続けている。


カブタック「いつかまた、逢えるカブ! みんな、それまで、元気でね──!!」


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月16日 23:47